ブルーベリーの簡単な地植えの方法をまとめました。雨不足で降雨も期待できず、鉢植えの水やりが大変になってきたので、水管理があまり必要ない地植えを考える方が増えたように思います。
近年、様々な植え替えのやり方が発信されていますが、もっともシンプルなのに効果的な方法をまとめました。
ブルーベリーの簡単な地植え方法
ブルーベリーは根鉢さえしっかりしていれば、地植えはいつでもできるとは思います。とくにおすすめなのは涼しくなってきた9月頃。このころに植え替えると、年内に根が張って来年の春からの成長が早くなり有利になります。
地植えのポイント
ブルーベリーは、水はけの良い場所に植えます。土壌が排水性が良く、保水性もあるところを好みます。
加湿は嫌いますが、適度な保湿は好みます。例えば雨が降って、ずっと水たまりになるような場所は根腐れしやすいので、排水性を改善する必要があります。
- 高畝にする。
- 水が流れるように溝をつける。
- 鹿沼土や日向土などを混ぜる。
- 畝を低くするか、少し低く植える。
- 硬質の鹿沼土や赤玉土などを混ぜる。
- バーク堆肥やココチップでマルチング。
砂地のような土壌で、雨が降ってもすぐに水が抜けていくような場所は、真夏や雨がずっと降らないようなところでは、水不足で枯れる恐れも。保水対策は必須。
植える予定の庭や畑の排水状況によって植え付け方が変わりますが、庭の状況は把握されていると思うので、対策はそれほど難しくはないと思います。
注意したいのは、土壌中にある害虫が多いとうまく育たない可能性があります。もし生育が悪い場合に思い出してください。
ブルーベリーの地植えのやり方と土
植える本数が数本であれば、鉢植えと同じようにして植えます。地面を鉢にみたてて準備します。
具体的には庭や畑に鉢の高さより20cmくらい深く掘り、鹿沼土とピートモスを5:5(1:1)を混ぜ合わせた土をまず10cmくらい入れて、マガンプ等の元肥を入れ、その上にまた土を10cmくらい入れ、その上に鉢植えの苗を入れます。
3/2くらい土を入れたら、そこにコガネムシ対策用の農薬(ダイアジノン5)を規定量入れて、さらに土をいれて軽くかき混ぜます(かき混ぜた土を入れてもOK)。
植え付けたらたっぷりの水を与えます。最初の1週間くらいは、木の様子を見て水やりします。雨が降らず土が乾いたらまたたっぷりの水を与えて様子をみます。あまり水のやり過ぎは根腐れするのでご注意ください。
さらにお手軽そう植え方を『園芸農家イシヅキちゃんねる』さんの【管理が楽】ブルーベリーを地植えする方法をプロ農家が教えますという動画で、ブルーベリー栽培農家の石黒さんが解説されていています。すぐにマネできる簡単な植え方の実例です。おそらくこれ以上、簡単な植え方はないと思うくらいのやり方です。
動画内で解説されていますが、植え方はとても簡単。土もシンプルにピートモスをまぜるだけ。動画ではラビットアイの品種なのでピートモスが少なめですが、多めにいれれば、サザンハイブッシュ系のように酸性土壌をより好む品須も植えられます。
参考 ブルーベリーの品種を上手に使い分けよう! | タキイネット通販(外部サイトが開きます)
ネット上では各自がこだわった栽培方法が発信されていますが、プロの農家さんのこのやり方がもっともシンプル・簡単な方法なので初心者の方も苗を買ってすぐマネできます。
土壌改良
庭で植えるのですが、前は野菜を栽培していたので酸性にする必要があります。
そこでピートモスと鹿沼土を多めにいれて土壌改良します。またバーク堆肥や腐葉土も混ぜて、排水性も良くします。
日向土を入れられるなら、たとえ1袋でも混ぜると排水性がよくなります。
ただし真夏に雨が降らないと、乾燥しすぎて枯れる恐れがあるので水やり必須。もし粘土質の土壌であれば、土壌改良するとちょうど良いかもしれません。怖いのは梅雨時期の根腐れ。
乾燥しすぎの土壌なら水やりで何とかなりますが、排水性が悪いところで長雨になると、手の打ちようがありません。せいぜい溝を掘るか、何か所か穴を掘って水がたまらないようにするくらいしかできません。そのため植える前に、あらかじめ土壌改良して排水性を高めておくのがおすすめ。
石黒さんが動画内で言われていますが、赤玉土もまぜると保水と排水性の観点でも良いと思います。
それに土もシンプルで特別な資材も使わないので、コストも低くおさえられるメリットが大きい。
もし生育が悪いときは、土壌の酸度を測定することをおすすめします。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。