「きた!きた~」
ウキが一気に消し込まれました!
竿が海側に気持ち良く曲がっています。何度も抵抗して魚は逃げようとしています。
ドラグを調整しながら、ちょっと緩く調整すると、ジリジリという音が響き渡ると、周りの釣り人の視線を感じました。
「たまらない!」
やっと水面にその姿を見せると、
「あっ!黒い!」
間違いなくチヌ(クロダイ)でした。
これが私が初めて、30cm超えのチヌを釣った時のことです。あの瞬間は、いまも忘れません。
この時も注意したのがタナ。釣果を左右します。
チヌのウキ釣りのタナと底
先日、二人で釣りに出掛けて私はサゴシを狙いに行ったのですがアタリなし。
相方はウキ釣りでチヌ狙い。
私も竿は持っていたので、急きょウキ釣りに変更しました。
2時間ほどで小型のチヌ(30cm)と、グレ(メジナ)、サンバソウ、60cmのボラが釣れました。
周りはほとんど釣れていない中で、私たちは釣れていたのはタナが良かったからだと思います。
ちなみにサビキ釣りでも全く誰も釣れず。アジやサヨリの群れはどこに行ったのでしょうかね。
さて、そのときに使った仕掛けとタナについて、ちょっとまとめたので何かの参考にでもなれば幸いです。
チヌのタナ
「基本はエサを底すれすれに漂わせる」と言われます。
チヌの習性として、上から落ちてくるものに興味を持っていくというのを利用してヘチ釣りが考えられましたので「底なの?」と疑問に思ったことがあります。
そこで、水中カメラを沈めたときチヌが底の付近を、悠々と泳いでいるのを何度も確認しました。
つまりチヌは浅いところにもいるし、深いところにもいるということが分かりました。
上に浮くのは、主に堤防の際に付着するイガイという貝やカニを捕食するために、表層を狙っていると考えられています。
だから上にいるチヌは堤防の足元、際を探るヘチ釣りの方が効率が良いわけです。
一方、警戒心が強い個体、底付近のエサを狙っている魚は、底付近に漂わせた方が釣りやすいということです。
「じゃあ、底にいる魚はどうすれば釣れるのか?」
そこで考えられたのが、ウキフカセ釣り(普通のウキ釣りと考えてもらってもかまいません)は、エサをまいて魚を浮かせる釣り。
エサでおびき寄せるわけですね。
徐々にエサに釣られて、上に浮いてきたらタナを徐々に浅くするのが定番の狙い方。
それで最初はエサを底にあるようにタナ(深さ)を決め、徐々にタナを浅くして様子をみます。浅くしたら釣れなくなったら、また深くします。
もしかしたら、もっと上にいる可能性もあるので、タナをもっと浅くしたりしてアタリがあるか様子をみます。
これがおもしろい。タナがぴたっとはまって釣れると最高!
それだけじゃありません。良いことは底から徐々にタナを浅くすると、他の魚種を狙うこともできる!
魚が釣れないときはタナを変えていくと、周りの釣り人よりも釣果が上がる確率がアップします。
ちなみに二人で釣りをするとき、お互いにタナを少し変えて狙うと効率良く探れます。
前回の釣行では、私は深めにしてチヌやグレなどが釣れたので、相方は浅めを狙っていたら大きなフグが次々に釣れてしまう結果に(笑)
「タナって大事」だというのを、改めて実感しました。
私はもっと浅くしたら60㎝のボラが釣れて、強烈な駆け引きを楽しめました。今回は風があまりなかったので、アタリも分かりやすい棒ウキにしました。
「えっ!棒ウキって高いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、釣り具屋さんで売っている中でも、かなりお手頃価格のものを使っています。
何千円もするウキなんで、私の小遣いではなかなか手が出ませんので。
水深の調べ方
「底にエサを漂わせるのは分かったけど、タナの深さはどうすれば良いの?」
釣りのポイントの深さを調べる
私の場合ですが、シーバスロッドも持っていくので、それでタナを簡単にチェックします。
具体的には、棒ウキ、ウキゴム、オモリを図のように仕掛けを作り、棒ウキが立つか、寝るところがちょうど海底なので、それがエサをセットする水深(タナ)になります。
根掛かりが心配なので、調べた水深よりも20~30cmくらい上を狙うように、タナをセットします。
YouTube『南紀和歌山釣太郎』さんの測り方も参考にしてください。
タナでありがちな失敗は、潮の満ち引きを頭に入れて調整しないと、引き潮のときは根掛かり、満潮のときは底から随分と上にあるので釣れないことがあります。
できるだけ魚のすぐ上か下にエサがくるように調整するのが、より釣れる確率があがります。
面倒でも潮の満ち引きは計算しましょう。
なお太平洋側は、潮の満ち引きが大きいので難しいかもしれません。潮見表やいまは便利なスマホのアプリがあるので、リアルタイムに深さが分かります。
下記の記事を読めば、さらに釣りに詳しくなります。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。