乾電池1本で、明るく照らしたい。
そこでいろいろ取り組んだわけですが、1つの回路をのぞいて20mA以下の電流しか流せませんでした。
最高でも16mA。(詳細:【ブレッドボードで実験】1.5Vで昇圧!パワーLEDを点灯させたが限界を感じた
しかし、HT7750AというICを使えば、簡単にパワーLEDを明るく照らすことができました。
HT7750Aはすごい!
HT7750AというICを使って、実際に回路をユニバーサル基板にハンダづけして、電流を流したら、パワーLEDを直視できない明るさに!
マウスで使えなくなった乾電池でも、そこそこ明るく点灯したので最強の回路だと思います。
電流を制限すれば十分に使える
ポイントは、HT7750Aのデータシート(ht7750を使うときに必要な詳細なデータがまとめられたPDF)に掲載されている回路を使ったこと。
ステップアップDC/DCコンバータというもので、乾電池1本ほどの低電圧でも頑張って5Vに昇圧しようとしてくれるIC。
実際に作った、当サイトオリジナルな表示形式の私流の回路図。赤いラインは、裏側の配線です。ICはHT7750Aです。
この回路は、乾電池1本で電圧が5Vに昇圧できます。
- 部品はこちら。
- HT7750A 秋月電子さんで5個入りで200円。
- マイクロインダクタ 47uH
- ダイオードIN5817(電流が低ければ1588でも4148でも可)。
- 電解コンデンサ100uF(セラミックコンデンサでもOK)
- 抵抗 68Ω(電流制限用)
- パワーLED 1W
新品の乾電池で、私がよく使う60~90mA程度の電流なら十分に機能してくれます。
ただしあの回路、電流制限をしないと予想以上に電流が流れる恐れがあるので、LEDが発熱して暴走してしまい、極端に短い寿命を迎えてしまうかもしれません。
そこで抵抗を入れて、どれくらい光るか試してみました。
乾電池 1.5Vの時のLEDに流れる電流と抵抗の実測値。
抵抗 | LED電流(mA) |
68 | 32 |
51 | 42 |
33 | 54 |
24 | 69 |
乾電池1.2Vの時。
抵抗 | LED電流mA |
51 | 13 |
69mAくらいになると、かなり明るいので実用性は十分にあります。
実際に使う場合の注意点
HTT750が実際に乾電池でどれくらい使えるかテストする場合、定電圧の電源を使う場合と、実際に乾電池で使う場合では、流れる電流に違いがでてきます。
例えばスイッチング電源などで例えば、アルカリ電池で安全に使えるギリギリの電圧、0.9Vでテストする場合。
かなり電流が流せますが、いざ1.1~1.2V程度の乾電池で使うと、電流が半分も流れないケースもざらにあります。
つまり安定した電源(ACアダプターなど)で測定した電圧と、実際の乾電池では流れる電流が異なります。
もし回路を組む場合、どれくらい低い電圧で明るさがあるかを調べるなら、自分が使おうとしている乾電池で、実際に点灯してみることをおすすめします。
なかなか計算通りにいかないです。私の場合は、いつも現物合わせで抵抗値を変えます。これが一番、失敗がないと実感しています。
まとめ
実用的な回路を見つけられました。
最初、格安ブレッドボートでイマイチな結果でしたが、だからといってダメだと決めつけないことです。実際に使う基板で試してから結論を出すようにしています。
私はユニバーサルボードで作るので、実際に半田付けしてテストしたら5Vの安定した電圧を発生してくれました。
あの程度の負荷(電流)であれば、十分過ぎます。
電子回路としては、初心者向きの回路なので、練習用にぴったり。ぜひ一度作って遊んでみてください。
参考 すぐ使える!パワーLED用の定電流回路を自作するならこのモデル!【実用編】
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。