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ブルーベリーの挿し木のやり方をプロに学ぶ!挿し木の適期は意外に?

ブルーベリーの挿し木は簡単です!

プラスチックのポットにある用土を入れて、水やりすれば私ができたので誰でもできます。

ブルーベリーの木

私は子供のころから、樹木や野菜の挿し木は親を真似してやっていましたが、ブルーベリーについては初めてだったので調べてまとめました。

下記は5月中旬にマッチ棒くらいの細い枝を使い挿し木した苗で、9月下旬ころの様子。

緑枝挿し

そこで分かったことは、発根までに時間がかかること。これが初心者が失敗しやすいポイントだと思います。簡単なやり方ですが、ポイントを外すと失敗したり時間がさらにかかったりします。

そこを分かりやすく解説してくださったプロの動画をYouTubeでいくつか発見。そのプロのブルーベリーの挿し木苗を販売されている農家さんは、量産のため効率重視で作業をされ手間が少なくなるように最適化。一般の私たちも参考になります。またセミプロや、趣味の域を超えて工夫されている方もいらっしゃいます。

またサービス精神旺盛な方が、挿し木のコツや重要なポイントなども発信されているので、それらをまとめました。

※登録品種は、販売せず自分で増やすだけでも違法になる可能性があるのでご注意ください。SNS等で公開した場合、捜査案件になる可能性も。詳しくはご自身で種苗法などをご確認ください。また特定の品種では、販売店が登録品種に限らず独自の契約で制約を設けていますのでくれぐれもご注意ください。自信がない方は増殖はやめた方が無難。
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【ブルーベリー栽培】プロの挿し木のやり方

YouTube『園芸農家イシヅキちゃんねる』で、プロのブルーベリー栽培農家の石黒さんを最初に参考に、さらに以下のチャンネルも参考に学ばせていただきました。なお下記の順序は、私が見つけた順です。

その他にもたくさんの方々が動画が公開されています。

ブルーベリーの挿し木の時期

プロの方は2~3月ですが、私が実際に5月、6月、7月(初旬で梅雨明け前)それぞれで挿し木しましたが、いずれの季節でも挿し木はできました。ただ年内に成長させるためには、桜の咲く頃から梅雨時期までがおすすめ。

8月もできなくはないですが、高温で失敗するリスクがかなり高いので、できるだけ梅雨時期までが成功率が高い。(※8月後半~9月前半に夏剪定した枝を活用して、緑枝挿しをする方もいらっしゃるようですので、やってみても良いかも。)。

それと年内に植え替えられるまで成長するのが地域によっては間に合いません。少ない苗なら室内で管理できるとは思います。室内で挿し木の管理ができるのであれば、一年中いつでもできます。(レモンシャコバサボテンの挿し木等で経験済み)

一般的には葉っぱが出ていない春頃が、ブルーベリーの挿し木の時期とされています。地方やその年の気温によって異なりますが、2~3月末頃までに挿し木をするのが良いかもしれません。この時期の挿し木を休眠挿しと呼ばれています。

私の場合はゴールンウィーク後に鉢植えを購入して剪定した枝を使ったので、緑枝挿しと呼ばれるやり方になります。

挿し木の用土

ブルーベリーは酸性土の土壌を好むので、培養土などを使われる場合には、酸性のピートモスや鹿沼土などを入れると栽培が容易になります。苦土石灰などアルカリ系を入れると、生育が悪化する恐れ・・どころか枯れる可能性があるのでやめてください。

用土の割合はこちら ⇒  鹿沼土(細粒)8:ピートモス2
5:5でもやったことがありますが、水の管理ができれば可能です。

鹿沼土もピートモスも酸性で、ブルーベリーの挿し木に向いています。

肥料成分がほぼ入っていないので、穂木が腐りにくく発根もしやすいのでおすすめ。またブルーベリーは発根までの時間がかかるので、肥料成分が入っているとカビで腐りやすくなり挿し木に失敗しやすくなります。

挿し木は絶対に肥料は使わないでください。挿し木開始から半年くらいは肥料、液肥なども不可です。浸透圧の関係もあるとのこと。

穂木の長さ

休眠挿しに使う穂木は、木質化した太めのものがおすすめ。長さは10cmくらいが最適。マッチ棒以下の細い枝は乾燥しやすく、枝に蓄えられた栄養分も少なく失敗するリスクが高くなります。

緑枝挿しは、短くてもできたけど

緑枝挿しは、長さが短くでもOKですが、できるだけ太い枝が成功率が高まりますが細い枝でも可能です。その理由は葉が光合成でき、栄養分を自力で得られるので発根しやすいと考えられます。葉は半分程度にカットして、葉からの蒸散を減らします。

下記はかなり小さな枝ですが、これでも挿し木は可能です。

こちらも小さな枝ですが、新芽が出て発根もしています。

下記は細い枝で挿し木した事例。上の小さな苗でも、立派に大きくなってくれます。

緑枝挿し

とはいえ、余程の事情がない限り、休眠挿しも緑枝挿しも、節が3つ以上ついている枝が最適。

ブルーベリーの挿し木のやり方

剪定した枝を切ったら、すぐ水に入れて穂木が乾燥しないようにします。根を挿す方を斜めにカットしてすぐに水に漬けます。とくに休眠挿しは葉がないので、穂木の上の面はまっすぐカットすることで、上下を間違わずにすみます。

笑顔で指さし これ

斜めにカットしたとき、節がした付近にあると発根しやすくなります。根は節の付近から出やすいからです。これはブルーベリーに限らず、他の植物でもでやすいようです。
【悪用厳禁】ブルーベリーの挿し木を百発百中成功させる秘訣をプロが実演解説
休眠挿し、緑枝挿しの中間の時期の挿し木ですが、成功率が高いとのことでやる価値は高そうです。気温やその後の梅雨を考えると、管理も楽になりそう。

水の管理が重要

日陰で管理して乾燥させない。根がないので用土を乾燥させると穂木がダメになり挿し木に失敗します。発根するまでは、必ず用土が湿った状態を保つようにします。

私の場合、5月の中旬頃に、剪定をした葉っぱが付いた枝を挿し木(緑枝挿しや新穂挿しとも呼ばれる)しました。

葉っぱがついている時期の方が、気温が温かく根がでるまでの期間が短い傾向にあります。ただし乾燥しやすいので水切れは注意。

休眠挿し、緑枝挿しに限らず用土が一度でも完全に乾き枝がシワになっていると、挿し木に失敗する可能性が極めて高くなるので、絶対に乾かさないように管理。

ただし加湿は穂木が腐る可能性もあるので、乾かしすぎず加湿しすぎないような管理が求められます。この辺りが難しいと思います。挿し木したブルベリーの場所が、適度な光と湿度が保てる場所であれば、たまの水やりだけのほったらかし状態でも発根して成功する場合もあります。

ブルーベリーは発根までに最低2か月、休眠挿しの場合は3か月はかかります。この間の水管理だけは要注意。

  1. 最初の1ヶ月は、毎日朝か夕方にたっぷり水やりして乾燥させない。
  2. 2か月目は天気を見つつ、2日に1回くらい水やり。ただし乾燥させ過ぎない。
  3. 3か月目は、2~3日に1回くらいの水やり。ただし完全に乾燥させると、ポートモスは水をはじくので注意。長期、家を離れる場合は水管理に要注意。帰ってきたら全部、枯れている可能性も。

およそ3ヶ月で、おそくとも少しは発根しているはず。ポットの下に根が出始めたら、少しずつ水を控えるようにすると、根が回っていきます。あまり加湿にしていると、いつまでも根が張らず貧弱な苗になります。

これで決まり!

加湿しすぎず、乾燥させすぎない管理、苗の置く環境(日当たりや気温、お天気)によっては簡単だったり、難しかったりします。

私は緑枝挿しを主にやっていますが、発根は2ヶ月くらいで発根を確認。個体差がありますが、3ヶ月過ぎればほぼ発根しています。

私がやっている方法

最初の1週間くらいは、ポットをトレイに入れて水をポットの1割くらいつかるようにしました。雨が降らず晴れた日が続くと水が蒸発します。また水は2~3日に一回くらい新鮮な水に交換することで水の腐敗を防ぎます。時期によってはボウフラ(蚊の幼虫)が発生するので要注意。

1週間の間、しおれたりしなければトレイの水をすてて管理します。私は適当な日影がないので、百均で購入した遮光ネット(遮光率75~80%)を使っています。

注意点は、挿し木苗をなるべく動かさないように。発根が遅れる可能性があるので、台風や強風対策なども必要かと。

【保存版】はじめてのブルーベリー挿し木をプロ農家が実演解説

YouTube『園芸農家イシヅキちゃんねる』は必見です!

ブルーベリーの挿し木をしたい方は、チャンネル登録をおすすめします。チャンネル内のブルーベリーの動画は、全部みて欲しいすばらしい内容です。

時期がくると苗の販売もされることもあるので、欲しい方は要チェック!ただし大人気なのですぐ売り切れることも。私は買えませんでした。

肥料について

十分に根が伸びた9月頃に、大粒で白っぽい色のIB化成(緩効肥料)をポットの上に。生育状態は、栽培している場所やその年の気温、日照条件や品種によってもことなります。

IB化成

即効性の化成肥料は、根焼けなどを起こし枯れるおそれがあるので避けます。液体肥料であれば、1000倍以上に薄めます。

肥料は翌年の春頃から、本格的に与え始めます。根の張りが悪い場合には、水やりが多すぎる可能性があります。根が少ないと肥料を吸えないので、水やりや肥料は調整してください。

挿し木苗の植え替え

ポットの中で根が十分に回ってから植え替えします。3月に休眠挿しした苗は、その年の10月~翌年の3月頃までに植え替えします。

用土は、鹿沼土(硬質中粒)5:ピートモス5の割合。私もこの配合ですが、鹿沼土を1割減らして腐葉土や水はけを良くするために木片の多い培養土を入れることも。最初は、ブルーベリーの専用の用土を使っていました。

【失敗しない】ブルーベリーの植え替え・植え付けプロが実演解説(用土作り・鉢植え・地植え)

挿し木苗から植え替える鉢は、1~2サイズアップが基本で、3サイズ以上アップさせると、ブルーベリーの場合は根腐れしやすくなり枯れるリスクも。早く大きくしたいからと、一気にサイズアップさせると、逆に成長が遅くなるのでご注意ください。

ある程度、木が大きくなれば3サイズアップでも大丈夫なケースもありますが、最初は少しずつ大きくするのが大事。

まとめ:プロのブルーベリーの挿し木に学ぶ

休眠挿しより、芽が動き出して葉が見え始めたタイミングで挿し木をすると、成功しやすいというプロのやり方を真似すると成功確率がさらにアップ。

大事なのは水の管理。いくら時期が適切でも、加湿しすぎたり乾燥させたりすると失敗に。

  1. 挿し木1か月くらいは、水やりを欠かさない。
  2. 2か月目は、天気をみながら少しずつ水やりを減らす。
  3. 3か月くらいには発根しているので、表面が乾いたら水やりをするようにして、根をしっかり伸ばすようにします。

加湿状態では、根が伸びず根腐れする恐れも。この塩梅が成功するかどうかのポイント。やってみるしかないです。

挿し木の確率をアップさせるには、前年の秋にお礼肥を与えておくと、穂木に栄養が蓄積されやすいので成功率が高まります。もし来年も挿し木をする予定があれば、秋に肥料を与えるのを忘れないようにしましょう。

根が発根したかどうかの目安を、こちらの動画で理解しました。下記の3分54秒~必見!

ブルーベリー栽培 ブラックチップ!挿し木に成功の合図が出てきました。こんなに早く発根するの??

発根しても、その後2~3か月くらいはポットのまま育てて、根がある程度回ってから植え替えます。根が少しでているくらいで植え替えると、根が腐ったりして失敗のリスクが増えます。焦って植え替えると、失敗するリスクが高くなります。

ある程度、自力で根っこから肥料を吸えるようになるには、根っこの量が必要になるので、あせらず育てます。なお、植え替えてからも環境にならすため、遮光して直射日光はしばらくさけないと枯れます。急激な変化は、苗に相当なストレスを与えてしまうからです。

下記も読むとさらに詳しくなります。

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