スーパーで寒天を買おうとしたら、店頭に粉寒天と棒寒天(角寒天)の2種類が置いていました。
これって、どちらを食べるのが良いのでしょうか?
粉よりも棒寒天の方が繊維が多くて、健康に良さそうですが調べていると、ちょっと意外なことが分かりました。
棒の寒天を粉にしたのではない
粉の寒天は、棒状の角寒天を粉にしただけだと思っていませんか?
実は違います!これには驚きました。
詳しい製法をここでは書ききれませんが、カタログの中のあるもので分かります。
種類 | 同じ分量の水に使うときの必要量(g) |
粉末寒天 | 4g |
角寒天1本 | 約8g |
この数値をどう思われますか?
粉寒天だったら4gでいいのに、棒寒天だと粉の倍の量が必要になります。つまり同じではないことが分かります。
これは作り方に秘密があります。
寒天の原料のテングサやオゴノリなどの紅藻類という種類の海藻を使います。
(天草)
これをきれいに洗って乾燥させます。昔ながらの作り方だと天日干しですが、いまは工場で乾燥させます。乾燥すると棒寒天のようなベージュ色のちょっと薄い色になりなります。
次にお湯の中に乾燥した海藻を入れて煮ると、寒天の成分がお湯に溶け出します。
これを冷やせば、生の寒天の完成です。
私達が手に入るのは、この生の寒天を、一度、乾燥させたものです。寒天は99%が水分なので、これをまた乾燥させると棒寒天になります。
粉寒天は、煮詰めるまでは同じですが、ここで不純物を除去して寒天として固まる成分を精製したものです。だからその分、水を固めるのに棒寒天よりも半分で十分なわけです。
成分を濃縮させたのが粉寒天ということです!
手間を惜しまず作れる方は、棒寒天がオススメです。以前は角寒天を使った時期もありましたが、面倒なことは避けたいので、現在は粉末寒天を使っています。
寒天に興味を持ったのは工場を見たから
スーパーで商品を手にとるだけだと思い入れがありませんが、いざ工場を見学すると今までとは違う感情が生まれませんか?
「あ、これの作り方みた。すごく大変そうだった」。
ちょっとしたことかもしれませんが、詳しくなると見る目が変わるというか、上手く伝えられませんが、懐かしさみないた感情が芽生えます。
そのときの様子をこちらにまとめています。
かんてんぱぱの経営者は変わった人で、会社自体も地元で人気で就職が難しいそうです。
商品の量と食物繊維の量は違う
100gの粉寒天を購入しても、そのまま食物繊維の重さではありません。
こちらはかんてんぱぱの伊那食品工業(株)の商品パッケージに記載されている栄養成分表です。
これを見ると100g当たり79.9gとなっています。
おおよそ×0.8が食物繊維と考えられますね。だから2gでゼリーを作ると、全部食べると食物繊維が1.6g摂取できます。
便秘改善やダイエットの効果をあげるために、もっと効率よく取りたければ、寒天ぱぱの商品で「ぱぱ寒天ゼリーA」というのがあります。
1個180gの中に食物繊維が6gも含まれているので、少量で多く摂取できるのでおすすめです。
寒天ぱぱの工場見学に行ってきました。
寒天と便秘については、下記も参考にどうぞ。
- 粉の寒天で便秘解消はできる?ちょっとしたコツで効果アップ!
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。