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ブルーベリーの花芽の剪定・調整はこれで決まり?実は摘果がオススメ!

ブルーベリーの花

ブルーベリーの花芽剪定や調整を行う意味は、大きく分けると2つ考えられます。

  1. 成り疲れを予防。
  2. 大実にする。

ブルーベリーに限らず果樹をに実をたくさんならせると、木が弱って翌年に実があまりならなかったり、枯れる可能性があります。特に苗が小さい間は要注意。

ポイント

果樹では、豊作と不作を繰り返す『隔年結果』という現象が発生します。実がなりすぎ(大豊作)ると、次の年は不作になりやすい。

また成長も遅くなり木が小さい小苗のときは、数年は気を大きくするために、花芽をすべて落とすのが常識となっています。

ブルーベリーは6~7年で成木となり、花芽をあまり落とさなくても木への負担がほぼ無視できるようになると言われますが、例えばサザンハイブュシュのミスティ―のような豊産性の品種は、やはりある程度は制限しないと木が弱るので調整しましょう。

実がなる⇒ 実が生る(結実する状態)
実が成る⇒ 実が大きく育つ状態。
ややこしいので、この記事では実がなると、ひらがな表記にしています。

実を減らすことで、1つあたりの実のサイズが大きくなり栄養も集中するので、味も良くなると言われています(水やりや気象条件等の影響が同じ場合)。もちろん品種の特性にもよるので、いくら花芽を減らしても実が大きくなりづらいケースも。そのあたりの把握は必要になります。

「今年は、柿がぜんぜんだわ。昨年、なり過ぎたから」とご近所さんに聞いたことがあります。

幸いブルーベリーは、先駆者の方々の研究や栽培経験から、一定の基準を提案されています。

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ブルーベリーの花芽の剪定・調整

花芽の剪定・調整で大事なのは、ブルーベリーは4~5年生くらいまでは木を大きくしたいので、上に伸ばすべき主軸となる(主軸枝)にはあまり実をつけないこと。

もし付けるとしても、花芽をある程度は落として木を高く伸ばす方に栄養を使えるようにします。樹形を考えて主軸を決めて、その枝を中心に花芽剪定をがっつりします。

ただ花芽剪定・調整する前に、デメリットについて理解する必要があります。

花芽調整のデメリット

  • 花芽調整すると収穫量が減ります。
  • 霜や天候不順、急な低温で花芽が落ちたり枯れる。

例えばブルーベリー狩りのような摘みとり園のような商業では、収穫量が多い方が儲かります(全国的になり過ぎると単価が下がる等は、ここでは一旦、除外します)。

実が多くなれば、より多くのお客様を迎えることができるからです。花芽を減らすと、遅霜などで花芽がダメになると収穫できなくなるか収穫が激減します。

吉瀬園芸さんの『【ブルーベリー】誰も言わない花芽調整のデメリットを教えます

【ブルーベリー】誰も言わない花芽調整のデメリットを教えます

私も経験していますが、花芽を1枝に3つ残していたハズなのに、1つ枯れてしまったことも。また鳥にも食べられて・・・花芽がさらに減ったことも。

これらのデメリットを理解した上で、花芽調整について紹介します。

花芽調整のやり方(花芽の数の目安)

花芽調整のやり方は、いくつかあります。春に花芽が膨らむ前に、先端から花芽を半分くらい落とすやり方と、1個飛ばしに落とすやり方がありますが、どちらも花芽の数を減らします。

私は家庭菜園レベルなら、花芽を1個飛ばしが実に適度な間隔を作れて理想的だと思います。

      花芽の数の目安
  1. 15cm以下のマッチ棒より細い枝の花芽はすべて落とす。
  2. 15cmでマッチ棒よりは太いけれど弱そうな枝は、枝の先に花芽を1つ飛ばしで2個だけ残し受粉したタイミングで1つを落とします。
  3. 太い枝の花芽は、1つ飛ばしで花芽を4つ残し結実したタイミングで1つ落とします。

なお花芽を1つ飛ばしで落とす場合ですが、花芽どうしの距離を考慮して落とします。隣通しでも距離がある程度離れている場合は、花芽を残しでもOK。あくまでも距離です。実がつくとぎっしり実ので、隣とくっついて実が勝手に落ちたり大きくならないため距離が重要です。

下記の写真花芽ではなく、1つおきに摘花する位置を例として紹介しています。下記の枝の先端の花は少ないですが、大きい実を狙って減らす作戦。

ブルーベリーの摘花

一番したの白まる(〇)の先端の花芽は小さいので、この場合は2番目を残し先端は切り落とします。あくまでも花芽の大きさ・充実度をみて判断しましょう。

参考 【目からウロコ】ブルーベリーの実を美味しくする花芽剪定(新パターン)(YouTube)

【目からウロコ】ブルーベリーの実を美味しくする花芽剪定(新パターン)

ブルーベリーは品種にもよりますが、たくさん実をつける傾向にあります。言い方を変えると木(自分)が枯れても子孫(実、種)を残そうという傾向が大きいように感じます。そのため、ならせ過ぎると木が弱りやすい。

摘果の方がおすすめ

初めての栽培なら安全をみて、まだ大きくなっていない着果した実を摘果します。

ブルーベリーの若い実

ブルーベリーはピンクレモネード等のような、結実しづらい品種もあります。それを知らずに花芽を減らしてしまうと、収穫量が激減してしまうことも。着果したのを確認してから摘果すると安心(生理落下する場合はあります)。

また豊産性の品種でも、小さな木は下記のように実を付けすぎるのは避けたい。

実が付き過ぎたブルーベリー

摘果前提なら花芽はすべて残すので、仮に遅霜で花芽がダメになった場合でも、助かる確率も高まります。また鳥に花芽を食べられるケースも。

【目からウロコ】ブルーベリーの実を美味しくする花芽剪定(新パターン)

このようなことから、確実に結実してから摘果した方が安全だと考えます。

プロの方や栽培経験が長い方は、栽培している品種の特性やその年の気象をあらかじめ把握して、計画的に花芽調整されていると思うので別ですが、品種の特性を完全に理解していない方は、とりあえず摘果で様子を見るのが無難。

栽培に慣れてから花芽は調整する。この方が収穫量を期待できます。

まとめ:ブルーベリーの花芽調整より摘果がオススメ

ブルーベリーの栽培が初めての方は花芽はとらず、実がなってから間引いていく感じがオススメ。

ただし、実が大きくなる前に減らしてください。小さな苗の間は、あまり長く実をつけていると、栄養をとられ木が大きくなりません。

ブルーベリーの花芽調整は、YouTubeやWebでも人によってやり方が違ったりします。観光農園など大規模に栽培されている方は効率重視ですし、趣味で少量を栽培されている方は手間暇かけ大実にすることもできるので、より細かく作業できます。

私の場合、趣味なので収穫量を極限まで上げることよりも、大きくて美味しい(甘い実や適度な酸味が効いた実などを食べたくて、20種程度の品種を植えています)実を食べたくて育てています。

毎年育てて、どの品種が良く実がなるか分かれば、早めに花芽を落として木の負担を早めに減らしてあげられるようになると思いますが、慣れるまでは摘果が安全だと思います。

※注 実がなりづらくても、もしかしたら受粉樹として役立っているかも。

ちなみに数よりサイズを極めたい方は、摘果して大粒サイズにチャレンジするのも楽しいかも。

参考 【ブルーベリー】大実チャレンジ(リンク先はYouTube)

【ブルーベリー】大実チャレンジ結果発表と古くなった樹の切り戻し方法

こちらを読むとさらに詳しくなります。

参考 ブルーベリーを早く大きくする効果的な方法3選!プラスα

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