ネコブセンチュウ(線虫)は、太陽熱消毒と農薬、ある種類のマリーゴールドを組み合わせて、徹底的に対策して被害を防ぎます。
線虫被害、ネコブセンチュウは、ミニトマト、きゅうり、ナス、ゴーヤ、オクラ、ネギ・・・多くの野菜の根っこに寄生し、栄養を横取りして成長を阻害し、大きな被害を受けました。
気が付いたのは、根を抜いたら根っこにコブのようなものがあったからです。

わかりやすい被害
根にコブのようなものができるものに、マメ科の根粒菌がありますがネコブセンチュウのコブは巨大になります。見ていても気持ち悪い(個人の感想です)。
このネコブセンチュウは、ちいさな虫が根に寄生して栄養を横取りする害虫です。原因はいくつか言われていますが、このような被害になると原因がいまさら分かったところで防げません。

少しコブがあるだけで見逃しやすい。
放置すれば、どんどん拡大して毎年、この被害がでてしまう危険があります。
人によっては被害は広がらないという方もいらっしゃいますが、小さな虫ですので小さな家庭菜園のスペースでは、長靴やクワなどに付着して広がる可能性も。実際に私の庭の畑はかなり被害を受けました。
ネコブセンチュウ対策は2つ
一般的に農薬を使いたくない方は、次のような対策をされますが、私は効果がありませんでした。
- 米ぬかを畑にまく。← 効果はイマイチでした。
- マリーゴールドを植える。← 効果がある種類を使う必要あり。
- 太陽熱消毒(真冬は寒起こし)。← 効果は高いが・・・
きゅうり、ゴーヤ、トマトの苗の真横に大きめのマリーゴールドを混植しましたが、まったく効果なし。コンパニオンプランツなどと言われますが、効果的な方法とはいえなさそう。
YouTube『ニャハハの家庭菜園』さんも同様に効果がなかったようです。
ちなみにさらに調べると、マリーゴールドの種類によってネコブセンチュウへの効果が違うのを知りました。
『農の共有 ~けんゆーの農ライフ!~』チャンネルさんのマリーゴールドの活用!センチュウ防除!どの品種を選んだら良いのか?で詳しく根拠とともに解説されています。
このように効果が期待できるフレンチマリーゴールド(緑肥用)もあります。花が咲かないマリーゴールドは、さらには何よってくるオオタバコガも寄せ付けないので良いかもしれません。
すでにネコブセンチュウの深刻な被害を受けている場合には、どうなのでしょうか?
試してみても良いのですが、もしダメだった場合はまた1シーズン遅れそうです。やっぱり農薬かな。すでに線虫の被害が多い畑の場合、密度を減らすためにはマリーゴールドを何作か栽培する必要があるかもしれません。
真夏の太陽熱消毒は効果抜群!
真夏の晴天が続く日に太陽熱消毒をすると、かなり効果が期待できます。

ダイソーの透明の穴なしマルチです。
太陽熱消毒には、線虫以外にも雑草の抑制も効果があります。注意点としては、消毒後に深く耕すと深いところにある雑草が種が上にきて生えるところ。
そのため畝を作って、いつでも植え付けできるようにしてからたっぷり水を散水して透明のビニールを張ります。
真夏の暑い気候でないと、効果が期待できないので気温が低下する季節は難しい。その場合は、寒起こしが良いとされていますが、暖冬の影響など地域によって効果も変わるかと。おそらくこまめに寒起こししないと、ダメかもしれません。農薬も検討すべきかと。
太陽熱消毒は、ニャハハの家庭菜園さんのやり方で試してみてください。
ネマトリンエースの効果
ネマトリンエースは、ネコブセンチュウに効く農薬なので効果は期待できます。
ただしすでに栽培している苗に農薬を使っても効果はありませんでした。すでに根っこが侵されている場合には、効果は限定的だと考えられます。
播種や定植前に散布して土と混ぜておくのがおすすめ。苦土石灰や元肥などと一緒に入れて畑で寝かせておくと効果が期待できます。
効果を最大化するためには、取り扱い説明書をしっかり読み用法・容量を守りましょう。また太陽熱消毒と組み合わせると、さらに効果が期待できます。
ネコブセンチュウ対策まとめ
効果的なのは次の3つ。
- 太陽熱消毒。
- 農薬で退治。すでにかなりの被害を受けている場合。
- マリーゴールドは花の咲かないフレンチ種が効果的。被害が小さい場合。
太陽熱消毒は、ネコブセンチュウ以外に、他の病気や害虫にも効果があるので、他の対策と組み合わせるとより他の被害の対策にも効果が期待できます。
野菜以外にもブルーベリーも被害を受けます。


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