ブルーベリーは加湿に弱い果樹として知られていますが、実は水が足りないと枯れやすい樹です。
地植えなら水やりは必要ないと思っていると・・・枯れたり成長が極端に悪くなります。
ブルーベリーは排水性の高い土壌で栽培するため、潅水量は意外と多く必要です。梅雨時期以外、水不足になっている可能性も。雨が降っても意外と表面の数センチしか濡れていなくて、中までしみこんでいないこともざら。
水不足でのブルーベリー
水不足になると、ブルーベリーは様々な問題が発生します。
- 新梢が伸びない。でない。
生育が極端に悪くなりシュートなども少なくなる。 - 花芽が少ない。
- 実が小さくなる。
- 実がしわしわになる。
- 枯れる。
- クロロシスになりやすい。
水不足でクロロシスになりやすい・・・肥料成分を根から吸えなくなるのかも(後述)。
花芽が少なかったりする場合、花芽分化前の夏の時期に水不足だった可能性があります。
YouTube『園芸農家イシヅキちゃんねる』さんの【猛暑】連日35℃超えのブルーベリー畑が大変なことになってますでシワしわになったブルーベリーを紹介されています。
プロ農家の潅水量の目安
時期や地域差、木の大きさ、土壌によって潅水量は変わってきますが、『ブルーベリー全書 日本ブルーベリー協会編』株式会社 創森社のP144 潅水量の基準によると、
- 苗木の植え付け後1~2年間 2~3L
- 3~6年の若木 約4~5L。
- 7~8年以上の成木 約9L。
上記の潅水量は、雨が降ったときの降水量も込みです。
降水量でいうと、1日あたり6.4mmの雨が降れば潅水の必要はないようです。1週間で45mm。1週間の間にこの量の雨が降れば、水やり不要。
45mm-1週間の降水量(mm)=必要な潅水量(mm)となります。L(リットル)に換算する場合は、植え付け面積などにもよるので各自で計算して必要量を算出してください。
※注 土壌の通水性、保水性等によりこの条件は変わります。生育状況を見ながら潅水量は調整してください。
養液栽培という栽培方法があるのですが、成長が地植えや鉢植えと比較してかなり早いらしいのですが、今回調べて・・・おそらくですが、phと水を適切に管理しやすいから成長が早いと分かりました。
YouTube『ブルーベリーファームおかざき 公式チャンネル』さんのなぜ養液栽培は、ブルーベリーが良く育つのかや養液栽培なら、たった10か月でブルーベリー苗木が驚異的に育つの動画で、今一つ根拠が分からなかったのですが、土壌環境を適切にすれば、おどろくほど早く育つということだと考えられます。
まとめ:ブルーベリーの成長が遅いのは水不足の可能性あり!
『水不足でブルーベリーの成長が遅い!』というのは、見ただけでは分からないですよね。ただ研究機関のように比較栽培して初めて分かると思います。書籍や論文、本当に助かります。
ネットやYouTubeの動画を見てみ、潅水、水やりについてあまり触れられていないのですが、書籍などではその重要性について記載があるので、今度はもう少し丁寧に潅水についてやっていこうと思います。
おそらくですが養液栽培では潅水量のデータは、企業にはある(ノウハウ)と思うのですが、地植えのブルーベリー農園(摘み取り園)などでは、土壌中の水分量を測定されていないので、データの蓄積がないのもあるかもしれません。
ただ私は趣味の園芸なので、そのあたりはざっくりしていますが、今後は根腐れに注意しつつ、潅水量を頭にいれて水やりしようと思います。排水性の良い土の場合、真夏の酷暑日が続き日照りが多い昨今のに日本、梅雨時期の根腐れの心配もですが、水不足も深刻ですね。
こちらも読むとさらにブルーベリー栽培に詳しくなります。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。