「あんたの所の○○くん、やんちゃだね。どうにかならない?」
「どういうこと?」
「もうちょっと躾けしないと、将来、大変だよ」
やんちゃな性格は、親のせいなの?
子供の性格は親のせいじゃない
性格は、やんちゃ(活発、行動派)、おとなしい(内向的、陰気、冷静)というように、見方によって、良くも見えるし悪くも見えます。
私のいとこで兄妹の二人のうち兄の方は、子供の頃はとってもやんちゃ、すぐに手を出す性格で手こずりました。
妹はおとなしく、とても兄妹とは思えません。
もし親のせいなら、どちらも同じような子供になるハズなのに、性格は真逆。これだけでも、性格は親の責任ではないことは分かります。
前提
公共交通機関やレストランで、自分の子供が騒いでいるのに注意もしない親は、そもそも問題外です。
常識をわきまえて、頑張って育てているのに予想に反した行動をしていて、手を焼いているご両親に向けた応援メッセージの意味合いがあります。
やんちゃな、いとこが激変
小さな頃は、よく会っていたのですが、その後、会う機会も無くなりました。
ところがある葬儀で出会うと、誰だか分からないくらの青年。顔はイケメン、冷静沈着にしか見えない。これが本当にあの、やんちゃな子なの!?
もしやんちゃな性格は親のせいというなら、彼の変貌ぶりは親のおかげ?
彼のやんちゃぶりは、私と出会わなくなった後も続いたようです。しかし、そのやんちゃな性格は、運動系のクラブで発揮したようです。
長期の休日は数百キロ、自転車で走る行動派。
おそらく活発な性格は変わらないものの、クラブなどで上下関係を叩き込まれ、礼儀も身に付けたのでしょう。
もし、おとなしい性格だったら、目の前にいる現在のいとこになっていたのか疑問。
そもそも性格に悪い、良いってあるのでしょうかね?
見方だけのような気がします。
保育園(幼稚園)~小学生の頃
おそらく小さい頃は、遺伝からくる性格が出てしまう年代なのでしょう。
いとこは、遺伝子が騒ぎ出すのか本能の方が先にでて、理性でコントロールできなかったのでしょう。
私は内向的な性格で、とにかく人の後ろに隠れるタイプでした。
現在もまだ遺伝子が、どれくらい性格に影響しているのか、研究者によってばらつきがあるようで、はっきりとは分かっていないようですが、遺伝の影響はかなり大きいのではないかと考えます。
とくに小さいほど、遺伝子の影響に左右される気がします。親があれこれ躾けしても、なかなか聞かない子もいます。
これは親のせいではなく、遺伝の影響だと考える方が自然でしょう。何でも人の責任にしたい気持ちは分かりますが、学術的にも論争の段階ですから、素人がとやかく親を責めるのは的外れ。
子供を入れ替えたらどうなる?
さすがに文句をいう親の子と、自分の子供を交換する実験はできないでしょうが、もしできるとしたら、親のせいだという親は、立派な子供になるのでしょうか?
たとえば・・・
タイムマシンがあったとして、産まれたときに子供をそれぞれ入れ替えたとして、その子供はどうなると思いますか?
小さいときから落ち着きがなく、ちょっとしたことですぐ怒る。くり返し注意しても、物を乱暴に投げる。
私はやはり、やんちゃな子は親が入れ替わっても、やんちゃになると推測。子供の頃は、周りの環境よりも遺伝子の影響が大きいと考えるからです。
仮に上から目線で押さえつけたとして、見た目におとなしくなっても抑圧されているので、精神に歪みを生み、将来、大きな事件を起こすことになるかもしれません。
将来、遺伝子や細胞レベルで詳細な検査ができれば、イライラしたり、すぐに切れる原因が『○○成分の合成が不足していて、脳が常に興奮状態だから、やんちゃになる』というように、研究がまとめられると推測しています。
親のせいという思い込み
そもそも1億人の子供がいれば、1億の個性が存在するはずです。生物は多様化の中で、子孫を絶やさずに生き残ってきました。
そもそもどこからの目線で、『子供の悪い性格は親のせい』と断定するのか、頭の内部をのぞいて見たい。
たった一人や二人を育てて、たまたま良い子に育っているように見えても、1万くらい育てたら、手のつけられないような子供が生まれる可能性が大きいと思います。
それに芸能人の子供が厳しく育てられて、子供の頃は良い子に見えても大人になって、問題行動を起こして、「申し訳ございません」と、親が謝罪するのも日常茶飯事。
「親のせい」という人は、そもそも分析力に欠けていて、単なる思いつきで発言しているだけでしょう。論理的な思考をしている人なら、「○○のせい」という発言はしない。
まとめ
何かというと、誰かのせいにしたがる人がいますが、あまり気分の良いものではありませんね。
自分の子供のことを、親のせいだけにするのは論理的ではありません。
小学の頃は、先生の影響を大きく受けます。中学、高校では友人の影響が大きくなり、親の影響力はかなり小さくなります。
二十歳ともなると、すでに親以外の影響が強大。もし何かの責任にするとしたら、それは「社会のせい」と言えます。
だから芸能人の二十歳を過ぎた青年が悪いことをしても、親が誤るのはナンセンス。
もし、誰かのせいという人がいたら、あまり近寄らない方が無難。論理的な思考ではなく、感情で行動や判断をする人だからです。
親に100%、責任を押しつけるのは、せいぜい保育園(幼稚園)くらいまでまでしょうね。その後は、他人の影響が大きい。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。