就職で落ちた原因は、受けた本人ではなく企業側にあります。
「え?自分の実力不足だからではないのか?」そう思うからこそ、ショックを受けているのでしょう。
人手不足の状況の中で落ちたのは、企業が欲しい人材ではなかったのは間違いありません。
しかしそれは企業側の都合に過ぎません。
欲しい人材と採用のポイント
企業各社には、それぞれ思惑があり採用する人材に偏りがあります。
とくに経営者が変わると、それまでとは異なる人が採用されるケースも。
例えば今までなら、トラブルが少なそうな性格が平均的な学生を主に採用していた企業。
ところが社長が交代すると、がらっと採用基準が変更。ユニークな人材を多く採用するように。
つまり欲しい人材は、その時々で変わるので先輩が採用されたから、似たような私も大丈夫だというのは間違い。
おそらく昨年だったら合格していたかもしれませんが、今年は落ちても不思議ではありません。
では、なぜそんなに採用基準が変わるのか?
少し広い視野で見てみましょう。
大リストラ時代
企業はどんな人材を選べば良いのか、ぶっちゃけた話、手探り状態に。
世の中の変化が早く企業が対応できないと一部上場企業でさえ倒産する時代。何年か前までは液晶テレビと言えばシャープ、三重県の亀山モデルが有名でした。
ところが現在シャープは台湾に本拠を置く、鴻海精密工業が3分の2弱の株式を取得。外資の傘下に。
自動車のエバーバックを製造していた世界的なメーカーのタカタ。リコールの問題で2017年6月、負債総額1兆円を超え、製造業では戦後最大の経営破綻。
電気自動車が主流になる頃には、トヨタ自動車が倒産するかもしれません。目まぐるしく変化する世界。
平均的な能力しか持っていない人材では、企業は成り立たない時代と言われています。
AIやロボット技術も進化しているので、単純な事務やタクシーや運送業の運転手、自動車学校の教官、教師、コンビニのアルバイトなども、今後は無くなる職業にリストアップ。
今後、どんどん企業が欲しい人材も変化する可能性があります。
もし、いままでの様に給料が高く休日が多い会社で選んでいると、仮に入社できてもリストラか、会社が傾くかもしれません。
そんな時代、企業側も人材選びに苦心しています。
必要ない人
仮に一流の大学の学力があっても、どこにでもいる人はいらない。映画で言えば、通行人Aのような存在。個性が消えている人に価値はない。
あなたを選ばなくても、他の人でも間に合う人材だったら選ばれない。
面接で個性が際立っている人の方が、欲しがられる時代になっています。
面接の事例集を暗記するような人材は、みんな似たように見えるので「人材を見分けられない」と、担当者も嘆いています。
「あなたは、他の人と比べて際立つ特徴がありますか?」
それが他の人に勝つための強みとして、磨いて生かすべき。個性が消えた人は、クローン人間と同じ。それならロボットに置き換わります。
とはいえ、余りにも個性が強すぎて協調性がない人でも困る。バランスが難しい。
欲しい人材像
企業によって、欲しい人材像は異なります。
ですので型どおりの面接の練習をして落ちた場合、あなたの能力の問題ではなく対応を変えると合格した可能性も。
- 協調性がずば抜けて優れている。← チームで組ませると役立つ。
- いつでも声をかけられる友人が100人もいる。← 営業マンに向いている。
- 平均的な人より、際立つ個性を持った人。← ベンチャーや革新的な企業向き。
例えば面接で、「あなたは休日、何か趣味をされていますか?」と聞かれたとします。
ある人は「趣味はYouTubeで動画を見ています」と。
もう1人の人は「趣味はYouTubeでお城を紹介されている動画を見て、休日に実際に見に行きます」と答える。
後者の人は、自分の気になったことは、積極的に足を運んで出かける人と認識されます。
何か仕事上で困ったことがあっても、自ら動いて解決してくれそうな人材と考えられます。
短期決戦!あなたを欲しい企業を探す
中途採用ではなく新卒であれば、就職は短期決戦!
時間をかけて自分の個性を磨いている時間はありません。すぐに就職したいなら、自分が企業に併せるのではなく、自分に合った企業を探す必要があります。
「あなたに是非、わが社に来てもらいたい!」という企業。
所詮、人材選びは企業の偏った査定基準で選ばれているだけ。あなたには責任はない。
自分を欲しがる企業を探しましょう。
転勤や給与、休日日数などに妥協できれば、好景気で人手不足の時代だったら、すぐに見つけられるでしょう。
ただし、企業をランキングだけで選ぶのは危険。
参考 企業の評判ランキングを参考にしている時点で終わっている・・・
まとめ
私は中小企業の面接を十数年、立ち会って見る機会に恵まれました。
中小企業の採用されるポイントは、社長や担当者に大きく左右されます。実際、不確かな判定基準で選ばれるのが現実。
落ちるのは、相手との相性などもあるので必ずしも能力だけで判断されているわけではない。
言いたくはないのですが、短時間だけなら演技力でカバーすることもできてしまいます。
採用されない原因を自分だけに向けて自信を無くすと、次の面接でそれが負のオーラとなってでてしまいます。
恋愛と同じで相性もあるので、準備はしっかりするのは大切ですが、落ちたら次と、切り換えて前向きにいきましょう!
ちなみに私の友人(女性)で、何度も落っこちている人がいます。
能力もあり人当たりも、良く友人もたくさんいるのですが、なぜか採用されない。1つ言えるのは、私が以前に勤務していたところなら採用されているでしょう。
落ちる原因を分析すると、相性として言えない。それとも担当者の好みか・・・
(文 なお)
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