下記は高品質熟成樹皮たい肥と、パッケージに記載。
バーク堆肥を買うとき、注意すべきポイントが3つあります。これを外すと失敗するケースも。
- 原材料(樹皮が一番左に記載されていると、純粋なバーク堆肥に近い)
- 主成分(肥料成分が多いと堆肥より肥料に近くなる)
とくに窒素成分をチェック。 - 炭素窒素比’(数字が大きいほど堆肥の効果が高い)
そのバーク堆肥、原材料にどれくらいバーク(樹皮)が含まれているのか?もしかしたら、名前だけで、違う堆肥のこともあります。
バーク堆肥の中身と注意点
裏の品質表示の内容を見てください。
お値段が高いバーク堆肥は樹皮の成分が多く、しっかり発酵させていますが格安なものは、牛ふん、汚泥などが多く含まれています。このケースでいえば、樹皮と牛ふんの2種類が原材料で、最初に樹皮(バーク)が記載されているので、バーク堆肥といえます。もし牛ふんが先にしていたら、これは牛ふん堆肥。
腐葉土や堆肥を入れる目的は、土壌改良や通気性の確保、微生物を増やして、土をふかふかにするため。
バーク堆肥を使う注意点
バーク堆肥だけで栽培しないでください。肥料成分はわずかしかないので、例えば野菜を育てると、すぐ肥料切れで生育が遅くなります。
培養土代わりにするのはNGです。土ではないので、保水性が劣っていたり酸度も不明。それ単体で使うと、野菜が枯れることも。
炭素窒素比にも注意
炭素窒素比が大きいほど、たい肥効果は高くなります。この数字が大きいと、繊維が多くなるので微生物のエサが豊富で土がふかふかになりやすい。
ところが繊維を微生物が分解するときに、用土に含まれる窒素成分を使うので窒素飢餓(窒素欠乏)という状態になります。つまり土の中にある窒素成分がどんどん消費されます。
おおよそC/N比 炭素率20を超えると、窒素飢餓のおそれが大きくなると言われています。そのため、窒素肥料(硫安など)を増やして対応します。
私の場合は、バランスを考えて、15~25くらいまでのバーク堆肥を好んで使います。以前は35くらいのバーク堆肥(マルチング用)を使っていましたが、入手性が悪くなったので変更しました。
窒素成分が1~1.5%程度入っているバーク堆肥(に近い堆肥)は、窒素飢餓にもなりにくく大量に入れなければ、そのまま使えます。
とはいえ培養土ではないので、そのまま使うのだけは避けましょう。必ず黒土や赤玉土、赤玉土などに2~4割程度混ぜるのにとどめましょう。また元肥も必須。
まとめ:使う2週間前に用土と混ぜる
あらかじめ混ぜておくと、キノコなどが発生しますが問題ありません。そのまま抜かなくてもOK。腐葉土などでもよくキノコが発生します。
もし未熟堆肥でも、1か月あればある程度は発酵・熟成がすすみ問題のありそうなガスも減少して問題なく植え付けできます。
どうしてもその時間がない場合は、割合を1~2割程度に減らしましょう。1~5センチくらいの厚みで、マルチングの代わりに表面に敷く場合は、そのまますぐ使っても問題は発生したことはありません。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。