真冬の12月にブルーベリーが咲き始めました。下記の写真はしかも、夏に挿し木した小苗なのに開花。
そもそも冬に花が咲くのは異例。
通常、ブルーベリーの開花は4月。暖冬だった年や地域差にもよるので、3~5月が開花時期であれば、一般的だと考えられます。その地域で早咲きの場合は、霜などにやられる可能性があるので、寒い時期に開花する場合は、摘花は慎重に。
「この時期に開花しても、ミツバチなどがいないので受粉しないので意味がない」という声もありますが、風などによって受粉自体は可能です。それどころか結実もします。
ただ、こんな疑問がでてきます。
- 実が大きくなるのか?
- 木に負担はかからないのか?
- そもそも美味しいのか?
ブルーベリーが真冬に開花
ブルーベリーは、二季咲き性の性質がある品種もあると言われています。
ニュースなどで、秋に季節外れの桜の開花を見た方も多いのではないでしょうか?
秋に寒くなってきてからまた温かくなると、ブルーベリーはこの二季咲き性の性質がでてくると考えられます。とくに昨今の異常気象で、真冬でも落葉するはずのブルーベリーの葉が落ちないことも地域によっては一般的に。
しかし春に咲くはずの花が、真冬に咲くのはあまり良いことではありません。
木への負担
木への負担はあると考えられます。植物が花を咲かせるのには、栄養を使い体力が低下します。
ただし数えるほどの少ない花であれば、それほど気にされなくても問題ないと思います。問題は木全体で開花した場合。春に咲く花がないので、その年は収穫はできません。
摘花は議論の分かれるところですが、私は木の負担を減らしたいので落とします。
注意が必要なのは、つぼみは様子。膨らんでいても開花しなかればOK。とくにハイブュシュは真冬につぼみが大きい傾向にあります。来年の春までもちこたえてくれれば収穫できるからです。
摘花した結果
この情報はあくまでも私が育てているブルーベリーの場合ですが、摘花した場所に新たに花芽ができたところもあります。
撮影していなかったので掲載できませんが、2月に急に温かくなったり寒くなったりしたので、その影響の可能性もあるので、あくまでもそういうこともあるかもしれないな~くらいな感じで考えていただければと。
最新技術とアイデア
実は、商業的には1年に2度結実させる方法はすでに確立されています。
春と秋に開花、結実させる方法です。
一般的にブルーベリーを二季咲きせるとダメなのは、秋になると葉の光合成の能力が急激に低下するから。そこで夏に結実させたあと、環境を変えて葉を落葉させ秋にまた新芽をださせて開花、結実させることができるそうです。そのようにすれば、木への負担を最小限にして結実させられるようです。
アイデア
我が家では物干し部屋があるので、ブルーベリーが鉢植えならそこに移動させれば、真冬でも晴れの日は20度を超えるので、実は大きくできると思います。
また葉もついているので、もしかすると光合成もしてくれる可能性も。イチゴのハウス栽培みたいな感じですね。さすがに朝方は0度近くまで下がってしまいます。
平均気温も低いので、実が美味しくなるかどうかは微妙なところ。それより季節外れに実をつけて、木にはかなりの負担があると推測できます。
個人的には、真冬に実は付けずシーズンになってから結実させるのが良いとは思います。とはいえ今はイチゴとレモンの鉢植え、みかんの鉢植えがありスペース的に厳しい。
ブルーベリーが真冬の12月に狂い咲き
ブルーベリーが真冬に花を咲かせるのは、狂い咲きとは言われますが、実はそれほど珍しいことではありません。暖冬の影響で11~2月にも良く咲きます。
イチジクやブルーベリー栽培で有名なYouTube『吉瀬園芸』さんが、【ブルーベリー】冬の開花はどうしてますか?質問に答えてみましたという動画で、真冬に花が咲くのは珍しくないと語られています。
ブルーベリーは、季節外れでも花が咲きやすい品種なのかもしれないです。1年に2回、結実させられる技術もそういう特性を活用しやすかったのかも。
気温によっては12月でも1月でも花を咲かせます。我が家のブルーベリー、12月に開花した木もありますし、1月に開花した木もあります。
ブルーベリーではありませんが、真冬に開花する樹木もあります。摘花するかは判断の分かれるところですが、私の場合は大半は摘花しますが、季節外れの花もたまには楽しみます。
問題は3月初旬に咲き始める花。1か月くらい早いのですが、暖地ならそのまま収穫できる可能性も。収穫時期は温かいのでこれをどうするかですが、私は結実させます。その年、猛暑になる前に収穫を終えることができれば、木への負担が減らせるからです。
これは地域差や木の体力、栽培方法(鉢植えや地植え、花芽の数、肥料等)によっても変わるので、ケースバイケースです。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。