『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、マツコ・デラックス、有吉さんらが指示待ち人間について語り、それが話題になりました。
また、マツコさんは続けて、
『何か起きて「じゃあ、その会社がリストラしなきゃいけない」ってなった時、まず切られるのは指示待ち人間。いざって時のために 、「そうじゃねえぞ」ってところは見せなきゃいけない』。
と発言。これについて賛否が巻き起こっています。
さて、「指示待ち人間は悪いのか? それとも悪くないのか?」について考えてみました。
目次
マツコさん『指示待ち人間の良い点と悪い点について』
マツコさんの指示待ち人間への発言の真意について考えてみました。
職場環境やその人のレベルによって良いケースと悪いケースがあると考えられます。
また本人の熟練度や経験によっても異なるので、単純に良し悪しを論じるのは難しいとの結論に達しました。
それを下記に解説します。
指示待ち人間が良いケースの人
例えばカフェで働くアルバイト店員のA子さんのケース。
彼女は常に指示を待って動くタイプの人間。言われたことは常に元気よく「ハイ!分かりました」と返事して元気に動く気さくな女性。
いままでほとんどトラブルもなく動きも早く、常にてきぱきとして働いている。指示されたことを見事にこなすので、店長からも一目おかれた存在。
指示待ち人間なのに悪いケース
同じカフェで働くBさん。A子さんの先輩で社員として勤務している将来は店長候補になるはずでしたが・・・
彼も常に指示を待って動く人ですが、言われたことも理解度が低く間違いをよくする。
5番テーブルにイチゴショートを運ぶように言われたのに、間違えて7番テーブルに運ぶ始末。当然、お客さんからのクレームが絶えない。
それをフォローしていたのが、先ほど紹介したA子さん。当然、仕事の負担も増える。店長からいつも仕事のご指名をされるのもうなずける。
最低限言われたことができる指示待ち人間なのか?
A子さんとBさんは、単純にアルバイトと社員と違いだけではなく、能力が明らかに違う。
Bさんもわざと間違っているわけではないと思う。わかるんです。私は何をやっても失敗してしまうし、どんくさい人間なので。でもサボっているわけではないんですよ。(いや、そういう人もいるかもしれませんが・・・)
その人の特性に大きく左右される
さきほどの優秀なA子さん。ところが彼女は自分で考えるのは苦手なタイプ。周りの状況を把握するのはイマイチ。
確かに言われたことはすぐにできるし、1度指示されたことは忘れない。つまり彼女に、同じような状況になれば、今回と同様の行動をしてくださいと指示をすればできる。
けれど指示されないこと、新しいことには対応できない人でした。
それを待ちと言われればそれまでですが、どちらかというと与えられた仕事をいかに早くこなすか?というのを考えて行動するタイプ。
新しいサービスを生み出したり考えるのは苦手なんです。
だからA子さんは、工場のラインなどマニュアルがしっかり整備されている環境なら、120%自分の能力を発揮できます。
ただ・・・A子なら徐々に適応していきそうな予感。
問題はどちらもできない人
Bさんは、愛想も悪いし言われたことすらも満足にできない。かといって新しいことを考えるでもなく、失敗は多い。あげくの果てにきれいな女性へのおしゃべりは多い。
残された道は、チェーン店であれば移動させることで、環境を変えて様子を見ることはできるかもしれません。
もし1店舗しかなければ、もしあなたがその店の経営者だったら、Bさんをどうしますか?
あ、そうそう。BさんをそのままにしておいたらA子さんは辞めたいと周辺に漏らすようになりました。そのことを店長に告げると・・・やがてBさんは他店舗に移動になりました。
この人手不足の環境では、BさんよりA子さんの方が戦力ですから。当然かもしれません。
まとめ
「指示待ち人間 何が悪い!」という問いへの回答。
指示待ち人間というだけで、悪いわけではないというのが私が出した結論。
現時点では、このような結論に達しました。しかし今後、A.I.(人工知能)が発達すると、A子さんのようなマニュアル化できる仕事しかできない人は、どんなに優秀でもリストラ候補になると予想しています。
いまは人手不足だから分からないですが、人余りの時代になると危険なのは私でも想像できます。
もちろんBさんは論外。
ということで、私が一番リストラされる側に近い人間なのは自分でも自覚しています。だからこそ、このように自分でいろいろ考えられるようになりたくて、ある意味、修行のつもりで記事を書いています。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。