「言うこと、聞きなさい!」
「それ、やっちゃダメって言ったでしょ!」
「いつまで起きてるの!」
こんな言葉、子供に発していませんか?これでは指示待ち子供になってしまいます。一旦、そうなってしまうと改善するのは相当に難しい。
最初はなんでも吸収できる段階ですが、間違った指示を与えてしまうと、それを正しいことだと思って記憶・学習します。
目次
指示待ち子供の改善は親のある言葉を修正せよ
こんな言葉を子供に発した時点で、子供を指示待ち人間に育てているようなもの。
「言うこと、聞きなさい!」
「それ、やっちゃダメって言ったでしょ!」
「いつまで起きてるの!」
なぜダメなのか、いまの言葉を分かりやすくまとめると、
「親の命令には従え!」
「親の命令は絶対だ!服従せよ!」
と言っているのと同じ。子供へ威圧を与えて服従させるやり方。もし同じことを、会社の上司から言われたらどう感じるでしょうか?
親の言葉の改善
親は気づかない間に、子供に恐怖と威圧で自分の指示どおりに動かそうとしています。
これを続けると、子供は怖くて親の顔を見ながら行動するようになり、自ら動こうとしなくなります。これが指示待ち子供になる原因に。
つまり親の姿勢を変えないと、子供はどんどん自分の意志で行動しなくなります。
「では、どうすれば良いのか?」そのヒントが言い方、伝え方。
言い方・伝え方の改善の手がかり
「あ、分かったよ!」
子供自身にヒントを与えて、自分で問題を解決させるように手助け。
さきほどの「「それ、やっちゃダメって言ったでしょ!」という言い方は、頭ごなしに言っているだけで、子供を全否定しているようなもの。
注意したことを守らず失敗したのは、言うことを聞かないからだと言いたいのでしょうが、これでは萎縮してしまうだけ。
『注意事項を守らないと、失敗する。痛いことになる。』というのを、記憶させ学習させること。
そこで、
「なんで怪我したんだと思う?」
と、自分で失敗した原因を、自分で考えて気づかせることが大事。
「親がいうことは、危険を避けるためのことば」
というように、理解してくれることではないですか?
もちろん1回、2回で理解できるわけがありまえん。くり返し何度でも問題が発生したときに、子供自身が考えるようなにしてあげること。
私は人に頭ごなしに注意されると反発してしまいます。
また会社で、「アレやれ!」「コレやれ!」と命令されるとムカつく性格なので、自分で気づいたことは、言われる前にやるようにしました。どうせ言われてやらないとダメなのだったら、自分からやった方が気分が良いじゃないですか?
理解度に合わせて教えていく
「言うこと、聞きなさい!」「いつまで起きてるの!」も同じ。
そもそもなぜ、朝の決まった時間、早い時間に起きなくちゃいけないのか?
親からしたら、「あなたを保育園へ預けて会社に行かなくちゃいけないから、それくらい分かってよ」と、言いたい気持ちは良く分かりますが、子供はそこまで理解できない。
だから少しずつ理解度に応じて教えていくしかありません。
しかしこれを続けていくのは、忍耐力と根気が必要です。理解度の低い子供に、人生のイロハを教えるのは並大抵ではないですよね。
もしめんどくさいとか、私には無理と言って育児放棄をしてしまえば、必ず将来、自分にしっぺ返しとなって襲ってきます。
それが反抗期なのか、社会人になってかは個人の個性もあるので予想は不可能ですが、必ず私たち親が後悔する時がやってくると思って、育児をしていかないと改善することができない。
親の覚悟で変わる指示待ちの子供
「子供にそんなことを言っても分からないのに、お前、なに言ってんの?」という方もいらっしゃるでしょう。
「でも、本当にそうでしょうか?」
実は子供の理解より生きる真剣度については、年齢だけでは計れません。親の生きる覚悟で子供は変わります。
私たち親も、この記事のようにただの情報だけを学んで子供に真似して教育したところで、形だけでは伝わりません。親の心から子供を思う心が、気迫として体からオーラのように発するくらいの覚悟を身に付けること。
そして、そうして育てられた子ども達の事例を、あなたもたくさん見てきているハズ。
NHK大河ドラマの武将の子供
例えば、戦国時代の武将の子供は、ものすごい理解力で自分たちの状況を把握していますよね?
生きるかどうかの瀬戸際の時代で、真剣に考えないと明日の命がないから、現代の子供の同年代よりも大人の考え方ができます。環境は人を成長させる事例といえます。
だから親の言うこと、指示、命令は全て明日も無事に生きるために必要な天からの言葉と同じ。もし親のいうことを聞かなければ、実の子供でさえ切り捨てる時代だから言えることですが。
まだ12や13歳で元服、大人の仲間入りをして戦場にいくような時代は、大人も覚悟が違う。それを子供も敏感に感じ取っているからこそ、どんな言葉でも伝わるともいえます。
こんなことをいうと、「なんだ、お前、ドラマの話かよ」という方がいると笑えてきます。だってそうでしょう?
あの子供を熱演している子役のすごみをみたら、何か伝わってきませんか?その子役の後ろにいる親の覚悟を?
そもそも子役ってすごくないですか?大人顔負けのコメント力や演技力。
幼い子供なのに、あれだけ見事な演技ができること自体、親の覚悟の証明ではないでしょうか?子供が勝手に大河ドラマに出られる分けもないんですから。
戦国時代ではなく、現代の子供も親が与える環境で変わる、変えられるという証明。
あんなすごい子どもたち、指示待ちの子供という枠だけでは考えられません。将来が楽しみでは?
また発展途上国で電気も水道もないところに住む子ども達は、勉強が楽しくて仕方がないという感じで真剣に学んでいます。
指示待ちとは無縁の子供に育てることは、どんな状況でも生き残れる子供に育てると言い換えることもできます。
もし仮に私が病気や事故で命を落とすとしても、その日から自分の力で生きていける、そんな子供に育てるのが親の役割だと考えます。
まとめ
指示待ちの子供を改善させるには、親は「なぜ、そうなったのか、考えてみて?」「なんで、失敗したのかな?」と、まずは自分で考えるクセをつける訓練、行動をする言葉を発すのが近道。
そして、それは忍耐のいる作業です。即効性もないので、親の覚悟も必要になります。
- 子供が考えるまで見守る覚悟。
- 子供が正しい道を歩ませるまで諦めない覚悟。
そういう覚悟で子供と接することができれば、将来、日本がどんな状況になっても自分の力で生きる道を探ってくれるのではないでしょうか?
問題が発生したら、原因を考えて対処すれば乗り越えられる。そんな基本的なことを身に付けさせるだけで、指示待ちから脱却できます。
もしそうなってしまっても、
「どうして自分は指示待ち人間になってしまったんだろう?どうすれば自分自身を改善できるのか?」と。
もしかすると、私たち親自身が指示待ち人間になってしまっているのかもしれません。
こちらが話題になっています。
話題 指示待ち マツコ
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。