新人は、頭の中にはっきりとした行動リストがないので、何をして良いのか分からない。それに与えられた作業にしても、自分が何をしているかさえ完全には理解していない。
最低3ヶ月は研修期間、仕事のいろはを覚える段階。新人が指示待ちするのは当然。
例えばパソコンはワードとエクセル、パワーポインターを何とか入力レベルの人が、いきなりエクセルで資料を入力してまとめグラフ化するのに、マクロを使えと言われても普通は使えない。
まずは「マクロってなに?」というところから指導しないといけない。もちろん最低限、マニュアル化しているのが大前提。
そういうレベルの人に、いきなり「お前達、指示待ちはダメだ!仕事は与えられた先まで見据えて動くんだ!」なんて言われても、
と心の中で言い返されているハズ。
指示待ちは新人より2年目以降が問題
大抵の仕事は、1年目は覚えることだらけで、それをこなすだけで精一杯のハズ。
卒園式で準備する小物類の作成。そういうことを覚えていくだけで1年が終わり。指示待ちというより、何をすれば良いのかさえ想像もできないレベル。
ベテランになったら自分が新人の時のことを忘れてしまう人が、「指示待ちはダメ」と言い始めるんですよ。
1年目の新人がすべきこと
まずは指示されたことを、確実に正確に、早くこなせることに全力を注ぐだけで十分。それすらも難しいはず。
それを知らず「アイデアを出せ!」「改善しろ!」なんて言われてもね・・・
もちろん超優秀な人は、1年目から何でもすぐにできる人がいるから困るんですよ。それを基準に上司が見るから、一般レベルの人が苦労する。そういう出来る人は、もちろんそのステージで指示待ちを脱却させれば良い。
繰り返しになりますが、1年目の新人は標準の作業をしっかり覚えてこなせるようになること。難しいことは2年目以降で取り組ませるべき。
仕事ができない責任を指示待ちにして逃げてません?
「いまどきの新人は仕事もできないくせに、態度がなっとらん」という人。もしかして、管理・監督者のレベルが低すぎませんか?
業績悪化、あるいは向上しないのは管理者の問題の可能性があります。
指示待ちする新人だとしても、一定レベルの人材であれば適切に指示を出せば動くはず。それだけでも十分な戦力になります。
お茶の葉がどこにあるのか?とか、場所ややり方を最初に指導しないとできない。そいういう基本的なことができるようになってきたら、徐々に指示しなくてもできるようになります。
あ、お父さんはいつも帰宅したら、まずコーヒーを飲むからいれてあげようとなるわけです。それができるのは、コーヒーの入れ方が分かっているから。
問題は知っていてもやらない人をどうするか?それが2年目以降の人材です。
まとめ
もちろんそのときに、「1年目はしっかり仕事のいろはを覚えてもらうけど、2年目以降は指示されなくても動けるようにしてもらいたいので、基礎をしっかりできるようにしてもらいたい」という宣言は必要です。
「え?そんなことも言わなくちゃダメなのか?」と思うかもしれませんが、それを伝えないと心構えができていない人材もいます。もちろん言わなくても、1年目からそのつもりで全力投球する人材は、将来の幹部候補でしょう。
こちらが話題になっています。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。