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イチジクの新しい仕立て方アイデアをチェック!【超密植栽培】

イチジクは様々な仕立て方がありますが、植える場所の制限によって変えることができます。

一文字仕立ては一般的に、こんな感じです。

一文字仕立て

鉢植えを地植えにしたイメージ(12月下旬頃)

しかしこの方法ではなくとも、一文字仕立ては可能です。例えば1本棒になった木でも一文字仕立ては可能です。苗をほぼ水平に植えなおせば(後述)。

この方法を使えば、例えば東に家の壁や塀がある場所なら、上に向かって制限なく伸ばすことができます。イチジクは午前中だけ日が当たる場所であれば、十分に結実させて食べることができます。また酷暑日など真夏の西日を避けることもできます。

水平植えの一文字仕立ても試してみてはいかがでしょう。

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仕立て方アイデア

下記は一文字仕立てで、枝を左右に出すやり方でプロ農家さんがやられている方法の1つ。

写真では分かりづらいかもしれないので、イラストで簡略化しました。

枝の骨格はこんなイメージ。

一文字仕立て(左右)

下記の一文字仕立ては、鉢植えや狭い場所で枝を左右に出すほどのスペースがない場合の仕立て方(枝を垂直に)出すやり方で、地植えでやると、徒長枝なので枝が勢いよく出すぎて、結実しにくいと言われています(品種にもよる)。

一文字仕立て(垂直)

なおビオレソリエスの場合、地植えで一文字仕立てにすると、結実しづらいとの声もありますが、その場合は摘芯などで改善されます。>>摘芯すると実付きは良くなる

下記は角地に植えた場合のイチジクを、上からみた場合の配置で、片持ち一文字仕立てという感じ。右に向かって枝を伸ばします。

欠点は、大きくなるまで時間がかかること。

片持ち一文字仕立て

イチジクは登録品種(パテント)でなければ、容易に挿し木で増やせるので、密植栽培にすると木を早く完成できます。

例えばこんな感じ(上からみた配置)。

角地で密植栽培

太陽の向きを考えながら、密植栽培すると木が早く広げられ樹形を完成できます。

参考 超密植栽培のメリット

1本棒の苗で一文字仕立て

1本棒のイチジクの苗を一文字仕立てにする場合。

1本棒

横に寝かせて、一文字仕立てにする方法があります。1本棒で一文字仕立て

秋に曲げて植え付け、翌年の春にでてきた芽を1本反対側に誘引すると一文字仕立てができます。

スペースがあれば、一文字仕立てを大きくもできます。

大きくした一文字仕立て

あくまでも木を真上からみたいイラストのイメージです。

剪定・樹形は、収穫のしやすさと日当たりを考えて決めます。

こちらはブロック塀の前にイチジクを一文字仕立てで植えたイメージ。ドーフィンに向いた仕立て方だと思います。

ブロック塀とイチジク

真上に立ち上げているので、スペースに無駄がなく上方向を有効に活用できます。塀などの隅で地植え、鉢植えする場合に向いています。デッドスペースを有効に活用できます。

この方法は上に向かって思う存分、伸ばしても陰になるのは壁や塀だけですので問題ありません。うまく活用すればグリーンカーテンのようにできるかも。

注意点としては、塀の向こうに家がある場合は日陰になるので、近隣とのトラブル注意。できれば自宅の家の壁側が安心です。

一文字仕立て等の問題点

イチジクとカミキリムシ

一文字仕立ては、少ない樹で多くの収穫量を得られるメリットがある一方、根元をカミキリムシにやられると全滅の危機に。

疑問

とくに庭でイチジク栽培をする場合、その1本が枯れてしまうと収穫量はゼロに。確かに商業的には良いかもしれませんが、数本しか植える場所がなければダメージが大きすぎます。

そこで自宅の庭でおすすめなのが、次に紹介する超密植栽培です。

イチジクの超密植栽培

イチジクの樹形を1本仕立てにして、株間を狭くする栽培方法です。

イチジクを一文字仕立ての樹形が完成するまで、3年以上かかります。大きな樹形にするにはさらに2~3年かかることも。

それまで収穫量が多くは見込めません。そこで1本で樹形を大きくするのではなく、密植にすれば2年程度で樹形が完成します。

イチジクの密植栽培

1本棒の樹形で4本のイチジク

デメリットとしては、苗の本数が多く必要になりますが、挿し木で容易に増やすことができるので、苗の準備さえできれば、この栽培方法が最適です。

その他のメリットとしては、カミキリムシ対策です。1本で大きな樹形にした場合、根本が食い荒らされると全滅する可能性があります。また最初から栽培するのに年数がかかります。

その点、密植栽培であれば、2年で復活させることもできます。またダメージも、その1本なので収穫量の低下も最小限に抑えることができます。

問題は芽かきの間隔です。>>イチジク栽培の秘訣!芽かき間隔は80cmがベストな理由 ←これをミスすると収穫量が変わります。

園芸レベルであれば、枯れた木の隣の木を使い、2本仕立てにすれば、その年から収穫が見込めます。その間に鉢上で苗を準備することもできるので、大苗にしてから植え付けできます。

なお、この方法をさらに進化させた方法を、専業のイチジク栽培農家さんが実用化されています。

YouTube『藤井農園』さんの【いちじく革命】ハウスいちじくの栽培について!で詳しく解説されています。こちらは溶液栽培の実例。

【いちじく革命】ハウスいちじくの栽培について!

地植えの場合、『「Noriさん」いちじくVlog/「Nori」Figs Vlog』さんの【イチジク栽培】5倍密植も参考になります。

【いちじく】5倍密植

まとめ:イチジクの新しい仕立て方アイデア

趣味の園芸であれば、自由な発想で仕立てても良いと思います。庭の大きさや形に合わせて、仕立て方を考えるのも楽しい。

私の場合は、カミキリムシに枯らされたので、密植栽培に切り替えつつあります。もちろん密植にしても全滅する可能性もあります。たくさんのカミキリムシが集まってくれば、どんな栽培方法でもリスクはありますが。

いつでも地植えがカミキリムシにやられても良い様に、すぐ植えられるように待機させています。

予備のイチジク(1本棒)

予備のイチジク(1本棒)が待機中

地植えが助かって、鉢植えがやられる場合もありますが、それなら被害は低いので気分は楽です。

収穫時期以外も、定期巡回は欠かせないと思います。私は朝の水やりの時などを利用して、株本を中心にチェックします。昨年も1匹、イチジクをかじっているところを発見しました。

まだ産卵前だったようで、かじられただけで終わりましたが、短時間で産卵するようなので油断できないですね。

イチジクの芽かきの間隔は、80cmがベスト。(密植で誘引なしの場合) 品種や人によっても異なりますが、1つの目安です。
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