柑橘類のレモンやみかんを育てると、アゲハ蝶が頻繁に産卵にやってきます。特に春芽や夏芽が出るタイミングでは、朝から夕方にかけて何度も訪れては卵を産み付けます。
そのため、毎日葉についた卵を取り除く必要がありますが、年間で数百個にもなることがあります。放置すると、卵は数日で孵化し、幼虫が葉を食害し始め、木が丸坊主になる恐れも。
農薬を使ってアゲハ蝶を防ぐこともできますが、定期的な散布が必要で手間がかかります。そこで、防鳥ネットを使用するのが効果的で手軽な対策です。防鳥ネットを設置することで、アゲハ蝶の侵入を防ぎ、結果的に手間が減ります。
目次
アゲハ蝶の被害を防ぐ最も確実な方法:防鳥ネットの活用法
アゲハ蝶によるレモンやみかんの葉の食害を防ぐために、最も効果的な方法は防鳥ネットの設置です。以下に、防鳥ネットの利点と設置時の注意点を詳しくまとめました。
防鳥ネットの効果とメリット
- 高い防御性能:
- メッシュサイズ10~16mm角前後の防鳥ネットを使用することで、アゲハ蝶の侵入をほぼ完璧に防ぐことができます。
- 産卵の防止:
- アゲハ蝶が防鳥ネットを突破できなければ、レモンやみかんの木への産卵が不可能となり、葉の被害を防ぐことができます。
- 環境に優しい対策:
- 化学薬品を使用せず、自然な方法で害虫を防ぐため、環境にも配慮した安全な対策です。
防鳥ネット設置のおすすめポイント
- 物理的なバリア:
- 防鳥ネットはアゲハ蝶だけでなく、他の鳥類や害虫からも果樹を守るバリアとして機能します。
- 長期的な効果:
- 一度設置すれば、継続的に効果を発揮し、メンテナンスも比較的簡単です。
張ればアゲハチョウは物理的に侵入できないので、毎日のように葉っぱに産み付けられた卵を取り除く手間が省けて時間短縮になります。
シーズンになるとほぼ毎日のように、予想以上に産卵されます。
防鳥ネット設置時の注意点
- 設置スペースの確保
- 防鳥ネットを張るための十分なスペースが必要です。事前に設置場所を確認し、適切なサイズのネットを選びましょう。
- 固定方法の工夫
- 風や動物による影響を防ぐため、ネットをしっかりと固定することが重要です。専用のフックやクリップを使用すると効果的です。
- 定期的なメンテナンス
- 防鳥ネットに破れや緩みがないか定期的にチェックし、必要に応じて修理や交換を行いましょう。これにより、常に高い防御効果を維持できます。
また伸びすぎた枝は剪定しましょう。
- 防鳥ネットに破れや緩みがないか定期的にチェックし、必要に応じて修理や交換を行いましょう。これにより、常に高い防御効果を維持できます。
防鳥ネットは一回り大きめに
ネットまで新梢が伸びてくると、そこに卵を産み付けられます。またその付近のネットにも産卵されたことがあります。おそらく風が吹いたタイミングで、幼虫に乗り移られる可能性もあります。
必ずネットに葉が触れないように、余裕をもって張りましょう。その年に伸びる長さを計算して一回り大きめに張ります。
もし新梢が網を突き抜けると、ほぼ確実にそこに産卵され、網の中にまで入ってきます。そうなると幼虫を捕殺するのがめんどうになります。カマキリなど天敵も侵入しづらい。とはいえ天敵はあてにしない方が良いです。あまり食べてくれないからです。
想定したいたより伸びてしまった、勢いが強い新梢、シュートは剪定します。もっと樹を大きくしたい場合は、あらかじめ大きいネットを張りましょう。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。