寒い時期になると、体を温めるためにカイロを使う季節。
ところが落とし穴で、ひどい低温火傷になる危険があります。
「ぜんぜん大丈夫そう」
火による火傷は、見た目でひどさが分かりますが、表面上、たいしたことがないのが低温火傷の怖さ。
実は皮膚の深い部分の細胞が破壊されて、修復不能になっているかもしれません。
カイロで低温火傷になる
低温火傷は、43度で10時間くらい加温されていると危険。
45度になるとわずか1時間ほどでも、低温火傷になります。また50度くらいになれば、わずか数分で危険な状態になるので、カイロでも十分、肌にダメージを負うことになります。
ここでは最悪の場合、低温やけどになった部位は細胞が全て破壊されると考えてください。
ネット上では、温度毎に時間と症状が記載されているものもありますが、実際には加温されている場所や範囲によっても、ダメージが違うので一概に温度だけでは分けられません。
見た目で判断しない
私の友人は低温やけどになりましたが、見た感じはたいしたことがなさそうでしたが、実際には低温やけどでした。
症状はヒリヒリ分かるものから、水ぶくれになるものもありますが、酷いほど感覚がなくなっているので、よりたちが悪くダメージが広がります。
基本的に対処法は、医療機関で迅速な診察を受けて適切な治療を受けるのが一番。
もし自己判断で「大丈夫だろう」と、素人判断をしていると、細胞が壊死して最悪の場合、切断という状況もあり得ますので、すぐに病院で先生に見てもらいましょう。
もし不安な場合、セカンドオピニオンも受ける必要があるかもしれません。
治療には数ヶ月
花火やストーブなどのような表面上の火傷と違って、皮膚組織の深部の低温火傷の場合は、治療に数ヶ月を要する場合もあります。
たとえカイロであっても、使い方によっては危険です。連続で使用したり、複数個を重ねたりして使用すると、熱も予想以上に上がる可能性がありリスクは私達素人では判断できません。
このような医学的な治療を必要とされるケースの場合には、ネットの情報ではなく医師の判断のもと、治すようにしましょう。
低温やけどはカイロだけではない
低温やけどは、カイロに限らず加温できるもの、すべてでリスクがあります。
- こたつ
- ストーブ(電気ストーブ、石油ストーブ)
- 湯たんぽ
- 電気毛布
- 電気カーペット
どれも低温やけどと関係なさそうですが、実際には43度以上に加温できるものばかり。予想以上に熱が皮膚にダメージを与えることがあります。
【カイロの低温火傷】まとめ
薬局などで手軽にすまそうとしていると、後悔することになるので、少しでも不安な場合は医療機関に早めに受診しましょう。
そのとき、詳しい状況を伝えないと医師に深刻さが伝わらず、問診だけで終わってしまいます。
自分では「たいしたことがない」と思い込みたいので、受診したとしてもすぐに逃げ帰りたくなりますが、それでは正しい診察を受けられません。
もしかしたら低温やけどかもしれないのですが・・・と、状況をしっかりと言葉で伝えましょう。
「医師なんだから、見ればわかるよね」という思い込みは、誤診の原因になります。医師も正しい情報がないと、的確な判断をするのは不可能です。
少しでも疑問があれば、言葉で伝えて適切な治療を受けて、早く治すようにしましょう。


最新記事 by 桜香 (全て見る)
- ブルーベリーの道法スタイル【DOHO STYLE】とは? - 2023年12月5日
- あぜ板300Nでプランター!ブルーベリーの地植え栽培! - 2023年12月4日
- 挿し木したイチジクを年内に鉢植えで早く大きくする方法【桜香流】 - 2023年12月4日