「うちの子、勉強せずに遊んでばかり」
なんとか、やる気にさせる方法はないのか・・・
このままじゃ、将来が心配。
小学校低学年であれば、それでも良いのですが、高学年になっても勉強に身が入らないと、中学、高校になっても苦労します。
小学生って、勉強の基礎を身に付ける大事な時期ですからね。
目次
小学生は興味のあることを徹底的に応援する
大事なのは強制しないこと。
子供に押しつけても、命令しても動きません。
だって、大人だってそんなことされたら気分悪いでしょう?
大事なのは自主性。
子供の好きなこと知ってますか?
質問です。
「お子さんの好きなこと、知ってますか?」
どんな事に興味を持っていますか?
どんな事に感動しますか?
すぐに答えが浮かばないと心配です。子供のことを理解していないからです。
もし、こんな状態で「勉強しなさい!」なんていうと、大反発してさらに勉強しなくなります。
会社でも上司から頭ごなしに言われたら、反発したくなりますよね?
「こっちの考えも理解しないで、勝手なこと言うな!」ってね。
子供の自発性を大事にする
子供は、本来はなんにでも興味を持ちます。
「どうして海や空は青いの?」
「どうして、お魚は色んな色があるの?」
「どうして、トンボは空を飛べるの?」
「どうして消しゴムで消えるの?」
「どうしてボールペンのインクをこすると消えるの?」
めんどくさいほど、いろいろ質問してくる時期があります。
その理由をちょっと考えてみました。
生きるために興味を持つ
「生きるため?」
ちょっと大きな話になりますが、とりあえず聞いてください。
人間の歴史と子供に関連性を見つけたので、それを見るためにちょっとタイムマシンで過去に行ってみましょう。
ここは数万年前の世界。
この時代は、今日食べるものも約束されていない厳しい世界。また社会と呼べるような制度もない時代です。
狩りをするため、人々は原野を走り回っていました。
生きるか、命を失うか、ギリギリで生活していました。この時代、情報は命を左右する重要なものでした。
学ぶ、知るというのは、危険を回避するため、とても重要なこと。
例えば、山の古い倒れた木に生えているキノコ。
おそらく最初は、誰かが食べて命を落としたのでしょう。それで色が赤く、キノコの根元がコブになったものは危険。
「毒のあるキノコは、これで、食べてはいけない!」と理解しました。
植物にも猛毒のものがあり、命を落としたり腹痛になる。
つまり知ることは、命をつなぐこと。
当時はノートも無ければ、文字もない時代。もちろんカメラもスマホもありません。
命の危険がある情報は、頭で暗記するしかありません。命を守る唯一の手段が覚えることでした。
勉強=命を守ること。
人生20年と言われる短命の時代です。子供ころから、それらを覚えないと生きていけませんでした。
もし、そんな時代に勉強したくないといって、誰のいうことも聞かなければ、短命に終わったことでしょう。
興味を持って学ぶ子供たちだけが、生き残っていったのでしょう。だから子供には、本来、生き残るために自発的に学ぶ特性があると推測しました。
まあ、大人になったら、その気持ちが薄れるのは長く生きると食糧難になるので、ほどほどで寿命がくるように、学ぶのがおそろかになるようになっていたと考えます。
という説が本当なのか、気になりませんか?
これが興味です。
本来、人間は子供も大人も興味を持ち、知りたいと思うはず。大人でも興味を持つのだから、子供ならなおさら。
勉強に興味がないとしても、何かに興味を示すはず。
- パンダがなんて白と黒なのか不思議。気になる。面白そう。
- スマホになぜ絵が動くのか、どうなっているのか知りたい。
子供が知りたいことは何かを、知ることから初めます。つまり親が、まず子供のことをよく知ることです。
- 子供が興味を持つものを発見する。
- くり返し、機会を与える。
- 子供の仕草や目をみて、よく観察する。
これらが分かれば、興味のあることをさらに触れさせてあげることで、自発性を育てます。
『さかなくん』さん
『さかなくん』さんは、ご存知ですよね。
あの方は子供ころに、タコに興味を持ったのを母親がみて、タコや魚に触れる機会を増やしたそうです。
ありがちなのは、「タコなんか見てないで、早く勉強しなさい!」と叱ってしまうこと。
子供の興味のあることが、学校の勉強に関連していることなら、親もやらせやすいのでしょうが、魚では点数は取れませんからね。
しかし、いまの時代、個性が大切です。
みんなと違うところを育てないと、みんなと同じ。目立たないので、誰の目にもとまらない。
興味があることを調査するために、しばらく観察してみませんか?
興味を探る方法
さて、そこでどうやって子供の興味を見つけるのか?
1つの方法を紹介します。
まず家にいると興味がスマホやゲームなどに限られ新鮮みを脳が感じなくなっているので、刺激が多い外に連れ出します。
日常とは異なる情報が得られる場所。
例えば、水族館、動物園、博物館、美術館。
取りあえず、それら全てに連れ出します。どれか1つではないですよ。ぜんぶ。
魚に興味があるのか、動物か?
博物館にもいろいろあります。自動車、恐竜、化石・・・いろんなものがあります。それら全部を見せます。限定していると、見逃してしまう可能性があるからです。
子供が魅せられるまで、ぜんぶ。
工作の体験。ろくろ、皿の色づけ、工場見学。とにかく子供が何かに魅せられるまで、一緒に遊びます。
図書館に出掛けて、図鑑や様々な本を見せるのも良いでしょう。
とにかく大事なのは、子供に情報を雨のようにどんどん降り注ぐくらい、触れさせます。最初は興味が無かったのに、子供の脳が何か化学変化を起こすかもしれません。
ある時点から、急に興味を持ち出すかもしれません。それがいつかは分かりませんが、子供が自ら見つけ出すまで見せ続けます。
やれるだけのことをしてあげたい。その想いをぐっと心の奥にしまいながら、子供には笑顔に接します。
幸い、私の子供は、それぞれ興味があることを自分で見つけ出しました。それを仕事にしたいため、「高校に行きたい」「大学に行かせてください」となりました。
こちらは、高校に行ってくれなんて頼んでいません。行きたくなければ、行かなくて良いよと、子供の頃から言い聞かせました。
自分から行きたくないのを、無理して行かせても真剣に勉強しませんから。私がそんな子だったから。
井上靖さんの名言
「何でもいいから夢中になるのが、どうも、人間の生き方の中で一番いいようだ。」
「勉強しなさい!」は禁句
私が子供のころ、親から「勉強しなさい!」と命令されて、「はい、わかりました」と、素直に考える子ではありませんでした。
親も勉強していないくせに、子供に押しつけるのはひどい。くらいにしか、思っていませんでした。
上から押しつけられて、素直に勉強する子供って、
- 親が怖いから勉強する。
- 親が泣くから、仕方なくやる。
- 口応えすると叩かれるから、形だけ勉強する。
こんな感じではないでしょうか。
大人になっても同じだと思います。
会社で社長や上司、先輩から、「仕事の改善提案を早くだせ!」「もっと仕事の能率をあげろ!」「成績をあげろ!」
等、上から押しつけられると反発して嫌になりませんか?
「いま、やろうと思ったのに」
そんな言葉が話題になったことがありますが、言われてからやるのは、反発心が湧いて来てやる気が増すとはとても思えません。
やはり自発的に行動するようにならないと、子供の本来の持っている力も出せないので、覚えるものも覚えられません。
「勉強しなさい!」は禁句です。
まとめ
万人向けの正解はありません。
いままで遊んでばかりで、勉強に集中できなかった小学生が、一夜にしてやる気になるわけではありませんが、きっかけを何度も繰り返し与えてあげる。
子供というよりも、子供の脳への刺激を増やして、何か変化が起きるまで待つというのが方法の1つ。
そして自ら自発的に、興味をやってやる気になる。これが理想的です。無理して強制しても、良い方向には変わりません。
やる気になる『きっかけ』は、いくつもあると思います。ここで紹介したのは一例に過ぎないからです。
塾も様々な選択肢の1つです。
自力で学習させるのあれば、最低限、知って置くべき情報を下記に紹介します。
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