ぶどうは雨よけ栽培が基本。プロでも雨よけしないとぶどうは病気になりやすい(かなりの隔確率で病気になる)。でも大がかりなビニールハウスはコスト的に難しい。
そこでおすすめなのが、一文字垣根仕立て。この樹形ならコンパクトにできるので、趣味栽培でイボ竹を使って安く作れます。
イボ竹を使った安くて強度の高い雨除け用のトンネルの自作を、イラスト(簡易的な設計図)を紹介しています。>>すぐ設計図を見る
トマトなどの雨除け栽培、ブルーベリーやイチジク、みかんなどを小さく仕立てれば応用できます。またイチゴ栽培などにも応用可能。
大きい雨除け施設を作らえる場合は、強度が足りないので単管パイプを使いましょう。強度は数十倍になるかと(ビニールの強度は変わらない)。ただし予算は3倍程度に跳ね上がります。
イボ竹で作るぶどうの雨よけ
まず大前提ですが、イボ竹はプロが使う高価な単管パイプと比べると、圧倒的に強度は落ちます。おそらく100倍以上は強度は低い。というか単管パイプが強すぎる。(ちなみにイボ竹で作ると、単管パイプの1/3以下で作れます)。
例えばイメージ的には、三匹の子豚の木の枝で作った家と、レンガで作った家くらいの違いがあります。いくら安いからと言っても、イボ竹で適当に雨よけトンネルをつくったら強風で吹っ飛びます。
そこで強度を補うための工夫が必要です。
- 樹形を一文字にする。
- 樹をコンパクトに仕立てる。
- 樹高を低く抑えた垣根仕立てにする。
つまり風の抵抗を減らす樹形に仕立てるということです。もちん構造は補強をしっかり入れたものにします。
風の抵抗を減らす一文字垣根仕立て
下記は垣根仕立てですが、写真だと分かりづらいですね。
一文字垣根仕立ては、樹形を一文字にして垣根仕立て、つまり枝を真上に伸ばすやり方。このやり方ですと、幅が1.2~1.5mあれば栽培できるので省スペースで風にも強くなります。
欠点は幅が狭いので、横殴りの雨の影響は受けてしまいます。
メリットは樹高を低くできるので、雨よけのビニールトンネルも低くできるので、それだけお安く作れます。また風の影響も多少なりとも抑えれます。
樹高を低く仕立てて、真上に伸ばすので高さは2m以下にもできます。もちろん真上より斜めにすると、より高さを低くできます。このあたりは場所との相談にもなるので、お好みで変えてOK。
ぶどうの雨よけ設備の設計図
下記はYouTube『家庭菜園ハウス』さんのイボ竹で作る雨除け付きぶどう棚という動画を参考に少しアレンジした簡易的な図面(設計図)です。素人のお絵かきレベルですので、あくまでもこんな感じなの~くらいの軽い気持ちで見ていただけると助かります。
縦の柱となるイボ竹は、20mm長さ2.1mを使用します。左右の青と赤色は16mm以上のイボ竹を使います。その他は百均のイボ竹でOK。
基本の縦の柱(黒色)は、強度を考えて太さ20mm、長さ2.1mを使うのがポイント。それよりも細いイボ竹を使うと強度が低下します。ただし細いイボ竹でも3本を1セットにすると、強度は増すので手持ちがあればそれを活用することもできると思います。
上記の左右にある赤と青の筋交いは、20mmのイボだけを使うとさらに上部になります。手間の赤、奥の青の筋交いのイボ竹は、奥行きが分かりやすいように色分けしているだけです。
動画内では、さらに台風対策として杭を各柱に補強として追加されています。似たような構造に、トマトの雨除け栽培のビニールトンネルも市販されています。強度的には、こちらの方がしっかりしていると思います。
動画内ではビニールを取り付けたままにされていましたが、台風など強風の場合はビニールを取り外すのが基本。プロ農家さんが、ビニールをはがされてる動画がいくつも見つかります。
下記はイチジク農家さんの風対策の様子です。
そのままですと強風に耐えられずビニールが破れ、柱が曲がってかなりの損害になります。また家が近くにあると、構造物が飛んでいき家が破壊されたり、人に当たって思わぬ怪我になる可能性も。
安全のためビニールは、取り外しやすいようにすると楽です。
予算はかけるほど丈夫になりますが、最終的には単管パイプを使ったものが最強クラスになります。あとは予算次第。私はそこまでお金がかけられないので、イボだけの雨除けトンネルを採用しました。
ちなみにこれをアレンジした、ブルーベリーの防鳥施設もイボ竹で自作しましたが、ネットは風の抵抗をそこまで受けないので、余裕で耐えられました。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。