
ぶどう栽培では、雨対策が収穫の成否を大きく左右します。特に家庭菜園や狭い庭では、病気対策として雨よけ施設を作りたくても、大がかりなビニールハウスや単管パイプ構造は、コストや設置スペースの面で現実的ではありません。そこで多くの方が選ぶのが、イボ竹を使った簡易的な雨よけ施設です。
しかし、イボ竹で雨よけを作る場合、支柱の耐久性を軽視すると、数年使うつもりが1年も持たずに再施工になるケースがあります。
実際に筆者も、百均の支柱を使ったことで、ぶどうの雨よけ施設をやり直すことになりました。この記事では、狭い庭でも実践できる「一文字垣根仕立て」の雨よけ構造とあわせて、イボ竹支柱の選び方と注意点を実体験ベースで解説します。
目次
狭い庭でできるイボ竹のぶどう雨よけ栽培
ぶどうは雨よけ栽培が基本です。プロ農家でも、雨よけをしないと高確率で病気が発生します。しかし家庭菜園では、コストや設置スペースの関係で、大規模な雨よけ施設を作るのは難しいのが現実です。
そこで有効なのが、狭い場所でも実践できる「一文字垣根仕立て」と、イボ竹を使った簡易雨よけ構造の組み合わせです。この方法なら、趣味栽培レベルでも十分な雨対策が可能になります。
イボ竹を使った、安くてコンパクトな雨よけ用トンネルの自作方法を、簡易設計図で紹介しています。
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トマト・ブルーベリー・イチジク・みかんなど、小さく仕立てる果樹にも応用可能です。
広い雨よけ施設を作る場合は、強度不足になるため単管パイプを使いましょう。
イボ竹で作る雨よけの前提条件
まず大前提として、イボ竹は単管パイプと比べると強度は圧倒的に低い素材です。単管パイプが「過剰なくらい強い」のに対し、イボ竹は「工夫しないと簡単に負ける」素材と言えます。
そのため、イボ竹を使う場合は、構造と樹形の工夫が必須になります。
- 樹形を一文字にする
- 樹をコンパクトに仕立てる
- 樹高を低く抑え、風の抵抗を減らす
つまり、風を受けにくい構造を前提にした雨よけにすることが重要です。
風の抵抗を減らす一文字垣根仕立て

一文字垣根仕立ては、枝を横に広げず、真上に立ち上げる樹形です。幅1.2〜1.5m程度あれば栽培でき、省スペースで風にも強くなります。
横殴りの雨には弱い面がありますが、樹高を低く抑えられるため、雨よけビニールも低い位置に設置でき、結果として風の影響を軽減できます。
ぶどうの雨よけ設備の設計図
下記はYouTube「家庭菜園ハウス」さんの動画を参考に、筆者がアレンジした簡易設計図です。
縦柱は必ず20mm以上を使用してください。細い支柱を使うと、全体の剛性が一気に低下します。
百均支柱の耐久性については、ダイソーのイボ竹支柱を実際に使って分かった耐久性の違いで、劣化写真とともに詳しく解説しています。
まとめ|イボ竹雨よけは構造と支柱選びがすべて
- イボ竹は単管パイプより大幅に強度が低い
- 一文字垣根仕立てで風の抵抗を減らす
- 縦柱は20mm以上を使用する
- 筋交いを必ず入れる
- 強風時はビニールを外す
特に支柱選びは重要で、百均の支柱は短期使用には向いていますが、雨よけ施設のような常設構造では劣化が早く、再施工の原因になります。最初から耐久性を意識した支柱を選ぶことで、作り直しの手間やコストを大きく減らせます。
よくある質問(FAQ)
ダイソーのイボ竹支柱は、ぶどうの雨除け施設に使えますか?
短期間の仮設や、1シーズン限定の簡易雨除けであれば使用できます。しかし、ぶどうの雨除け施設は屋外に常設するケースが多く、紫外線や雨に長期間さらされます。
筆者が実際に使用したところ、半年ほどで被覆樹脂が劣化し、内部の鉄芯が露出してサビが進行しました。翌年も同じ支柱を使い続けるのは難しい状態でした。
劣化の実例については、ダイソーのイボ竹支柱を実際に使って分かった耐久性の違いで詳しく解説しています。
百均の園芸支柱が早く劣化する原因は何ですか?
主な原因は、被覆樹脂の耐候性と防錆性能の差です。紫外線や雨に長期間さらされることで樹脂が硬化・ひび割れを起こし、内部の鉄芯が露出してサビが進行します。特に地際部分や雨が当たりやすい箇所で劣化が早く進みます。
ぶどうの雨除け施設では、支柱の耐久性はどれくらい重要ですか?
支柱の耐久性は、雨除け施設全体の安定性と寿命に直結します。支柱が劣化すると施設全体を撤去・再施工する必要があり、手間とコストが二重にかかります。
数年単位で使う前提の雨除け施設では、最初から耐久性の高い支柱を選ぶことが重要です。
イボ竹で雨除け施設を作る場合の注意点は?
イボ竹は単管パイプに比べて強度が低いため、樹形を一文字垣根仕立てにして風の抵抗を減らすことが重要です。また、縦柱は20mm以上を使い、筋交いを入れて補強します。
台風や強風時にはビニールを外すなど、安全面への配慮も欠かせません。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。