レモンの木にみかんの接ぎ木。ネットで調べるとみかんの木にレモンを接ぎ木した事例はありましたが、なぜかその反対がなくどうなるか不安でしたが、リスクもあまりないのでやってみることに。
レモンを地植えしたら大量に収穫できるようになったけど(レモンの木は地植えほったらかしで!とんでもない収穫量に!【剪定・葉果比情報】)、そんなに自家消費できずにご近所さんや友人にあげるしかなく。でもみかんは良く食べるので、だったらレモンの木をみかんにしちゃおうという作戦。
おそらくレモンの台木はカラタチだと思うので、レモンについでも大丈夫だと思います。
※この記事は随時、更新中。
レモンの木に『みかん』を接ぎ木
まずは接ぎ木する穂木が必要なので、みかんの苗をホームセンターで購入。本当はこれを地植えするのが良いけど、植える場所がなくてレモンの木に接ぐことに。
もともとレモンの木はカラタチとう木を台木に接ぎ木されているので、さらにそのレモンにみかんを接ぎ木。
おそらくできると思います。その根拠は、こちらの記事を読んだから。
参考 1本の樹でカンキツ100品種! 多品種接ぎ木で、楽しみすぎ果樹 – 現代農業WEB
ここから私のコメント~
すごいです。1本の木に100品種。ぶっとんでます!
難しい接ぎ木を100回以上。やったということにもびっくり。成功率、どれくらいなんだろう。凄すぎます。
私が特に注目したいのは、春でもできる「宮式芽接ぎ」や変形切り接ぎの方法。接ぎ木の成功率をアップさせる秘訣、コツがそこにあるのではないかと。
みかんの接ぎ木時期
みかんの接ぎ木の時期は、情報発信者によって、若干の違いがあります。これは品種や地域(温度】などによって適期が異なる可能性です。また接ぎ木の方法によっても異なります。
もし接ぎ木を実施にされる際には、そのあたりに注意して作業なさってください。私の場合はリスクがほぼないので、真夏(梅雨明け~8月末頃まで)と(10月下旬~2月末まで)以外は、とりあえずやってみる感じです。※注 2024年は暖冬のため1月に接ぎ木をやっています。
- 3月桜の開花時期~6月頃(早くても梅の開花以降)暖冬で1月の接ぎ木実績あり。
- 切り接ぎは3月中旬~4月中旬頃
- 剥ぎ接ぎは4月下旬~5月上旬頃
- 温州みかんの緑枝接ぎ(呼び接ぎ)は、9月中旬から10月中旬が適期
※1月末以降、接ぎ木をされる方もいらっしゃいます。暖冬の影響で、早めに接ぎ木作業をされるようです。また時期を少しずつずらして作業すれば、成功率もアップする狙い。趣味でやる場合、上記の時期に限らず、とりあえずやってみるのもアリ。数やれば上達するので練習という意味合いも。
私の場合、暖冬のときは1か月ほど早めにやりました。暖冬のレベルにもよりますが、とりあえず、高接ぎで数やるようにしています。
切り接ぎ時期をずらすやり方
下記は接ぎ木後の管理がポイント。適切に行えば、時期をずらすことができます。
ミカンの接木(切り接ぎ)適期は4月中旬から5月中旬、9月中旬から10月中旬とされていますが、接木後の管理を工夫すれば、この時期以外でも行えます。
引用元:ミカンの生育中の台木と接ぎ穂を使った「緑枝接ぎ(呼び接ぎ)」に挑戦! | 切るを楽しむ | アルスコーポレーション株式会社
芽接ぎの時期をずらす工夫
芽接ぎを春~秋まで長期間にわたって接ぎ木できる情報です。これを知っていると、失敗してもやり直すチャンスが増えます。
一般的な芽接ぎは、台木の樹皮にT字の切れ目を入れて剥ぎ、そこに穂木を差し込みます(現代農業2022年4月号p88)。養水分の流動が活発で皮剥ぎしやすい夏から秋が適期ですが、春でもできる方法を工夫しました。
失敗してもやりなおせる
接ぎ木の時期は、3~4月、夏ごろという情報があるけど、レモンにみかんを接ぐので『とりあえず』3月に接ぎ木してみて、ダメなら夏にもう1度、接ぎ木にチャレンジすることに。
時期をずらす方法を知っていると、チャンスを増やせるので結果的に成功率がアップします。
今回は多品種接ぎになるので、高接ぎ(枝の上の方で接ぐやり方)です。このやり方だと、失敗しても台木を切りなおせば、またやり直しができます。
私の場合は、1~2月に、まずは鉢植えのレモンに接ぎ木する予定です(接ぎ木後の写真は後日、掲載予定)。
接ぎ木は慣れ、熟練度がものを言います。1年でやり直せる回数が増えると、それだけ上達が早くなります。
みかんの接ぎ木のやり方
レモンの木にみかんを接ぎ木する方法は、以下の手順に従って行うことができます。
レモンの木とみかんの木を準備します。病気や害虫に害されていない、健康で成長している枝を選びます。接ぎ木は通常、春から初夏に行われることが多いのは管理がしやすいからです。
必要な道具を準備します。ナイフ、接ぎ木用のテープなどが必要です。
今回はレモン木の比較的、高い位置で接ぎ木する高接ぎをします。この方法のメリットは、短期間で大きなみかんの木にすることができます。
まずレモンの木から元気な枝を選びます。健康な枝を選び、まずは接ぐ位置で枝をカット。
そしてその切り口の形成層を確認してその形成層を目印に、深さ15mmほど切ります。これで台木の方はOK。
次にみかんの穂木を用意します。こちらも同じく健康な枝を選び、レモンの切り口に合うように切ります。芽は1~2芽で仕上げます。この切り口もは片側は45度程度に切り落とし、反対側は薄く形成層が見えるようにそぎます。これでV字のようになりました。
レモンの枝にみかんの枝を合わせます。レモンの切り口にみかんの切り口を合わせ、形がしっかりと組み合わさるようにします。ここ、大事!
しっかりと接触していることを確認し、接ぎ木用のテープを使って両方の枝を固定します。ただし、テープで巻くとき芽の部分は1重に巻いてください。何重にも巻くと、芽が成長できず失敗します。
接ぎ木部分の乾燥を防ぐため、湿った紙やビニールを被せたりします。
成功するまで、新しい接ぎ木部分を乾燥や急激な気温の変化から保護し、水やりや肥料の管理を行います。
みかんの接ぎ木は一般的な果樹と同じで、やり方自体は簡単です。ただ成功するかどうかは、慣れや経験(どれだけ正しい方法で数をこなすか)で変わります。
接ぎ木は切り接ぎ(3月中旬~4月中旬頃)と剥ぎ接ぎ(は4月下旬~5月上旬頃)が、適期が長くやりやすい時期だと思います。またその年内に成長しやすいので、年越しまでに成長しているので、寒さにやられにくいのも利点。
成功すれば、レモンの木にみかんの実が実るようになります。しかし、台木と穂木の相性や接ぎ木の成功率は個々の品種や組み合わせ、環境等によって異なるので、成功を保証するものではありません。
基本的な接ぎ木のやり方は、こちらの方法です。
参考 【基本】接ぎ木の仕方
YouTube『kazuajiro』さんのミカン高接ぎ 「1年で温州早生~はるみへ変身 枝の途中に多数接木の作業マニュアル」動画 2021-8-13「ミカン摘果作業体験動画」を投稿の動画は、その応用編ともいえる内容で。すでにある程度の木になっていれば、最短で別の木に変身させる内容になっています。
ミカン高接ぎ 「1年で温州早生~はるみへ変身 枝の途中に多数接木の作業マニュアル」動画 2021-8-13「ミカン摘果作業体験動画」を投稿
今後、レモンへの接ぎ木の経過報告などを追記していく予定です。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。