これって、ホントに正しい!?
- ブラックバスは、日本固有の魚を食べ尽くすので駆除すべき!
- 琵琶湖の稚鮎が激減したのは、バスの責任だ!
- 旺盛な食欲と繁殖力がすごいから、なんとかしなければならない!
河川や池、湖では、日本固有の魚が存亡の危機になり、釣っても逃がしちゃダメって時代になりつつあります。
ところが、バスは爆発的には増えていない。感覚的には、バランスが保たれているような。
私の住んでいる近くを流れる川にもブラックバスはいますが、それほど数は多くありません。
「それって、どうしてなのですか?」繁殖力が高いハズなのに・・・
それよりも環境破壊によって、固有種が減少する危機の方が大きいかもしれません。もちろん、ある一定の魚を食べるので、減っているのは間違いないのと思います。
駆除にも賛成です。
でも、本当に日本からブラックバスを絶滅させられるのでしょうか?
ブラックバスを絶滅させるのは正しい選択なのか?
たくさんいる魚の中で、バスだけを選んで駆除するのは難しい。
いま湖や池、河川にいるブラックバスを駆除するのは、とても大変。繁殖力がない弱い魚なら、簡単かもしれません。しかし相手はブラックバス。
いまは人海戦術でやっているので、本気で絶滅させるには、相当な人員と予算が必要になります。
しかも網でごっそり取る方法など、やり方を間違えるとブラックバスよりも、鮎やフナ、モロコなども減らしてしまう危険があります。
漁業を営む人たちからしたら、憎い敵(かたき)
私も滋賀県で公的な団体だったの思うのですが、ブラックバスを駆除するイベントに参加してました。
稚鮎とか、モロコ、フナなども守りたいですからね。
しかし釣ったり、網でとっても、駆除はほぼ無理だと思うようになりました。それはブラックを網で取ると、他の魚もかかり傷付けてしまうリスクもあるから。
ブラックバスだけを駆除するには、あれしかないでしょう。
遺伝子操作で駆除
ブラックバスを遺伝子操作をして、メスが卵を埋めない魚に変えてしまうやり方です。オスの機能をダメにしても良いかもしれません。
ともかく子孫を残せない魚に変えてしまうのです。
ただしこの方法では、相当量のブラックバスを放流しなければならず・・・
できれば何世代か後に、子孫を残せないブラックバスを遺伝操作でやらないとダメかもしれません。
それに問題点としては、遺伝子操作をして変な、最強のブラックバスが誕生する可能性はないのでしょうか?
リスクは大きいですね。反対運動も起きそう。
特定の魚だけを、安全に、しかも低予算で、本当に都合良く絶滅させることなんて出来るのでしょうか?
私はかなり困難だと思います。
だったら共存する道を不本意ですが、そろそろ模索する時代に突入しているのではないでしょうか?
資源として食べて共存していく方法がベスト
ルアーによるゲームフィッシングが盛んになり、ブラックバスは釣るだけの対象魚になっていました。
「ブラックバスを食べる? あんた、冗談でしょ?」みたいな時代になりました。
でも食べると美味しい魚なんですよ。
漁業を営んでいる方が、漁獲量が激減している一方、ブラックバスはたくさんいるなら、それを取って商売をする方法も考えるときに来ていると思います。
とはいえ、バスを食材として活用する飲食店にもアピールする必要があります。
本来、ブラックバスは美味しい魚。ちょっとした注意点さえ守れば、フライ、塩焼きにして食べると最高。
駆除して焼いて捨てるだけではもったいない。食材として、もっと食べませんか?
まとめ
駆除するにしても、食材として有効活用できる道が開ければ、無理して絶滅させる必要もなくなります。
いまよりも一定数、バスが減れば日本固有の魚が増えるようになるはずです。もしも、それでも数が増加しなければ、ブラックバス以外が原因で減っている可能性があります。
もしそうなれば、いまの駆除という対策は間違った方法とも言えます。もっと根本的なところから、見直さなければ漁獲高は復活しない可能性だってあります。
さて、本当にバスだけの問題なのでしょうか?
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。