分解したら元に戻せなくなりました。
激安リールを求めてネットをさまよっていたら、プロマリン PROMARINE トランサーエギ スピニングリール 糸付 TO-2000を見つけました。
価格は購入時、1380円。
早速、開封して巻いたら・・・悲劇が待っていました。
目次
プロマリン TO-2000を分解
まず誤解の無いようにお伝えしておくと、不良に当たったのはプロマリン TO-2000の2個目。
1個目は、ハンドルを回しても、ガタもそれほどなく回転もなめらかで「結構良い感じ」だったので、2個目を手にしたところガタが1個目よりもあり、さらに大きなトラブルが・・・
ハンドルが途中で引っかかった!
リールを巻いていくと、1回転する間に必ず同じ場所で硬くなります。
無理して回せないことはありませんが、実際に釣りをしていて、これではストレスが増します。
「数百円のリールでも回転、なめらかだったのに、1380円でダメなのは納得できない!」
リールの中に歯車が入っているのですが、そこがダメなのかな・・・。もし歯車の精度がダメだったら、もうこのリールは使えません。
普通は、この段階で返品すべき。でもブログネタとしては、面白そうだったので返品せずにネタにすることにしました。
分解したら泥沼にはまった
元に戻せない・・・かも。
リールのメンテナンスで、ちょっとだけ分解したことがありますが、ドライバーで細かく分解したことはありません。
ですので構造をあまり理解していないので、初めての人がプロマリン TO-2000を分解すると、元通りに戻せない可能性があります。
もし分解されるなら、ネジを1つ外すごとに写真か、できれば動画の撮影をオススメします。
撮影するならスマホやカメラを固定
リールの内部はグリス(粘度の高い油)が塗ってあるので、手がベタベタ(ベトベト)になります。
撮影するなら、動画で録画しながらの方が良いです。イチイチ、シャッターを押していたらスマホが油まみれにあります。ご注意を。
分解して分かった驚愕の事実
リールを分解して分かったのは、リール(糸が巻いてあるスプール)を回転させる軸が、手元で曲がっていました。
上の光っている軸が曲がっていました。この角度からは見えませんが、軸を外したら・・・残念なことに。← 動画を撮影したハズだったのですが、肝心なところが撮影できていませんでした。もう一回分解するのは、グリスを塗るときにした(汗)
もちろん軸は、分解するときに曲げたものではありません。
歯車とその関連の部品で隠れていて、最初は全く分からなかったのですが、まさかその元で軸が曲がっているとは、思ってもみませんでした。
おそらく歯車の葉の精度が悪くて、特定の歯のかみ合わせが悪いのだろうと考えていましたが、軸が曲がっていたとは。
軸と歯車などを固定しているネジがあったので、それを緩めて軸を取り出して分かりました。
軸をアレで直した
もうダメもとで、曲がった軸をペンチでまっすぐに慎重に戻してみました。
「え、ペンチ!?」と思われるかもしれませんが、それくらいのレベルで特定の方向にぐやっと曲がっていたのです。
曲がっていたのを、目視で真っ直ぐにしましたが、もちろん真円はでていません。というか出せません。
それでも最初はミリ単位で曲がっていたことを思うと、かなり良い感じになったと思います。
組み立て地獄にはまった
早速、組み立て・・・するのに、それから数時間。
動画や写真を途中まで撮影していたので、それを頼りに組み立てましたが、構造を理解していないので、いくつかの部品の組み立てに手こずりました。
幸い、もう1台あったので、またそれを分解して・・・というのが泥沼入り。
分解しても分かりづらい箇所があって、ネジを緩めると元の位置が分からなくなるところがあったので要注意。
最終的にはパズルのように、いろいろ試していたら次第に部品の意味がわかってきて、構造も理解できたので組み立てられました。
ワッシャーなどの位置に多少、不安がありますが動作しているので大丈夫でしょう。たぶん。
ただ不可解なのは、どうして軸の曲がったものを使ったのか?明らかに目視でも分かるほど。下に落として足で踏んでしまって、それを良く見もしないで部品の箱にでも放り込んだのかと。
初期不良で分解したプロマリン TO-2000
結局、曲がっていた軸を修正したら、1個目の良好なリールに近いくらいの巻心地になりました。
多少、なめらかさが違う気がしますが、また次回、分解してグリスを塗れば良くなると予想してます。
次回は分解を最初から撮影して、万が一に備えたいと思います。普通は初期不良として交換か返品してもらいましょう。あくまでもブログネタに面白そうだったので分解したまで。
※注 分解すると初期不良でも、交換はしてもらえなくなります。
プロマリン TO-2000 レビュー
正常な状態のプロマリン TO-2000であれば、回転もスムーズで使えます。
PEライン付ですが、長さは80mくらいかな。サンプル品なので、巻き替えた方が良いかもしれませんが、この糸付リールで、マゴチ38~48cmを9匹、釣り上げています。
エギ スピニングリール 糸付なので、糸を巻き替えずに使えるのもGood。初めての方は、取りあえず糸はそのまま使ってみてください。
サビキや投げ釣りにも使えます。リーダーは竿の2倍の長さを使ってくださいね。
材質はプラスチックが多用されているので、寿命は高級なリールと比べると短くなると思います。ただその代わりリールは軽くなります。
長持ちさせるコツ
海釣りの場合は、使ったら上から水を軽くかけて、陰干しすると長持ちします。シャワーで長くかけると、防水じゃないので中に水が入って錆びて動かなくなります。
上からざっと水をかけるだけにします。水没させたり、横から丁寧にシャワーすると、内部に水が入って錆びます。
もし、水が入ったら?
分解してメンテナンスができれば、内部のサビも抑えられるので長く使えるでしょうね。普通はやらない方が良い。どうしても動かなくなってきたら、チャレンジしても良いかもしれません。
その頃にはネジが錆びて動かないでしょう。そうならないように、各所がネジ止めされているので、ネジにさび止めしています。
分解するときは、必ず動画で撮影してネジを1つはずすたびに、いろんな角度から撮影しておくと、元に戻すのに助かります。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。