友人宅が胸の辺りまで浸水しました。
その家は少しかさ上げしているのですが、周りの家は人間の頭の上くらいまで水が上がってきました。
さすがに家の浸水対策に、土台を何メートルもあげるのは現実的ではないし、そんな不便な家に住むくらいなら、高台に行った方がまし。
そこで浸水する前提で対策をまとめました。
現実的な家の浸水対策
先ほども書いたのですが、家の土台を高くするために新築するのは、資金もかかりますし出入りのとき、生活するのに不便なので現実的ではありません。
そこで浸水するのは個人ではどうしようもないので仕方がないとしても、後の片付けが楽にできれば負担が軽減できます。
床の浸水対策
友人が浸水したときに、大変だったのが畳み。
あれ、そもそも重いのですが、水分を含むと持ち上げるのが大変。ぎっくり腰になるくらいですよ。
そこで畳をフローリングにすることで、かなり負担を減らせます。畳と違い全部、交換するにしても薄い板材なのでぬれても軽い。
取りあえず泥を拭き取って、張り替えるのが早い。
「和室は譲れない!」という方は、4.5畳くらいの和室にして、他はフローリングにしてはいかがでしょう?
というのも、我が家は『フローリング+和室』にしていて、これがなかなか良い感じ。いまは住宅展示場でも、そのようなレイアウトになっているので、違和感がありません。
畳みを特注
最近の畳は、腐りにくい合成の材質のものが主流で、水を吸いにくくなっています。もし昔からの畳みが良いので譲れないという方は、厚みを半分くらいにして特注の畳を依頼しては?
料金はそれなりにしますが、どうしても昔からのいぐさの畳が欲しいなら、それが現実的。
重いものは2階
本来は重い物は1階の方が良いのですが、浸水しやすい地域の場合には、そんなことは言ってはいられません。
友人宅で困ったのが、お仏壇。
あれ、重くて浸水しても移動させるのは無理。
最初から業者に設置してもらうとき、2階にしてもらうべき。あ、軽いものなら別に1階でいいんですよ。自力で運べるなら。
ちなみに友人のときの浸水は、寝ている間に急に増水していたので、全く気づかずなんか冷たいな~と思ったときには、床上まで水がきていたそうです。
私が朝にかけつけたときには、家の前の道に魚が泳いでいたくらいです。
もし可能であれば、2階をメインに生活できるとベスト。リビングを2階とか、毎日が不便ですが、地震のときは助かる確率も上がるので良いかもしれません。
じゃ、1階には何を置くのか?
持ち運びしやすい服など、すぐに持ち出せるものだと助かります。ただし家のリフォームが必須なので、予算はそれなりにかかりそうです。
家電は高い位置に設置
現実的には、床置きをやめて少し高い位置に置く方法は、すぐにできるのでおすすめ。1メートル上げるだけでも、運びやすくなりますし。
以外と盲点だったのは、掃除機やホームベーカリー。
あれ、床に置くのが普通ですよね。
浸水して上に持っていくとき、つい忘れがち。気づいたときには、完全に水の中。浸水後に、一番使いたいのが掃除機なのに使えない。自動で動く掃除機も壊れちゃいます。
家電を全部、上に設置できるスペースがない場合には、いろんな機能を備えた複合機にすると、空きスペースができます。
浸水しそうで避難する時って、ぜんぜん時間がないし焦って忘れてしまいます。
そんな時のために、あれ、作っておくと良いですよ。
浸水時の行動リスト
自分の家、オリジナルの行動リストを作りましょう。
人間、焦るとパニックになって、全然なにもできないもの。友人も、当時を振り返ると、あれも、これも出来なかったと後悔しています。
おそらく私も出来なかったと思います。
避難指示など緊急時は、『非常持ち出し袋』だけを持ち出す。ただし道がすでに浸水しているときは、無理して重い荷物を持ち出さない。安全に避難が第一。命を優先します。
避難準備情報がでたら、
床おきしている家電は、2階や平屋やマンションなどの1階の場合には、テーブルの上に移動させる。
各家庭によって異なるので、必ず自分で作るようにします。
他人が作った避難時のリストは頭に入らない
行政のものを参考にしても良いのですが、日頃からリストを見て追加していく方が、いざというとき頭の中に入っているので落ち着いて行動できます。
それに人が作ったものなんて、頭に入らない。
一番困るのは、行動リストをどこかに入れてしまい、それを探すのに焦るというパターン。冷蔵や壁など目立つところに掲示して、家族の全員がすぐに見られるようにしておきましょう。
あなたが家にいるとは限りません。
ちなみに友人宅のような場合には、土嚢は全く役立ちません。
行政が全てを担うのは限界があるので、普段から私たち、1人1人で災害に備えて準備をしておきたいですね。
もしどこか他の地域で災害があったら「次は我が家かも」と、考えるきっかけにして対策しています。
また地震がどこかで発生したとき、家にある非常用の食料や飲料水の賞味期限をチェックしましょう。
「明日は我が身」と、おばあちゃんに言われたことを思い出しました。


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