梅雨は、すっきりしない天気に気持が落ち込みがち。
そんなとき、淡い赤や青の綺麗な花を咲かせるアジサイに、気持も和みます。
私が始めて挿し木したお花は、子供の頃にアジサイだったと思います。次が確か菊だったような。野菜でいえばトマト。これは小学校の頃。
母親が近くの市民農園のようなところで借りた畑で、野菜の栽培を手伝うのが日課で楽しい時間でした。
そのアジサイの挿し木についてまとめました。
アジサイの挿し木に必要な材料
まずはアジサイ。気に入ったアジサイの若い枝をご近所さんや友達からもらうか、自宅で植えられているアジサイをカットして用意しましょう。
若い枝というのは、手で簡単に折れるくらいやわらかなもの。
次に、アジサイを挿し木するのに、いきなり土に植えたりはしません。まずは栄養分が全くない土の代用品を使います。
- 鹿沼土またはバーミキュライト
- 育苗ポット
- 割り箸
下記は、購入価格の参考にしてください。
ポットはホームセンターや百円ショップなどで安く手に入ります。
挿し木専用の用土もあるので、使っても良いでしょう。私はお手軽な鹿沼土をメインに使いますが、バーキュライトは水を吸わないと、とても軽いので購入して自宅に持ち帰るのが楽です。
豆知識
なぜ肥料がない用土を使うのかというと、栄養分があると根を出さなくても栄養が吸収できるので、無理して根を出さなくてもいいから。根がなかなかでてきません。
栄養分が少ないと、アジサイは必死で栄養分がある土に到達するまで、根を張っていくわけです。
アジサイは発根率が高いので、良く使われる発根促進剤などは使わなくて、そこそこ成功しますが、100%近く成功させたい方は、利用されても良いでしょう。
誰かに頂く場合は、トラブルになる場合もあるので、頂くとしても少しだけにした方が無難。
買ってきたものを、タダで譲り受けるのに、嫌な気持ちをする方もいらっしゃいますから。何かおかし等を後でお礼すると、その後も良い関係が気づけると思います。
挿し木の手順
アジサイをカットして、しばらく水あげします。
カットは葉が2枚くらいが良いと思います。葉をカットしたのは蒸発を押さえるためです。半分に切っても生育に影響はありません。
そのまま少し根がでてくるまで、毎日、水を入れ替えて様子をみるのも良いですが、暑い日が続くと水が腐りやすいので注意が必要です。
あまりやり過ぎると、増えすぎてしまい定植するときに困りますよ(笑)
下記は、ほとんどの挿し木・挿し芽で共通の手順です。
- 用意した用土(鹿沼土やバーミキュライト)を育苗ポットに入れる。
- 育苗ポットに、下から水がでてくるくらいたっぷりと水を掛けてる。
- 割り箸を真ん中辺りに差し込んで空間を作る。
- 空けた空間に、アジサイを差し込んですき間を埋める。
- 風通しの良い日影に置く。
- 朝晩、たっぷりと水をあげる。
育苗ポットを付かずに小型のプランターに鹿沼土を入れて少し発根してから、植え替える方法もありますが、隣通しが狭いと根が絡んで痛めるので、間隔は10cm以上は少し離す必要があります。
参考動画
挿し木に適した時期
屋外は一般的に新芽がある程度大きくなる4月中旬頃~7月末くらいが、初心者でも容易に挿し木ができます。
地植えではないので、凍結の恐れのないところで育てるようにしてください。
もし室内で鉢植えをいられるなら、秋頃でも可能です。
枯れてしまう
アジサイは、最も挿し木がしやすい部類ですが、枯れてしまうケースもあります。その理由としては、次の様なことが考えられます。
- 栄養分のある土を使ってしまい、腐ってしまった。
- 日辺りが良すぎて、乾燥して日中に枯れてしまった。
- 高温多湿過ぎて腐ってしまった。
- 土の中に病原菌がいた。
- 水やりが面倒だからと、枝(茎)がほとんど水没して腐った。
- 花を付けたままだと、栄養分が花にほとんど取られて根が出なくて枯れる場合。
- 枝が長すぎて水を上まで吸い上げられない。(短く仕立て直しましょう。)
葉がしおれやすい場合は、葉を半分~1/3にカットすると、葉から蒸発する水分が減らせるので、しおれにくくなります。
これらのポイントに注意すれば、アジサイの挿し木の成功率が高まるでしょう。失敗が心配な方は、植える予定の鉢数の倍くらいの挿し木を用意すれば安心です。
大人の事情により、こちらも記載しておきます。
※注1 種苗法で品種登録された植物は、挿し木や挿し芽、接ぎ木は禁止されています。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。