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「接ぎ木の適期は3月」おすすめできない時期は11月

接ぎ木の最適な時期は「3月」、逆におすすめできない時期は「11月」です。

接ぎ木は、果樹や観賞植物の栽培において重要な技術で、成功すればより良い実をつけたり、成長を促進できますが、成功の鍵は「タイミング」にあります。適期を逃すと失敗のリスクが高まります。

この記事では、接ぎ木に最適な時期と避けるべき時期、そしてその理由について詳しく解説し、確実に成功させるためのポイントを紹介します。

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接ぎ木の適期とおすすめできない時期

接ぎ木に最も適した時期は、植物の種類や地域によって異なりますが、一般的には「春」と「秋」が推奨されます。

特に春が推奨される理由は、植物が休眠から目覚めて成長が活発になるためです。この時期は樹液の流動が活発で、接ぎ木後の癒合がスムーズに進むことが期待できます。また年内に枝が大きくなるため、早ければ翌年には果実の収穫に可能になるからです。

  • 春(3月~4月)

    • 植物が芽吹き始め、樹液の流れが活発になるため、成功率が高まります。
    • カルス(癒傷組織)が形成されやすく、穂木と台木がしっかり密着します。
  • 常緑樹(5月~6月)

    • 新芽が伸びている時期に行うと良い結果が得られます。
  • 秋(9月~10月)

    • 植物が休眠期に入る前に行うことで、冬を越えてしっかり根付き、春に成長が期待できます。

おすすめできない時期

最低気温がグッと下がる秋(11月)~冬に接ぎ木を行うのはおすすめできません。秋になると植物は休眠期に入り、生理的活動が低下します。また、気温が下がることで接ぎ木部が凍結するリスクが高まり、癒合がうまく進まない可能性があります。さらに、秋は病害虫の活動が活発になる時期でもあり、接ぎ木部が感染するリスクも増えます。

次の時期には接ぎ木を避けるべきです。

  • 冬季(11月~2月)

    • 植物が休眠状態にあるため、樹液の流れがほとんどなく、活着が難しくなります。
  • 夏季(7月~8月)

    • 高温多湿で接ぎ木部分が乾燥しやすく、病害虫が発生しやすいため、成功率が低下します。
  • 樹液が流出している時期(5月末までのブドウなど)

    • 樹液が切り口から流れ続け、乾燥しやすくなり、接合が難しくなります。
  • 新芽が動き始めた直後

    • 植物がまだ不安定であり、接ぎ木によってストレスがかかりやすくなります。
例外

鉢植え等で、真夏や真冬でもエアコン等で最低・最高温度を押さえて温度を一定に保てる場合は、例外的に可能です。例えば真冬でも温暖な地域で温室であれば接ぎ木は可能。

接ぎ木の時期まとめ

接ぎ木は植物同士の癒合能力を利用した技術です。適切なタイミングと環境を選ぶことで、接ぎ木の成功率が大きく向上します。

適切な時期に接ぎ木を行うと、成功率が高くなります。品種や樹木の種類、地域、その年の気象条件によっても変わるので、余裕をもって計画を立てることをおすすめします。

私の場合でいえば、こんな感じの時期に行います。

  1. 3月頃。
  2. 6月、7月初旬頃。緑枝接ぎ
  3. お盆過ぎから、朝晩の気温が低下してきたタイミング。緑枝接ぎ
    10月初旬までならチャレンジします。
    温暖な地域で暖冬であれば、成功する確率がアップ。

3月の接ぎ木で成功すれば、それでOK。ダメな場合は6~7月初旬に挑戦。それでもダメな場合や、別の場所に接ぎ木する場合には、8月後半~9月初旬に挑戦。

イチジク、ブルーベリー、柑橘系(レモン、みかん等)は3月に成功しています。ぶどう、柑橘系の緑枝接ぎは、6月の梅雨時期~7月初旬でも成功しています。

イチジク(鉢植え)、柑橘系は9月にも行いましたが成功しました。

私の住む地域は、中間地~温かい地域です。暖冬であれば、9月後半に接ぎ木しても、新芽がでて年内に葉や枝が硬くなります。念のため接ぎ木部は不織布で覆います。

※注 地域差やその年の気温等により、適期や向かない季節は1か月程度はズレる可能性があります。余裕をもって計画を立てましょう。

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