限られた庭やベランダのスペースで、ブルーベリーを効率よく栽培する2つの方法があります。
より確実に結実させるためには、2品種を植えるのが一般的ですが、場所が2倍必要になります。私の場合、いろんな果樹を植えたいので調べたら参考になる情報が見つかりました。
目次
鉢植えブルベリーの育て方
偶然、YouTubeで『園芸農家イシヅキちゃんねる』さんの【目からウロコ】プロに聞いたブルーベリーを1鉢で実を成らせる植え替えを見て、『あ、これだ!』って思いました。
そのときに見つけたのがこちら。
1つの鉢にプラダン(プラスチックの段ボールみたいなやつで、ホームセンターや百円ショップなどで入手できます)で、仕切りを作って2本を植えるという技。
たしかに鉢内の空間を2つに仕切れば、根っこがお互いに邪魔をせず育てられますよね。もし片方の樹勢の勢いが強くて大きくなるなら、ちょっと剪定すれば生育を調整できます。
実はこの春、ホームセンターで果樹の鉢植えを見ていたら、いままで見たことがなかった鉢に仕切りを作って2品種を植えたものが売られていました。もし面倒であれば、そういう鉢植えを購入すればOK。
植えたい品種がなければ、あの動画のような方法で植えれば1つの鉢で結実しやすい育て方ができます。
ちなみにオニール、ミスティーという(有名な)品種を植えると、美味しくて育てやすく結実しやすいのでおすすめ。開花時期が異なるブルーベリーを組み合わせると、実がならないので注意。
ホームセンターの売れ残ったブルーベリーの苗、たくさんの実が結実していました。
サンシャインブルーを植える
サンシャインブルーという、あまり大きくならない品種ならベランダなどでも栽培しやすい。しかもこの品種、1品種だけで結実しやすい特徴があります。
『園芸農家イシヅキちゃんねる』さんの別の動画では、きれいなピンク花になったサンシャインブルーが紹介されています。
これなら1本植えるだけで、お花も実も楽しめるので、ベランダなどでは最適だと思います。
省スペース向きの品種
サンシャインブルーは成長が遅く、それほど短期間で大きく伸びるブルーベリーではないので、ちょっとした場所があれば育てられます。
このようにあまり樹勢が強くない品種であれば、手間もかからず育てられます。そのかわり小さい苗は、なかなか大きく育ちませんが省スペースで栽培できるメリットがあります。
サザンハイブッシュ系の品種は、ラビットアイ系と違い大きくなりにくいものが多いので、コンパクトに仕立てたい方向き。
一般的にサザンハイブュシュは初心者には育てにくいと言われていますが、鉢植えであればそれほど難しくはありません。
難しいと言われるのは、何年も植え替えしなかったり地植え(庭や畑)で土壌の酸度が高かったり、排水性が悪く梅雨時期~真夏に根腐れして弱って枯れることがあるため。
その点、排水性のよい土(酸度無調整のピートモス1:鹿沼土1)を使えば、初心者でも育てやすい。
ブルーベリーを超密植栽培
ブルーベリーの中でもラビットアイ系は、広い場所に植えると樹高が5mを超える大きさにまで成長します。
さすがにそこまで大きくなると困りますし、たくさんの品種を植えたいという悩みを解決する方法が、ブルーベリーの超密植栽培。一般的には地植えのようですが、ハウス栽培で鉢を使った栽培も。
YouTube『農業JAPAN』さんのそんなに切っちゃうの?【ブルーベリーの剪定】という動画。驚くほど密植です!
鉢と鉢がくっついています!
具体的には鉢と鉢を狭くしたり、くっつけて栽培する方法。横に広げず上に直立させて栽培します。
イチジクでもこの方法に近い感じで栽培されている事例も。それがYouTube『藤井農園』さんの【いちじく革命】ハウスいちじくの栽培について!。
イチジクの溶液栽培で一本仕立て(一文字ではない!)で超密植栽培をされています。この方法、スペースに限りがある場所で、ブルーベリーを栽培するのに応用できそう。
3分50秒~本題に入ります。
これを鉢植えや地植えで、強いシュートを活かして2~3本仕立てにすれば面白いかも。
ただ鉢をくっつける栽培方法は、品種を選ぶと思います。
超密植栽培に向いた直立性の品種
ブルーベリーには、2種類の樹形の特徴を持った品種があります。
- 直立性
- 開帳性
- 半開長。直立性と開帳性を併せ持った中間。
直立性の品種は、竹のようにまっすぐ伸びます。
開帳性の品種は、横に広がる性質が強く栽培面積が多く必要になります。
超密植栽培をするなら、直立性の性質を持った品種が育てやすい。もちろん開帳性の品種でも、誘引すればできますが手間がかかります。
- ブライトウェル、ラヒ(R)、ティフブルー、デライト、、バルドウィン
- ブルーレイ、チャンドラー
- ミスティ、ブルーリッジ、サンシャインブルー(樹形が小さい)
開帳性の品種でも、剪定と誘引を組み合わせれば、超密植栽培が可能です。
まとめ:鉢植えブルベリーの育て方!省スペースで実をならせる2つのコツ!
小さな鉢で育てると真夏の水やりが大変なので、大きめの鉢で2種植えにするか、2個の鉢を近づけて栽培して、直立性のブルーベリーの品種を選ぶか、誘引や結束で垂直に仕立てるとベランダなどでも栽培できます。
この方法なら、真夏に横に広がるのを押さえることも可能です。
ちなみにブルーベリーは、数センチの苗でさえ花を咲かせるほどの果樹なので、コンパクトな樹形でも結実させることができます。
省スペースで実をならせる、こんな方法も見つかりました。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。