チヌのフカセ釣りの撒き餌、コマセは、釣り人の数だけ種類があると言われるくらい、人によってまちまち。
使用するメーカーや種類、ブレンドの仕方、入れる分量まであわせると、無限の組み合わせがあると言われます。
そこで初めて(ウキ)フカセ釣りをされる方におすすめな、撒き餌の配合と比率をまとめました。
目次
【チヌ】フカセ釣りの撒き餌の配合
撒き餌(マキエサ)の種類は、お金をかければ無限に作れますが、そこは限界がありますね。
そこで予算がある方と、安くコマセを作りたい方向けに、2種類を紹介するので、どちらか好きな方で試してください。
まずは、予算をある程度、かけられる方向けの配合。
集魚力を重視したマキエの配合
予算は2500円前後。
半日くらいは、これで釣れるはずです。
用意するのは、こちら。
- オキアミ 1枚(3kg)半解凍が使いやすい。
1000円(700~1300円 価格差は品質にも影響します)。
冷凍からだと夏場でも数時間、冬なら半日は解凍に時間がかかる。 - 爆寄せチヌ 1/2袋
1袋で820~980円。
残りは次回、使ってください。 - 活さなぎミンチ 激荒 1袋
460~600円。安すぎるものは、別の商品の可能性あり。
- チヌパワーV10 白チヌ 1/2袋
1袋で820~980円。
残りは次回、使ってください。 - 適量の海水。
ブレンドして使います。
硬さは、後ほど紹介する動画を見て少しずつ入れて調整してください。ちょっと硬めにしておくと、あとから調整できます。
各エサの袋に分量などの記載があるので、そちらを参考にしてください。ただし入れる分量が1/2袋の場合は、水も半分にしてくださいね。
エサの分量や補足
目安はオキアミ3kgに対して、配合エサ1袋が分量の目安。
オキアミは、付けエサとして使えます。
半解凍になったら、状態の良いオキアミをエサバコに分けておくと良いでしょ。
- 爆寄せチヌ 1/2袋(1袋は3.5kg)
ムギ・コーン・カキガラなどがブレンドされています。これ単独でも使用できます。
集魚効果が非常に優れています。
遠投性や拡散性も標準。エサ取りが多いときは、爆寄せチヌを1/4袋に減らします。
爆寄せチヌとオキアミだけでも、十分に釣れます。
- チヌパワーV10 白チヌ 1/2袋(1袋は3.5kg)
煙幕で白い濁りで拡散してアピール。こちらも単独で使えます。
- 集魚効果も標準以上。爆寄せには少し劣ります。
拡散性や遠投性もあるので、これとオキアミだけを混ぜても十分に使えます。
もちろん、ブレンドすることで、集魚力アップと、魚へのアピール力が増します。
配合をアレンジするなら
エサ取りが少ない場合は。
- オキアミ + 爆寄せチヌ 1袋
エサ取りが多い時は、少し集魚力を落としてこちら。
- オキアミ + チヌパワーV10 白チヌ 1袋
魚がスレて、アタリが減ったら活さなぎミンチ 激荒を入れるのもありです。
- オキアミ + 爆寄せチヌ 1袋 + 活さなぎミンチ 激荒 1袋
付けエサに激荒の活さなぎを使えます。
- オキアミ + チヌパワーV10 白チヌ 1袋 + 活さなぎミンチ 激荒 1袋
組み合わせを変えて、いろいろ試すのも面白いでしょう。
周りが釣れているのに、自分が釣れていないときは、コマセを多めにまきます。
1000円以下の安いコマセのおすすめ配合
予算を抑えたコマセの配合です。
- オキアミ 1.5kg(細かく、つぶす!)
付けエサにも使う。
500円前後。
あまり格安のものは品質が悪く、ぐちゃっとして、付けエサとして使えない。 - アミエビ 800~1kg
350円前後。小さいブロックでOK。 - 海水:適量
- 米ぬか:2~4kg お米屋さんで安く手に入りますが、大きな園芸店でも肥料用があります。
遠投性をアップさせる方法
薄力粉を適量入れると、まとまりが良くなり、遠投性がアップします。
ただしあまり入れすぎると、粘りが出すぎてコマセではなく、錬りエサになってしまいます。少しずつ入れて様子をみましょう。
配合する場合の注意点
オキアミを潰すとき、半分だけ細かくして、残りは、大きめににすると、バランスが良く集魚効果もアップ。
初めてコマセを作るときは、水を入れすぎて失敗することがあります。
それを防ぐために、配合するエサを1/3くらい入れずに、後から残りを投入すると失敗しません。
バッカンの四隅に粉が残りやすいので、丁寧にかき混ぜてください。
アジやエサ取りが多いとき
集魚効果が高いアミエビを入れると、アジ・サバ・ヒイラギの赤ちゃん、ボラ、小さいグレ、フグなどが集まり過ぎます。
低予算の配合レシピで集魚効果アップのために入れたアミエビですが、エサ取りを避けるために入れずオキアミだけにします。
アミエビは、オキアミと違って数倍~10倍!?と、集魚効果がとても高いので、エサ取りが湧いて大変なことになります。
私が良くやるのは、少し遠くにコマセをまいて、足元でサビキ仕掛けでアミエビのコマセをすると、多少は魚が別れます。
それでも湾内や港で、夏場、水温が高いときはエサ取りが多すぎて難しくなります。
チヌの場合は、棚を深くして底を狙いましょう。
スイートコーン、さなぎを使うとエサ取り対策に効果的。
まとめ:【チヌ】フカセ釣りの撒き餌の配合
チヌもグレも、撒き餌(コマセ)の配合は、難しいものです。潮の流れも変化するので、今回は標準的なバランスのよい配合を紹介しました。
ただベテランの方は、季節やエサ取りの種類、潮流の早さなどによって、配合を変えられているので、現地で参考にしてはいかがでしょうか?
初心者の方は、もったいないかもしれませんが、ベテランの方より多めに撒き餌をした方が釣果は期待できます。ただし、短時間に大量にまくと魚が満腹になって釣れにくくなります。
最後に、フカセ釣りが始めての方は、車が近くに止められるところで釣りをして、エサを多めに量や種類を持っていくとエサ不足になりません。
ポイント
雨や水の分量を失敗したときのために、配合エサを1袋、予備に持っていくと助かりますよ。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。