一般的にイチジクは、摘果の必要ありません。例えば、樹が弱ってたり実がつきすぎていれば、勝手に黄色くなって小さいうちに落果します。だから必要ありません。
ではどのようなケースで摘果は必要なのか?
- 年内に確実に熟さない実。← 私なら摘芯します。
- 挿し木1年目の枝が細い小苗(小さなポットで栽培)。← たぶん実は勝手に落ちる。
- 葉が病気(サビ病等)で摘葉して葉数が少ない。← 葉数が実より多ければOK。
- 葉がダニ等でダメージが大きい。← ダメージの大きさによる。
- 実を大きくしたい。
問題があれば大抵の場合は生理落下します。あくまでも落ちない場合の作業です。一番、摘果したい理由としては、下記の場合だと思います。
摘果して実を大きくしたい
果樹は摘果すると、実が大きくなる傾向にあります。
イチジクの場合も、摘果すると多少は大きくなるようですが、あまり事例が多くありません。糖度が少しアップするような論文がありますが、すべての品種で同様の結果が得られるのかは不明。
参考文献 結果節位の異なるイチジク果実の形質と糖集積に及ぼす摘果の影響(論文・外部サイト)
無理して落とすメリットは高くありません。
摘果するデメリット
イチジクを摘果すると収穫量が減ります。仮に10個の実がなっているとして、半分を摘果すると収穫量も半分です。摘果したら実が2倍に大きくなれば重量比では同じになりますが、そのような結果は見つかりませんでした。
イチジクは下から順に熟していくので、上の実が熟す頃には実の数は減って有利になるはずですが、それによるメリットは感じられません。1実あたりの葉数は増えるのに。
このようなことから摘果するデメリットの方が大きく、摘果することで得られる実の大きさや糖度アップが収穫量を減らしてまでのものなのかも不明です。
このようにまだ研究でも摘果して得られるメリットが明確ではないので、一般的に摘果はされないのだろうと考えます。明確に実が2倍大きくなるとかが分かれば、私も摘果しますが。収穫量が単純に減るだけならしません。
まとめ:摘果は最後の手段
摘果するより、摘芯する方が得られるメリットは大きい(経験より)。このようなことから、一般的にイチジクは摘果されないのだろうと思います。YouTubeなどのネタには良いかもしれません。
摘果は最後の手段。仮にサビ病などで葉が減っても、摘芯して脇芽を出せば葉数は増やせます。
摘葉しても脇芽がでれば、葉は増やせます。時期にもよりますが8月中に脇芽が伸ばせれば、摘果しなくても良いような気もします。私のケースですが、このようにサビ病で摘葉しましたが、新梢が伸びて葉が増えそうなので摘果せずに残しました。

釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。