シャインマスカットなど人気のぶどうを買ってきて、最初に悩むのが仕立て方と剪定です。このやり方を間違えると、その後の成長や収穫にも影響を与えてしまいます。
下記は一般的なぶどうの棚で、長鞘仕立てと言われる栽培方法ですが、家庭菜園では管理が難しく、最近はプロの方でも短鞘栽培をされています。
この記事では、管理がしやすく狭いスペースでも栽培できる短梢栽培の剪定についてまとめました。
- シャインマスカットの苗は、挿し木（自根苗）でお値段が1800～2500円前後で、接ぎ木苗は4000円～くらいで販売されています。
ぶどうは挿し木苗は、害虫被害で枯れやすいのでプロの方は接ぎ木苗一択だと思います。
接ぎ木苗があればおすすめ。挿し木苗との差額分は何房か多く取れれば数年で回収でき、それ以降はお得に。ただ・・・店頭では接ぎ木苗が販売されていない方が多い。
ぶどうの一文字仕立て短梢栽培と剪定
一文字仕立てで伸びた新梢（下記の写真のアルミ箔より右側は接ぎ木で伸びた部分）
写真では分かりにくいので、下記のイラストを樹形に参考に。
ぶどうの仕立て方・剪定は様々なやり方がありますが、ここでは庭などスペースが限られている一文字仕立て短梢栽培についてまとめています。
一文字仕立て短梢栽培
一文字（T字）の枝に仕立てます。冬に剪定した姿が下記のイラストのような感じ。
左右に枝を伸ばすやり方ですが、片方だけにしても大丈夫。スペースに合わせてのばせばOK。高さは特に決まりはなく、それぞれの栽培環境に合わせて調整してください。高さ1ｍ～2mくらいの高さ。高さを低くすれば一文字の垣根仕立てにすると、雨よけしやすくなります。
下記のイラストは、片側だけに伸ばした仕立て方。春になると、芽から枝が伸びて下記のようなイメージ。
枝を一文字にしても、直角にしても問題ありません。変形の土地であれば、それに合わせて枝が伸びる方向を変えてあげればOK。
一文字仕立ての短梢栽培は、バランスが良く剪定作業が簡単な栽培方法は、コンテナ栽培でもおすすめ。管理が簡単な方が良いですよね。
ぶどうを冬に剪定して、春に伸びた新しい枝の付け根に実をつけるので、管理もしやすくプロのぶどう栽培農家さんもやっている仕立て方の１つ。
下記のような感じで、ぶどうの房がぶら下がります。日が当たる場所で家の壁側などに良いかも。
一文字の垣根仕立て(雨よけ栽培がしやすい樹形です）
林ぶどう園の[ぶどうの学校]ぶどうの仕立て方〜苗木1〜2年生からの適切な樹造りについて〜2022-12-02がぶどうの仕立て方が分かりやすい。
下記の動画の最後のおまけの解説が分かりやすいです。
どこまでの高さまで立ち上げるかですが、収穫やジベレリン処理などを考えると、自分の背丈より高くすると作業が大変です。そのため最大でも手が届く高さまでに抑えておくのがおすすめ。
ち上げてから水平に伸ばしますが、棚を作れる場合は良いのですが、あまり伸ばせない場合は途中で摘心して長さを押さえます。この木の大きさで収穫できる個数がおおよそ決まってきます。
長くできればそれだけたくさん収穫できますし、鉢植えでコンパクトにまとめると１～３房程度の収穫になります。
【鉢で育てる】ぶどう農家が新しい栽培法に挑戦します！
まとめ：ぶどうの一文字仕立て短梢栽培と剪定
私は一文字してて短梢栽培を、場所に合わせて少しアレンジしていますが、考え方は同じです。
- ぶどうの一文字仕立て、短梢栽培は狭いスペースでは、2年ほどで樹形が完成し栽培しやすい。
- 初心者も剪定しやすいので、初めてぶどう栽培をされる方におすすめ。
剪定のやり方は、プロの方でもやり方が異なるようです。植える予定のスペースに合わせて、アレンジししやすいので楽しいですよ。
短梢栽培は樹形が完成すると、あとは毎年ほぼ同じ位置で剪定していくだけですので、悩むことなく長く収穫できるようになります。
樹形が完成したら、ほぼ同じ位置で剪定するだけ。
毎年、悩まず剪定できるのが簡単で良い！
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。
