シャコバサボテンの挿し木(正しくは挿し芽ですが、この記事では挿し木と記載)の適期は、一般的には4~7月。伸びた葉を摘んで、それを使うのが一般的に多くされています。
でも9月頃も適期だと思う。その理由ものちほど解説。また12月や1月などの厳寒期でも成功しました。
シャコバサボテンの挿し木の時期
一般的には4~7月(梅雨時期まで)。
気温が10℃以上30℃以下なら、一年中、シャコバサボテンは挿し木できます。真夏にもやってみましたが、問題なく芽が育ちました。シャコバサボテンの挿し木は一年中できます!
真冬でも成功したスポンジを使った挿し木のやり方
形がいびつになって伸びすぎた芽を、切りそろえて挿し木に使うことにしました。
1枚の葉でもできます。>>ちょっと変わった挿し芽
2~3枚よりも、少し成長に時間がかかりますが、葉の数が少ないときは、迷わず1枚で初めても、このように立派に成長します。
生育が似通った葉を、水耕栽培用のスポンジに差していきます。
水耕栽培用のスポンジがなければ、ダイソー(百均)のスポンジを切って、使ってもOKです。1ヶ月くらいは水だけでもOK。
水耕栽培で育てます。根が出てしばらくしたら、水耕栽培用の液肥を1000倍に薄めて水の代わりに入れます。肥料だけは百均ではなく、専用のものを使いましょう。
(ダイソーのスポンジを切ったもの)
適当な容器が無かったので、焼きそばの食べた後の容器を再利用しました。発泡スチロールは、保温性も良いのでバッチリ。
2015年6月20日頃の様子。
根はそんなに伸びていませんが葉は順調に大きくなっています。そろそろ植え替え時期と判断して、ダイソーで鉢や土を買ってきました。
花の土1つ、鉢、受け皿の3点。百均、ホント助かります。
鉢の底に、排水と土が流れでないように、大きめの石(砂利)を敷き詰めます。
その上に、ダイソーの花の土を7分目くらいまで入れます。
スポンジは、意外と植えにくい。軽く空気が多く含まれているので浮きやすい。少し深めに植えると良いですよ。
最初の間は、小まめに水やりします。水をやりすぎると、根腐れすると言う人がいますが、そもそもスポンジで水耕栽培していたので、そう簡単に根腐れはしません。
1年でシャコバサボテンが、これくらいのサイズになりました。春先に植え替えれば、もっと大きく育ったかも。
(12月30日 筆者撮影)
花が同時に咲かなかったのは、おそらく室内で蛍光灯の光が影響して、影と光が当たったところで差が出たと考えられます。
(1月6日 撮影)
満開の時の写真を撮影するのを忘れました(涙)
このシャコバサボテンは、12月30日に挿し木をしてちょうど2年の株です。
それから更に10ヶ月、シャコバサボテンは、放置しているとドンドンと成長を続けます。
3年目 10月14日
油断していると、花芽を作り始めていました。9月頃に新芽を摘んでおかないと、樹形をキレイに保てないですが、つい・・・サボってしまいました。
でもまあ、失敗例としてネタにしてます(笑)
3年目 10月14日
※写真は全て筆者が撮影(栽培も私自身です)。
9月にシャコバサボテンの形を整えるのに切り戻して、捨てる葉を挿し木にすると無駄がありません。この時期に挿し木すれば、厳寒期にはすでに発根しています。室内であれば、寒さもあまり関係なく育ちます。
まとめ:シャコバサボテンの挿し木の時期
私の経験から、12月にも挿し木ができるので、どの季節に行っても問題ありません。
プロの栽培農家さんの教科書ではダメかもしれませんが、私達のように趣味の範囲内でシャコバサボテンを楽しむのであれば、いつでも大丈夫だと思います。
室内で氷がはるほどの低温や、40℃を超えるような高温にさえ気をつければ、時期を選ばない、育てやすい植物だと感じています。
理想的な栽培環境
エアコンが日中効いているところや、風通しが良い場所なら、夏場でもできます。地域にもよりますが、剪定する捨てる葉であれば、リスクもほぼないですので、やってみる価値はあるかと。
シャコバサボテンは育てやすく、環境が良ければ挿し木してから3年もすれば、かなり大きな樹形に。2回目の花を咲かせたら、大きな鉢に植え方た方が良さそうです。美しいお花を楽しんでください。
2023年、さらに大きく育ち、鉢を大きなものに変えました。しかし大きくなりすぎて邪魔になり、2024年の春には、逆に小さな鉢にしました)。サイズはほどほどに。
大人の事情により、こちらも記載しておきます。
※注1 種苗法で品種登録された植物は、挿し木などは禁止されています。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。