主な原因は水不足。
イチジクは果樹の中でも葉が大きいので、鉢植えの場合はすぐ水切れをおこしやすい。特に猛暑で雨が降らない昨今の夏場。私の地域はこの夏3週間以上、まともな雨が降らず土はカチカチ。これじゃ水が吸えない。
下記の場合でも、葉が黄色くなることがありますが、昨年までは問題なかったのに、今年に限って問題が発生した場合は、水やりの可能性が高い。
- 高温障害(暑すぎる)← 昨年も暑かったら違うかも。
- 肥料の過不足(与えすぎ、不足)← 心当たりがあるハズ。
- 害虫(複数の樹で黄色くなっていたら、害虫の可能性は低い)。
- 日当たりが悪い(近くに大きな建物でもできない限り、これは違うと思う)。
これらに該当していなければ、水不足が原因の可能性が高い。
水やりしているつもり
「水やりしてるけど?」
実は昼間にぐったりしているのを知らないだけかも?
イチジクを育てていると、下の葉っぱが黄色くなって最終的には落葉することがあります。また水不足が深刻化すると、樹の葉がいっせいにしおれて枯れます。下記の状態は、復活がギリギリ間に合うレベルのしおれ。
これが夕方であれば、なんとか勝手に復活していることもあります。しかし、水やりが不十分だとダメージが蓄積され、ある日、朝からこの状態で真夏の酷暑日だったりすると、その日のうちに葉が黄色く・・・枯れてしまう。たった1日で。
仮に夕方に気づいて水やりしても、すでに樹はかなりダメージを受けていて、根っこにダメージが。
表面上は復活しても、その後の新梢が伸びなかったり翌年用に蓄えていた栄養も、ダメになってしまい、翌年は実をつけず何とか生きているだけの状態になることも。もしかして実がつかないのは、前年の気づかないダメージが原因の可能性だってあり得ます。
根元に水をしっかり与えていますか?
イチジクは葉が大きく、鉢植えの場合は上からいくらシャワーでかけても、多くの水が地面に流れてしまいます。
このような水やりは、水不足になっています。土にしっかり水を吸収さえないとダメ。もちろん水やりを1日忘れたらかなり危険。人間も猛暑日に水を飲まず、炎天下でマラソンすると倒れて危険な状態になりますよね?
鉢植えのイチジク、コンクリートの上なんかに置かれていると昼間は40℃を超えることも。鉢の中は煮えてしまい根はやばい。もし水不足にさせると葉から蒸散もできず冷やせなくなり、ダメージは年単位になることも。ぜったいにしおれさせない工夫が大切です。
たった1回、水やりを忘れただけで、たとえ枯れずに助かっても1年を棒に振ることに。
もし雨が降らない日が続くなら、旅行等で家を何日か留守にされる場合、鉢植えはたった1日で枯れてしまうこともあるので、自動で水やりできる環境を必ず整えてください。最近は、お手軽に自動潅水できるシステムも販売されているので、それらを活用しましょう。また自作すると安く抑えることもできます。
黄色くなった葉は取り除く
葉は取り除いてください。そのままつけていても光合成もしてくれませんし、病気になる可能性もあります。
ダメージが大きいと、葉の大半が黄色くなっている場合もあります。根っこがまだ大丈夫であれば、脇芽等から新しい新芽がでてきます。ただし秋になり気温が低下してくる時期であれば落葉したまま年を越すことになります。
来年の収穫は厳しいかもしれません。また弱った枝を使い挿し木しても、枝に栄養があまり蓄積されていないと失敗する可能性が高くなります。それだけ水切れのリスクは大きい。たった1度の水やりの忘れでも環境によっては危険です。
早めに水やりを自動化することをおすすめします。あるいは地植えして、早めに根を張らせましょう。ちなみに今日明日、地植えしてもすぐには根が広く深く張らないので、水やりしないと枯れます。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。