「自動車で100Vの家のコンセントが使える!」
車中泊で困るのは、寒い日の夜。底冷えして眠れないことも。そんなとき、「あ~電気毛布が使えたらな・・・」と。
冷え性の桜香は、温かくないと夜は眠れないので切実な願いでした。そこで今回、車中泊グッズに欠かせないインバーターを使いました。(セレスター DAT130というかなり旧型のもので、現在は市販されていません)。
「やっと使える!」
車で使えるの電気は乾電池と同じ直流。電圧は12~14V。その電圧を100Vの交流、つまり家のコンセントの電気に変換してくれるのがインバーター。
最近のハイブリッド車に、コンセントが搭載されている車種もありますが、それも同じ仕組み。
車中泊では必須のアイテムと話題。
目次
インバーターを家で使ってみた
いきなり車中泊で使うのは心配だったので、家の中でテストで使うことにしました。
まず何を使うか、どんな家電で試してみるのか候補を考えました。
インバーターで使える家電
調べてみるといろいろ使えることが分かりました。
下記はその一例です。使いたい家電はありますか?
- スマホの充電
- 電気敷毛布
- 電気あんか
- 小型の扇風機、サーキュレーターなど。
- ノートパソコン
- ダイソーLED電球(100V)
- 小型の液晶テレビ
基本的に消費電力が低い家電だったら、大抵のものが使えます。
私が最初に使いたかったのが電気敷毛布!
消費電力は低めなのを知っていたので、まずはこれですね。わくわくしながらバッテリーにインバーターをつないで、コンセントで使ってみました。
本当に車で使えるか、自宅でまずは実証実験。
よくワットモニターを使って紹介されていますが、私はLEDライトでよくやっている電圧と電流で測定してみました。
これで計算できます。>> ワット数(W)= 電圧×電流
電気敷毛布で実験
いきなり車中泊で失敗すると嫌なので、まずは温かい家で使ってみました♪
釣り用にカーバッテリーが、家の中にあるのですぐ試せます!普通はないと思うけど。
私が使っている電気敷毛布は消費電力が55W。
自宅のコンセントで使う場合に55Wですが、実際にはインバーターで12Vを100Vにするときに余分に電気を消費するので、実際にはもう少し消費電力が大きくなります。
ワットモニターでは、あくまでもコンセントからの消費電力しか分からない。バッテリーからはもっと多く消費しているはずです。
ということで、実際に電気敷毛布を使って、インバーターに流れる最大の電流を測定しました。
- 電流:5.85A バッテリーの12.22V
- 消費電力=電流×電圧=5.85A×12.22V=71.5W
71.5Wは大きすぎる!
やはり12Vを100Vに変換するのに、余分に電気が必要になるのが分かりました。
こんな動画もあります。
電気敷毛布を使って分かったこと
実際にはサーモスタットで温度設定しているので、電気が流れたり切れたりを繰り返します。
温度設定は電気のオン・オフの時間で調整しています。例えば設定1だとオンの時間が短く、5だとオンの時間が長くなるだけ。
最大消費電力 71.5Wということで、実際には温度設定によって1時間あたりの消費電力(W/h)は変わるということです。
それじゃ、バッテリーが1時間でどれくらい消費するのか知りたいときは、ワットモニターを使うのが便利だと思います。
あのアイテムは、1時間でどれくらい電力が使われるのか自動で計算して表示してくれます。
そうなんです。
でもそれが分かったんですよ。インバーターをつないで、電気敷毛布の電源をオフにしていたら電気が流れていたんです。つまり使わなくても待機電力というか12Vを常に100Vに変換していたんですね。
それが0.36A 12.73V(消費電力:0.36A×12.73V=4.58W)
これが待機電力。使わないときはインバーターを抜くようにした方がよさそう。
『電気あんか』が意外な結果に。
電気あんかも気になって調べたら意外な結果に。
電流 4.58A 電圧 12.25V 消費電力 59.4W
電気敷毛布よりはかなり少ないと予想していたのですが、60W近くになったのは驚きました。車内で使うのも考えましたが、これだったら電気敷毛布の方が良い感じ。
※実験後に商品の定格の消費電力を見て納得。
もしここまで読んでインバーターを欲しいと思われたら、大きくわけて2タイプあるので覚えておいてください。
インバーターの種類と使える家電
出力波形、出力周波数、最大出力、定格出力に注意。
出力波形
インバーターで12Vを100Vに変換すると、性能によって波形が異なります。
- 矩形波 、調整矩形波、擬似正弦波インバーターなどと書かれている。安い。
- 純正弦波インバーター 一般的に1万円以上と高額。安いものは要注意。
1の矩形波より2の純正弦波インバーターの方が性能が良い。
矩形波は階段状のデコボコしたイメージ。純正弦波は家庭で使う交流と同等の電気。
あくまでも私の考えですが、有名どころのインバーターで販売ページに記載されている使える家電が書かれていれば、おおよそ動作すると思います。
動作例が記載されていれば、直接コンセントにつないで動くデスクトップパソコンは動かない可能性がありますが、ACアダプターで動く家電は動く可能性が高いと考えます。
これからいろんな家電を安心して動作させたいなら、こちらで検索してください。
楽天市場やアマゾンで購入する場合にも、純正弦波インバーターで検索をおすすめします。あとはワット数が大きい方が値段は高くなるので、使いたい家電の消費電力をみて選びましょう。
ただ大手の製品は3倍くらいの価格がします。小規模のメーカーは安いのがありますが、ノイズが乗っていたり、ファンがうるさかったり問題が指摘されています。
出力周波数・最大出力・定格出力
日本は出力周波数が50Hzと60Hzに別れています。両方の周波数で使えるものが多いのですが、たまにどちらかしか使えない家電があるので要注意。
インバーターがどちらの周波数で電気を変換してくれるのか確認してください。
最近は55Hzという中間のタイプもありますが、周波数にシビアな商品は誤作動をおこしたり動作しないケースも希にあるようです。もし購入してから動作しないとき、周波数をチェックしてみてください。
出力はワット数のこと。
そのインバーターが短時間だけ、あるいは一瞬だったら出せる出力が最大出力。家電はスイッチを入れた瞬間だけ、一気に電気が流れるタイプも多いので要注意。
定格出力は安定して、長時間、その出力で動作するという目安。でも安全をみて50%くらいで私は使うようにしています。
購入するときのチェックポイント
- 出力波形
- 出力周波数
- 最大定格
- 定格出力
この4点をチェックして購入してください。
私が欲しいのがこれ。
大橋産業(BAL) 3WAY正弦波インバーター 400W No1787
インバーターを使うときの注意点
シガーソケットで使うインバーターは100前後。300Wも使いたいなら、バッテリーから直接インバーターにつないで使う(バッ直)ようにしますが、お手軽ではなくなります。
つまりドライヤーや電子レンジなどは使えません。キャンピングカーで外部電源やサブバッテリーが搭載された車は使えるタイプもあります。
もう1つ注意したいのが、消費電力が高いものをインバーターを使うなら、バッ直でもエンジンを動かした状態で使うこと。
エンジンが停止した状態では、短時間でバッテリーの容量がなくなりエンジンが始動できなくなるおそれがあります。
車中泊でエンジンをかけるのは周りに迷惑がかかるし、ガソリンをかなり消費するのでそんなときはサブバッテリーを使います。
サブバッテリーでインバーターを使う
サブバッテリーは、2つ目のバッテリーのこと。これは家電を使う専用のバッテリーで、もし万が一、電気を使い過ぎても車の動作に影響はありません。
キャンピングカーには、必ずサブバッテリーが搭載されているのもそのためです。
ちなみに一般的なサブバッテリーはこちら。
- ディープサイクルバッテリー(キャンピングカーはこのタイプが主流)
自作される場合には、非常用の電源としても活用されている、リチウムイオンバッテリー。スマホやスマホの充電器、パソコンのバッテリーなどに使われてるものです。
大電流が流せ、管理も簡単。小型で車に搭載する場合、省スペースなどのメリットがあるので人気になりつつあります。最近、価格も下がり今後は主流になる可能性があります。
実験的に使う場合や消費電力が小さい場合に、密閉型カーバッテリーで予算を抑える方も。私はいまは車にディープサイクルバッテリーを搭載しているのですが、最初はこのカーバッテリーで使っていましたし、いまも釣りで使用していて現役です!
まとめ:車中泊グッズに欠かせないインバーター
車中泊はサブバッテリーでインバーターを使う。電子レンジなどは消費電力が大きいので難しい。
最初は50W以下くらいの家電を使う
正弦波インバーターは高いですが、マイコン制御の家電も使える
>> 購入のチェックポイン
これらに注意して、サブバッテリーシステムを作って楽しみましょう
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- 車中泊はサブバッテリーでインバーターを使う。電子レンジなどは消費電力が大きいので難しい。
- 最初は50W以下くらいの家電を使う。
- 正弦波インバーターは高いですが、マイコン制御の家電も使える。
- >> 購入のチェックポイント
これらに注意して、サブバッテリーシステムを作って楽しみましょう♪
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。