体温が低いと成績が悪い。
こんな都市伝説のような話しを聞いたことがあります。
ところが調べていくと、どうやら体温と学習能力は関連していることが分かりました。
受験する時間帯の体温が決め手
私達の体は活動が活発なときは体温が高く、寝ている間は体温が低下します。
運動の能力も体が冷えているときより、温まっている方がスムーズに動かすことができるので、怪我もなく運動能力を高められます。
そのため運動の前にはストレッチを兼ねて、体を動かして体の温度を上げるようにしています。
脳の働きも温度が高い方が活発に動く
脳も体温が高くなると活発に活動する。
反対に体温が下がると、脳の活動は徐々に低下します。雪山で遭難して低体温になっていくと、徐々に脳の働きが鈍くなりやがて眠りに落ちていきます。
受験生は夜遅くも勉強しているのに、成績がアップしないのは体温が低いのが影響している可能性があります。
朝型と夜型で成績が変わる
一般に朝型は夜型に比べて成績が良いと言われていますが、テルモ体温研究所の『食事と学力、体温』で監修:中川八郎(大阪大学名誉教授・医学博士)さんによって解説されています。
生活習慣は受験の時間を考えて、脳の活動のピークを日中になるような工夫が必要です。同じように勉強していても、朝型の方が夜型よりも有利になるのは見逃せません。
わずか1点差で志望校に入れるかが決まることもあるので、勉強のやり方も考える必要があります。
以前、あるテレビ番組で東大生が睡眠時間をしっかりとっていると言われていましたが、夜は早めに休んで日中にしっかり勉強するのが鉄則のようです。
寝ている間に脳が記憶を整理して定着させてくれるので、睡眠もしっかりとらないと学習成果がイマイチ感じられないのかもしれませんね。
一生懸命頑張ろうとして、睡魔と戦って無理しても暗記できないのもうなづけます。だいたい集中力が低下しているんですよね。
まとめ
受験生は日中に体が温かくなるように朝型になるようにがんばりましょう。睡眠もしっかりとれば記憶力が良くなるかもしれません。
ただし寝ているだけでも成績は上がらないでの、日中は集中力を高めて勉強する必要はあります。
体温が36.5度以下の人は低体温なので、自分の本来の力が発揮できていない可能性が高いので、体温アップ考えてみましょう。
⇒【温活宣言】体を温めたら体調が良くなりました!
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【参考資料】
(一部、敬称略)
- 研究室だより
- ストレスによる脳への影響
山田一夫氏
人間総合科学研究科助教授
筑波フォーラム75号 - 心理ストレスによる体温上昇を駆動する脳の神経経路
京都大学生命科学系キャリアパス形成ユニット 中村和弘氏 - (公財)鳥取県保健事業団
第69号 2016年1月発行 - 国立大学法人 筑波大学 平成 27 年 6 月 11 日
報道関係者各位
記憶を高めるには軽運動が有効!
~軽運動が記憶を高める分子基盤の一端を解明~ - 食事と学力、体温|体温と生活リズム|テルモ体温研究所
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。