5月頃になると実をつけたブルーベリーが、ホームセンターに並んでいます。
398円くらいの小苗でさえ、結実するのは果樹の中では珍しい。おそらく挿し木して丸2年が過ぎた苗だと思います。
花自体は、早ければ6~7月に挿し木した苗でさえ花は咲きます。
放置しておくと、実がなりやすい品種が多い(一部、実付きの悪い品種があります)。
しかし喜んではいられません。こんなに小さな苗に、もし実を付けたら葉っぱで光合成した栄養が実にとられ、木はなかなか大きくなりません。苗のサイズが小さいのに実をたくさん付けると、木が大きくならないばかりか最悪、枯れてしまうリスクも。
一般的には最低3年生くらいまでは、実を付けず木を大きくするよう言われています。4年生から、少しずつ実をつけていき5~6年生くらいから、実を本格的につけても良いとされています。
ただ最近は、木をあまり大きくしたくない方は、3年生くらいから実を付けるようにされている方もいらっしゃいます。この辺りは趣味の園芸ですので、プロ農家とは違う考え方で楽しめばいいかと個人的には思います。
ブルーベリーの小苗は摘果
春に購入された方は、まだ花が咲いていなければ、摘花、摘蕾します。
もちろん1m以上で幹もがっちりした鉢植えの苗(大苗)であれば、その年から多少は収穫しても良いと思います。
しかし1000円前後までの苗は、3年生くらいなのでもう1年我慢して、木を大きくします。私の場合、5号ポットなら6~7号の鉢に植え替えて(用土はピートモス1:鹿沼土1の黄金レシピにて)、すべて摘果します。そして9~11月頃に10号鉢に植え替えます。
その年の成長が良くて太いシュートがでるような個体なら、来年から多少、実をつけて楽しむようにします。
具体的には春になったら、花芽を1個飛ばしに3個くらい残して実をつけさせます。また実をつける枝は、1/3~半分程度に抑えます。
栽培、初年度だけ水やりをこまめにして、虫などにも食べられないように注意します。
サザンハイブュシュ系のミスティ―とミスティ―ブルー。どちらもミスティーですので、違う品種を購入しましょう。どれを購入したらいいのか分からない方は、店員さんに聞いてみるかその場でスマホで調べて選びましょう。
おすすめ、育てやすいのは、ラビットアイ系のブルーベリー。こちらから2品種選ぶと安心。ラビットアイ系は、将来的に地植えする場合でも失敗しづらいのでおすすめ。
そのブルーベリーは何年生?
ブルーベリーは生産者さんによって、同じ栽培年数でも大きさ、樹高にかなり差があります。例えば寒い地域で生産された苗と、暖かな地方で生産された苗とでは、同じ年数でも倍以上の差があるケースも。
ここでは私がホームセンターで購入したときの価格とサイズや、実際に自分で挿し木から育てたときの様子から、何年生か目安をまとめました。
※注 パテント品、登録品種は除く。特許、ブランド価値等が価格に上乗せされているため。
- 398円前後の苗 2年生
- 798円~1000円程度 3年生
- 2000円程度。 4年生
- 6000~9800円程度。5年生~
ただ3年生なのに大苗になっているものもあり、価格や木の高さだけでは、何年生かは分からないのも事実。
YouTube『吉瀬園芸』さんの【えっ?これ3年生?】驚愕の成長で苗を作る【ブルーベリー生産者の工程】を紹介のような例もあるように、年数だけでは分からないですね。
実を付けるつけないの判断は年数より、その木の状態で判断するのが良さそうです。
ちなみに大苗を購入しても、根っこが切られているので剪定してあげないと枯れるおそれも。その年は実を付けない方が無難。とはいえ来年からは、良い実が期待できます。
まとめ:それでもブルーベリーを食べたい
私は思った。小苗でも食べたい。もしかして来年まで寿命があるとは限らない。ベッドの上で後悔はしたくない。
ということで、私は3年生苗くらいのサイズなら食べることに。もちろん木を見て、多少の実をつけても大丈夫そうだと思ったら。基準なんてないのでアレですが、
- 元気な徒長枝が何本も発生した。
- マッチ棒のような細い枝が発生していない元気な枝が何本もある。
- 樹高が1mくらいある。
- 根元の太さが走サイズ以上。
例えば花芽がついた枝が10本あれば1枝につき2つの充実した花芽に着果させます。1つの花芽に5~8個の実がなるので数は調整して5個に。
枝10本×2つの花芽(花芽1つで5個に制限)=10×2×5=100個
1つの木につき100個くらいは食べたい。大実の場合は50個くらいにした方が良いかも。
2年生でも食べたいなら・・・2品種の花を咲かせて、どちらかだけ結実させてもう一方は摘果すれば食べられる!
と、気づきました。3本(2品種)買って、1本を食べるのもあり。これなら苗を大きくもできるし食べられる。
食べちゃダメじゃなく、食べたい!
どこかの業者じゃないし。
昨年、病気になって危うかったので、考え方が変わりました。来年もあると思うな自分の人生。食べたければ食べればいい。どうせ自分の人生、自己責任。ブルーベリーくらい好きに食べさせて欲しい。
YouTube『園芸農家イシヅキちゃんねる』さんの【ブルーベリー】小苗でも実を付けて楽しみませんか?/ピンクレモネードの着果状況で食べられる木の目安などが語られています。
ポイントは、シュートの勢いだと思います。着果させても、木に勢いがあれば食べても問題ない。
それに私はそれほど広くない庭で栽培しています。ブルーベリーの摘み取り園(ブルーベリー狩り農園)みたいに、木を大きくしたくないので少しくらい実をならせて木が大きくなるのを抑えらるのもメリット。
こちらを読むと、ブルーベリー栽培に詳しくなります。
参考 ブルーベリーを早く大きくする効果的な方法4選!プラスα
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。