自転車の前や後ろ、あるいはおんぶ紐を使って、子供を保育園に送るママの姿を見ると、
「何とかならないものかな・・・」と。
痛ましい事故も発生していますが、そのたびにお母さんが責められるのをみると悲しくなります。
お母さんは、自分の責任だと十分に感じていますし、自分自身を責めています。だから、全く関係のない私は、そっと見守ることしかできないと感じています。
しかし、自転車に子供を乗せて移動してはいけないのなら、どうすれば良いというのでしょうか?
※子供写真等は、許可済みのものを使用しています。
自転車の前や後ろに子供を乗せる現状
例えば、こんなケースはどうすれば良いのでしょう?
両親は早くに亡くなり旦那も交通事故で、残されたのはママと2歳と4歳の子供たち。
子育てのため正社員を辞めてしまっていたので、いまはパートを掛け持ち。
生活のため、朝7時30分にA保育園に下の子を預け、B保育園に8時に預けて出勤。
「なんで一緒の保育園にしてくれないの・・・」
でもこれ、保育園の先生の人数や予算の問題で早朝に預けられる子供に限界があるから、他園になってしまいました。
- 絶対に事故になる!保育士を辞めさせるために子どもの数を規制を緩和している
これは保育園での事故を減らすため、仕方のない規制にひっかかってしまったためなんです。それは分かっているのですが、やるせないこの気持をどこにぶっつければ良いのか・・・
移動は歩いていけ?
無責任で心ない人は、自転車の前や後ろに乗せて自転車で移動するのは、事故の危険があるから危ないので、歩いていけと言います。
でもA園までは1.5km、B園まではそこからさらに2km、どうやって小さい子供を連れて歩いて行けるの?
しかも毎日。
「だったら車で行けよ!」
う~ん。いま住んでいるアパートは駐車場が空いていないし、近くの駐車場は高い。それじゃ生活できない。
そんなことを言われ責められると、ストレスで子供に八つ当たりしてしまいそう。
それに車とその維持費まで考えると、私にはとても無理。
「だったら生活保護を受けて車を買えよ!」
あ~、それ言われるんですよね。でもね。生活保護を受けると、自動車は持てないんですよ。「車が買えるお金があるなら、生活保護はいらないよね」というのが、行政の判断。
私、ホント、どうすれば良い?
現状を把握して欲しい
とまあ、いまのはあくまで例です。
実際には、もっと過酷な環境のお母さんたちもいらっしゃるでしょう。あ、お母さんとは限りませんね、父子家庭もいらっしゃいますから。
ニュースで、単純におんぶで事故などを目にしても、非難だけは辞めて欲しい。
先ほども言いましたが、痛ましい事故ですでに十分に苦しんでいます。
問題は、自転車に乗せなくていい環境をどうやって整備できるのか?
「私たちや行政は、何かできることはないのか?」そういう前向きな発想で、考えないと事故は亡くなりません。
子供を守る仕組み
子供とその家庭を守るという、基本的な仕組みが整っていないのが現状です。
自転車で行くしかない方も多いので、安全面に配慮する支援を続けていくしかないでしょう。
すでに企業側が、子供を乗せても倒れにくい自転車の開発をすすめていますが、さらに発展させて欲しい。
また転倒したときのことを考えて、ダメージを吸収できるヘルメットや保護具を、行政側が支援する方法も考えられます。
子育て支援をするなら、このような所にも手をさしのべて欲しいと思います。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。