「もうダメ」。
毎朝7時から仕事。昼食はわずか5分。さっき何を食べたのかすら思い出せない。
気がつけけば夜10時・・・・空腹感もないくらい疲れた。やっと帰宅できる。でも・・・
家で報告書の作成が待っているので、まだまだ寝られない。
実はいま書いたのは私の以前の生活の一コマ。でもここから抜け出したくて、深夜に勉強をしていました。私の場合はまだまだマシ。友人は深夜まで仕事。
こんな長時間労働が社会問題になっています。
そりゃ、なるわ。
それじゃ、一体、こんな長時間労働を、どうすれば回避できるの?
自分でできる対策と問題点、選択肢について考えをまとめてみました。
目次
私が考えた長時間労働の問題点と選択肢
長時間労働の問題点を抜き出しました。← の後の部分は私のリアルなコメント。
- 慢性的な睡眠不足に陥る。← これ、辛い。
- 悪夢を見るようになる。← 夢の中で喧嘩してました。
- 翌朝まで疲労が回復しない。疲れが週末まで、どんどん貯まる。
- まともに食事が食べられない。← 夜は寝る1時間前くらいしか食べられない。
- 生活が楽しくない。← 当然ですね。
- いつもイライラする。← 私がコレ。
- 生きる希望がなくなる。← 一時、危ない時がありました。
- 会社や上司への不満で頭の中がいっぱいになる。← 正常な状態でもあるかも。
- お腹がいつも痛い。← いずれ胃潰瘍になりそう。
- 下痢が頻繁に。← 思い当たる。
長時間労働の問題点をざっと書いただけでも、深刻なものがどんどんでてきます。
夜遅くにご飯を食べるようになってから、お腹がでてきた苦い記憶が蘇りました(涙)
長時間労働を避ける選択肢
長時間労働をさせる会社を辞める。
いや、これができれば何も悩む必要はありませんが・・・
ただ、すぐに何とかしたなら、会社を辞めること以外に思いつきません。有効な選択肢はほとんどないと言って良いでしょう。
時間的な余裕がまだあるなら、次のようなことも考えられます。
- 違法な長時間労働させられてるなら、労働基準監督署に通報する。企業と癒着していないなら効果があって当然。すぐに動いてくれないなら危険。匿名に限る。
- 新聞社、某雑誌社などに情報を提供する。← 大手でないとダメかも。
- 部署内で、長時間労働を減らすため、仕事の効率化に全力で取り組む。
- 従業員を増やしてもらうように人事や上司に働きかける。← 勇気がいるし、実現性は低い。
- 議決権を得られるくらいの大株主になる。← 一人じゃ無理だけど・・・
どれか、できそうなものから実践しないと、人生が壊れますよ。
警告
会社に不利なことなので、行動は十分に注意しましょう。同僚であっても、会社側の人間と疑わないと、左遷なや窓のない部屋に追いやられるなど、危険がいっぱい。
会社はなぜ、長時間労働をさせるのか?長時間労働の根深い問題点
いろいろ考えていると、気になる疑問がでてきます。
「会社はなぜ、長時間労働をさせるのか?」
答えは1つ。
利益を増やすため。
企業が利益を増やす目的
- 株主への還元。
- 従業員の雇用の安定化。
- 給与のアップや昇給の維持。
誰もリストラなんて、したくないし、されたくもないですしね。
「企業は誰のものか?」というと、株主のもの。と言えるかもしれません。
「株主の利益優先」と言われ問題になりますが、出資しているのは株主。社員は株主にお金を出してもらうことで、建物や設備など働く場を提供してもらえるから。やっぱりお金なんですよね。
もしも長時間労働を、本気で何とかさせるには、株主に理解してもらわないと難しい。
株主を動かすには?
ちょっとここで考えて欲しい。
もしあなたが会社の株主とします。会社側から株の配当を減らすと言われて、黙っているでしょうか?
「そんな経営者、やめさせませんか?」
経営者を守るためには、従業員が一致団結するしかありません。そこで働く人が経営者を守るために、あらゆる行動を起こすことで、経営者はやっと労働者の方にも目線を配るようになります。
「え?それって反対じゃないの?経営者が先に、従業員を見ろよ!」と思うかもしれませんが、いまの現状を経営者が変えることができないなら、従業員が行動するしかありません。
「経営者、何とかしろ!」といって、本気で「じゃ、なんとかしましょう」と、動いたらその役員は解任されるでしょう。
だからあてにはできない。だったらこちら側が動くしかありません。もっとも一人じゃ無理。みんなが団結しなければ、何も先に進まない。
ところが「めんどくせ~」「上から叩かれる」「左遷される」と、みんな保身に走ります。
まあ、これは当然です。私だって嫌です。その中で、目立つ人が動き出すと、やっぱり地方に飛ばされるでしょうね。そんなやっかいな従業員は上司も、経営者も株主もいらないですから。
株主を動かすのは、一筋縄では無理。だったら、何かを犠牲にするしかありません。
従業員が株主になるしかない
上場している会社という前提になるので、ごく一部の会社の話しになってしまいますが、従業員が会社の株を買いまくるしか、会社を動かせません。
従業員が大株主になって、議決権を持てば経営者を守れるし、長時間労働も阻止できます。
ただし配当は少なくなるので、株主である従業員は潤いません。
つまり、それは・・・
覚悟、できてますか?
配当が少ないということは、そもそも利益が少ないということ。
利益が少ないということは、リストラされる人が増えるかもしれません。幸い、従業員が株主であれば、リストラは回避できるかもしれません。
その変わり、ボーナスダウン、あるいは、無しなんてことも。みんなに分配する利益が減るので、仕方がありません。
長時間労働を止めるということは、こなせる仕事の量が減るか、従業員を増やすので人件費が大幅に上がるので、当然、利益は減るので、給与も下がる。
この覚悟だけはしなければなりません。
- いまの給与をもし欲しければ、利益を増やさなければならない。
- 従業員に仕事をたくさんさせる。
- 長時間労働に陥る。
振り出しに戻ります。
給与を下げてもらう覚悟
長時間労働で倒れたり、命を失うくらいなら、給与を下げてもらってでも、労働時間を短縮してもらう。← これはやりたくない!
この不況の時代、営業マンが必死で受注してきた仕事を、断るなんて考えられない。つまりそれは、人員を増やしてもらうしかありませんよね?
それをこなすには、いまの人員だけでは不足しているから、長時間労働になっている。
となれば、固定費が増えて利益が減るので、結果的に給与は下がります。しかし、そうなると今度は労働組合がでてきて、激しい対立が生まれます。
いまの企業では長時間労働と給与の維持ができないわけです。
なぜ、日本は長時間労働しなくちゃいけないのか?
まともに、海外の企業に勝てないから。
ある日本企業の工場で作ると1つ4500円。ところが海外で人件費の安いところで作ると、1個60円。
「これって、勝負になります?」
「なぜ、こんなにも国産が高くなるのか?」
答えは簡単。人件費が違い過ぎる!給料が高すぎるんです!(ぜいたくし過ぎ?)
あっちは、古い靴を履いたり、高床式みたいな家に住んでる人や、ひどいときは裸足で生活しているんです。生活が違い過ぎる。← 実際に数年前、自分の目で見て驚愕しました。
月給20万円と1~2万円の差があるから。そりゃ、まともにやっても勝てないわ。
長時間労働は日本だけじゃないのですが・・・
そこで高い人件費で、なんとしても利益を上げるために、価格を下げて薄利多売になる。悪循環です。← 多売もできないのですが・・・
物作りの現場は、さらに大変。多くの日本企業は、エアコンも車もないような発展途上国の月給1~2万円の、海外の従業員と戦っているわけなので、このままでは勝てない。
かなり無理して、日本企業が存在しています。
かといって、日本国民ならば、企業に潰れてもらっちゃ困る。倒産させたい勢力はあるに違いない。
生活水準を下げる覚悟がありますか?
覚悟してます!・・・でも、できれば維持したい。
そのためには、給与を下げる。つまり生活水準が下がるのを受け入れることが、長時間労働を避ける解決策であると結論がでます。
もし日本全体で、生活水準を落としても良いという雰囲気がでてくれば、企業のあり方も変化していくことでしょう。
もう、これ以上、何を望みます?
- エアコンあるでしょう?
- パソコンあるでしょう?
- DVD、ブルーレイを見られるでしょう?
- 液晶テレビでしょう?
- 洗濯機あるでしょう?乾燥機付とか。
これ以上、何が望みなんですか?
世界には電気もない人達が、十数億人もいるんですよ。
- スマホを止めて、昔のガラケーに。
- テレビは大切に使う。
- 車も20~30万キロくらい、修理しながら乗る。
私はこれでもかまいません。
いま乗っている車は十数年。まだ16万キロくらい。海外では20~30万キロは当たり前。日本って・・・。
- 企業の利益を減らす。
- 給与も下げてもらう。
- 企業の収益が減れば国の税収も減り、医療費が値上がりしますから、できるだけ病気にならないように健康に注意するようにする。
メタボにならない覚悟
メタボで病気なったら、罰則を設ける。← ちょっと過激な発想をする人がいますが、それくらい必要かもしれません。
つまり健康に気を付けて、甘いものを食べ過ぎず、メタボにならないようにする。
このように単純に長時間労働を減らすと、社会にある歪みがさらに拡大するので、どのあたりで生活のバランスを置くかを、慎重に見極めなければなりません。
でも長生きしたら、年金の支給額が・・・困ったもんだ。
もし単純に法律で長時間労働やもっと踏み込んで残業ゼロにすれば、いまの現状では日本は経済で日本沈没するでしょう。
周辺国は喜ぶでしょうけね...。
まさか!?
追い詰められるとアイデアを考えられない?
経営者からみたら、「追い詰められるとアイデアなんて出せない」というと、言い訳に聞こえるかもしれません。
でもね。ほんと、体も心も疲れると、何も考えられなくなる。
これだけは分かって欲しい。
もちろん、こちらもそうなる前に、もっと早く退職する決断ができれば良いんだけど、つい、ズルズル、働いてしまうのは、守るべきものがあるから。
やっぱり難しい。
アイデア・改善できれば、長時間労働は無くせる?
アイデアさえ出せれば長時間労働が無くせるのか?
問題はここ。
もしも、いまやっている業務を20%、効率化出来れば早く帰宅できるかもしれません。一時的には。
「一時的って?」
実話。
私のケースで言えば、かなり作業を効率化したんです。長い時間がかかりましたが、生産性がアップして、やっと一息つけると思いました。
ところが・・・人員を減らされました。
ガーーーン
自分のバカ、こんなんだったら、やるんじゃなかった。
「なんだ、人が少なくても出来るじゃん」ってことです。
「は~あ?
なんだそりゃ」。
て・・・事で、改善しても、しても人減らし。
結局、利益の為にには、人なんて増やしてくれない。給与も上がらない。
結果、経営者には勝てるハズもなく、辞めることになるのが普通でしょう。
あとは倒れるか。
以前の会社は、インフルエンザでも出勤せよというところだったから、今頃、私は命が無かったかもしれません。
やっぱり、国の介入(法律による規制)も、経済活動を低下させない範囲で、ある程度は必要だと思う。
だけど、もしそこで働く人、全員が作業の効率化について考え、実行できれば、あるいは凄い会社になって、楽できるかも。そんな望みはある。
まとめ
長時間労働の問題は、企業単体ではすぐには解決できない。しかし働く側、全員の覚悟、総意が得られれば、長時間労働は無くせる。
もし急ぐなら、生活水準が下がる前提で、会社を辞めて、生活費のかからない田舎に引っ越す。
私が期待しているのは人工知能。AIが発達すれば、長時間労働は無くせる。・・・ハズ。
結局、私は会社が耐えられずに退職。もちろん、生活水準は下がりました。
これまで、「○○しかない」と言い切っていますが、実は、もう1つ楽しい未来を得られる方法があります。
続きを読む 宅配便で生産性を上げて長時間労働を無くせ!でも、本当にできるの?


最新記事 by 桜香 (全て見る)
- ブルーベリーの道法スタイル【DOHO STYLE】とは? - 2023年12月5日
- あぜ板300Nでプランター!ブルーベリーの地植え栽培! - 2023年12月4日
- 挿し木したイチジクを年内に鉢植えで早く大きくする方法【桜香流】 - 2023年12月4日