「勉強って楽しいですか?」と聞くと、大抵は面白くないという答えが返ってきます。
それなのに、子供にイヤイヤ勉強させるのって、苦行ですよね。
でも、いきいきと勉強している子供達をテレビで見て、何か違和感を感じました。
なぜ?
学ぶ理由と好きなこと
発展途上の国の子供たちが、夜になってからテントのような簡易的な家で勉強をしていました。
- 昼間は農作業や水くみをしなくちゃいけない。
- 学校はお金がないので、行かせてあげられない。
だから仕事が終わってから、勉強をする。
幸いその子供たちは、様々な支援でLEDランタンを格安で買うことができたので、その明かりを頼りに勉強していました。(それすら買えない人々も多い)。
といっても、日本のような立派な教科書やノートもないのですが、それでも真剣に学んでいました。
目は輝き、未来の希望を信じているように見えました。
そんな子供、日本にいたかな。
生きるために勉強に勉強する
『将来の夢のため』というと、日本人は「なに、かっこつけてるんだよ」と言われてしまいます。
でもその子供たちは、生きる為に勉強しています。
- いまの生活を向上させたい。
- お父さん、お母さんを幸せにしてあげたい。
- 妹、弟に、美味しいご飯を食べさせてあげたい。
その子供たちの夢の一例です。
将来の夢
- お医者さん
- パイロット
- 看護師さん
この夢、彼ら、彼女たちが叶えるのは、不可能に近いとさえ思えます。
日本でさえ、医師やパイロットは、かなり難しいでしょう。おそらくですが、終戦直後や昭和の20~30年くらいの生活です。
スタートラインが違い過ぎる
電気もないので、それ以下かもしれません。
食事も1日3度食べるのが大変な生活をされています。もちろん日本のような、栄養・カロリーたっぷりの食事ではありません。
そういう環境で高校や大学に行くのは、並大抵では実現できません。
日本人だったら、高校はほとんどの人がいけます。大学へ行くために、少なくとも勉強する環境は誰でも簡単にそろえられます。
- 24時間、明るい電灯があります。
- 食事は、コンビニで24時間、いつでも買えます。
- ノートだってある。
- ペンだって、色とりどり。
- 勉強する教材だって、数え切れないくらい、選ぶのが難しいくらい、山ほどあります。
私の知人で仕事に成功して、世界を旅して思うところがあり、発展途上国に学校を作った人がいます。
先進国と発展途上国の子供たちは、勉強する環境が全く違うので、スタートにもたてていない子供たちが多くいます。
でもそれを乗り越える未来を信じて、いまも楽しく勉強をされています。
日本人はずるい
あの子供たちからしたら、日本人全員が『ずるい』くらい、良い環境にいます。
「私の家は、お金がないので大学に進学できません」なんて人がいるかもしれません。
それを友達に話していたら、こんなことを言われました。
友人の話
お金がないから大学をあきらめる?
そんなの就職してお金貯めてから、大学に行けば良いじゃん。プライドとか近所の目を気にしているから、行けないと思っているだけでしょう?
「お前、偉そうにいうなよ!」って言われてしまいそうですが、私だって大学の資金は自分で稼いで払いましたよ。
まあ昼の大学はお金がさすがに無かったので、夜にしか行けませんでしたが。
でもそれでも良かった。家にお金が無かったけど、大学に行って勉強がしたかったんですよ。まあ、頭が悪くて苦労しましたけど(汗)
だけど自分でお金出してるから、親もなにも言いませんでしたが。
友人の話はここまで。
まとめ
子供が「勉強のやる気がおこらない」というのは、現状に特に不満もなく楽しい未来も描けないからかもしれません。
世界の現状、真実を見せるとショックに感じるかもしれません。無理させる必要はないと思います。
しかし多少の苦労を経験させたり、挫折を味わうことも将来を考えると必要だと思っています。
とはいえ、いきなり無理をさせる必要はありません。
まずは好きなことを、徹底的にさせてみてはいかがですか?>>子供が勉強しない、あたりまえの理由と、私がやった『ある対策』
そういう取り組みの中で、壁にあたり苦労して成長を重ねていくでしょう。
【人をやる気にさせるヒントの記事】
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。