「課長、どうして言ってくれなかったんですか!」
取引先からの受注増を、工場へ前もって話していなかった部下のA子は、工場長からのお怒りの電話を頂いたところだった。
「先月の受注レポートを見れば、それくらい分かるだろう!」
「えーーーーそんなのわかりませんよ!」
頭の回転が速い人の3つの問題
頭の回転が速いと、仕事ができそうですよね。ところがそれは自分が1人でやっている時だけ。グループやチームで、一緒にやることになると途端にトラブルになることも。
- 他人も理解したと思い込んでいる。
- 話しが単刀直入過ぎる。
- 人を見下す。
これらについて詳しくみていくことにしましょう。
他人も理解しているハズ
先ほどの売上レポートでいうと、先月、ある商品が前月比10%。それは季節商品でシーズンは2ヶ月後。
つまり急な問題が発生しなければ、順調に来月はさらに受注が増えることが予想できます。
普通なら上司が部下に、そのことが分かったら指示して『工場に受注増に備える対応を準備しておく』ようにできたはず。
ところが上司は、その売上レポートを部下にも回覧しているので、「分かって当たり前」だと考えていたので、具体的に指示をしませんでした。
上司が悪いのか、それとも部下が悪いのか?
あなたは上司が悪いと思ったのではないでしょうか?
ところが、その上司は部下が悪いと思っています。なぜかというと、その上司が平社員だったころから、売上レポートを見て今後の受注状況を予測して、工場へ受注増の依頼をしていたのでした。
だから、その部下もできて当然だと。
確かにその上司は、それらの先を予測できる能力があり業績に貢献したので、社内でも最速で昇進したのですが、他の人もできるハズだと勘違いをしるのに気づいていません。
この感覚的なズレが、問題になります。
話しが単刀直入過ぎる
仕事ができる人、頭の回転が速い人はムダがありません。
余計な世間話もなく、すぐ仕事に入ります。自分が頭で考えたことも、すぐ口にします。
相手がどう思うかを考えず、自分のアイデアは正しく、採用すれば会社の利益になると信じているから、ズバッと言葉にします。
ところが他の人は、心の準備ができていなのでついていけません。
「課長、たしかにおっしゃる通りかもしれまえんが、もうちょっとコミュニケーションを・・・」
仮にこれが恋愛の相手で、プロポーズをされるシーンだったら最悪。
「あんたが必要です。結婚してください」と、いきなり言われても・・・
女性は、その前に雰囲気を作って欲しいと思っています。まずは夜、静かなレストランで食事をして・・・とか。
YouTubeのカズチャンネル/Kazu Channelのカズさんが、プロポーズを動画にされていて、450万人以上の方が見られていますが、このような演出も大切。
せめて前振りや、前段階の話しをして理解しやすくして欲しいものです。
それを割愛して、いきなり用件をいうのは日本ではあまり好まれません。それを理解して欲しいものですね。
では、なぜそんなことになるのか?
人を見下している
先ほど『他人も理解しているハズ』とは真逆で、自分は理解しているけど、周りは頭が悪いので理解できないと断定しています。
「こいつらみんなバカ」
そうやって人を見下して、アゴで部下を使う上司は最悪。難しくて理解できないことが、どういうことなのかを理解できないのです。
もちろん全知全能ではないので「アインシュタインの相対性理論を解説して?」と言っても、解説できる人は希でしょう。
自分の周りに自分よりも頭の回転が速い人がいないと、性格的に人を見下す人もでてきます。
頭の回転が速い人への対処
これまで3つの問題について紹介してきましたが、いずれも自分が無意識に他人の気分を悪くしているので根が深い。
しかも理論ではまず勝てない。
超優秀な上司であれば、私だったら腰を低く低くします。
「申し訳ございません。○○課長の話が難し過ぎて、馬鹿な私には理解できません。もう少し補足していただけませんか?」
「勉強不足で申し訳ございません。売上レポートのどこを見て受注増が見込めるのか、いまひとつ理解出来ませんでしたので、ご教授お願いできないでしょうか」。
など、相手のプライドを傷付けず(自分のプライドなんてボロボロでも関係ありません)、仕事のトラブルを無くし、円滑に業務が遂行できるのが大切ですから。
もし仕事関係じゃなかったら、敬って遠ざけるのが良さそう。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。