新梢が出そろってきたら、芽かきが必要になります。
そこで問題になるのが、芽かき(結果枝)の間隔。あまり広すぎると、葉数が少なく光合成の効率が低くなり収穫量や果実の品質低下につながります。
一方、間隔が狭すぎると隣同士の葉っぱが干渉しあい日陰が増えて光合成の効率がやはり低下します。
このことから光合成の効率と、収量を考えた芽かきの間隔が最適だと分かります。
芽かきの間隔
芽かきの間隔のポイントは、葉のサイズ(大きさ)。品種や個体差があるのですが、我が家のぶどうの葉を調べた結果。
おおよそ芽かきの間隔は品種や個体差もありますが、葉が触れ合わない20~25cmくらいが適当です。
参考 岡山県の資料(PDF)
余裕を見ると25cm、おおよそ手のひらより少し広めに間隔をあけて芽かきをするのが良さそうです。
もし品種の違いが気になる方は、いま育てられている葉の大きさ分、間隔をあけるのがベスト。
YouTube『園芸農家イシヅキちゃんねる』さんの『【ぶどう】プロ農家の芽かきと誘引には驚く技術が詰まってました!』で、6分33秒~手のひらの間隔を解説されています。
25cmあければ問題はありません。
芽がでない(芽飛び)ケースは?
芽がでてこなくて(芽飛び)、間隔が広くなった場合には隣の芽が複数個でていたら、その芽を誘引して間を埋めることも可能です。
芽があくと葉数が減るので、それだけ光合成の量が低下します。実はつけなくても、葉で空間を埋めると無駄がありません。
先ほどの動画で、7分27秒~プロ農家の目線で分かりやすく解説されていてます。
芽かきは、収穫量に直結する重要な作業なので身につけたい必須の栽培技術の1つ。
まとめ:ぶどうの芽の間隔
ぶどうの芽かきの間隔は葉っぱを基準に。手のひらを意識しつつ、20cm以上25cmくらいになるように調整。
そして絶対に外せないのが収穫量。何房のぶどうをならせられるのか?その目安を知っておくと、この芽かきの間隔の理由がスッキリします。ちゃんと根拠があります。詳細はイラストなどを交えて、詳しく下記にまとめました。
これでもう芽かきの間隔や、何房ならせれば良いのか迷わなくなります!
芽かきは、花が確認できるようになってから行ってください。
1芽に1花しかつかない品種もあるので、早めに芽かきしてしまうと花が咲かず、ぶどうを収穫できなくなることも。
必ず花(つぼみ)がついているのを確認してその芽を残し、他を芽かきしましょう。ここ、大事!
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。