レモンの木は、室内で鉢植えでもこのように立派に育てることができました。ただし条件付き(後述)。
鉢植えする場合、こちらの事柄について実際に栽培してきたことを分けて記載しました。
- 虫が集まらない肥料
- 水やり
- 植え替え時期
- 剪定の時期とやり方【図解】
- 太陽光の取り入れ方
レモンは育てやすいので、それほど苦労することはないと思います。
ここでは、鉢植えの土や水やり、植え替えの時期まで私が実際にやったことをまとめました。
目次
鉢植えレモンの育て方
今年で5年目だったかな・・・いろいろ植えすぎて記憶が定かではありませんが、立派に育っていました。
レモンの室内栽培で最初に困ったのは、室内に飛ぶコバエ。いろいろ考えて行き着いたのは、あの肥料です。
虫が集まらない肥料
最初の1年半くらいは有機肥料を中心に与えていたのですが、どうやら虫がわくようで観葉植物の肥料を与えたこともありました。
腐葉土が良いとか、いろいろ書物には書いてありますが「それって、室内で使って大丈夫なの?」って。
実際にそれで育てたら、家にコバエが土に卵を産んでさんざんな目にあいました。それ以降、有機系の土は、少なくとも表面には置かないようにしました。
葉の様子を見て色が薄くなったら、回数を増やします。
参考 水耕栽培用の肥料
葉っぱなども、庭とは違うので落ちたら除去するようにしましょう。
濃度は500~1000倍。
それにプラスして、粒状の化学肥料も活用します。
と、文書で書くときっちりやっているように見えますが、はっきりいってだいたい適当。レモンの木を見て調整してます。
粒状の肥料の目安は、固形が崩れて形がなくなってきたら追加。
有機とか、我が家の環境では、ほんとあり得ない。きっと家の鉢植えで有機肥料とか、言っちゃってる所の家って、大都会で虫がいないところじゃないかと思ってしまいます。
もしどうしても有機系のものを使うなら、固形のものを使い必ず上に鹿沼土などで表面を覆ってください。そうしないと虫が発生します。
水やり
表面が乾いたら、鉢から水が染み出るくらいたっぷり与えます。下記の分量はだいたいです。
- 真夏は、毎朝、500ml~1L
- 真冬は、2~3日に1回、300~500mlくらい与えています。
水は1Lのペットボトルに入れて、1日、くみ置きしたものを与えています。だから2本用にしておけば十分に足ります。入浴剤が入っていなければ、お風呂の残り湯でもOK。
目安は水をやったら、鉢の下から水が少し流れてくるくらい。雨の日が続くようなときは、水やりを控えることも。
一気に水をやらず半分くらい与えたら、少し様子を見てから水を足すのがおすすめ。室内なので、あまりやり過ぎると大変。
ちなみに水やりは、木に葉っぱがついているのが前提。
1年目は葉っぱが落ちた時期がありましたが、2年目からは葉は常についている状態でした。室内は暖かいので秋になっても葉は完全には落ちない。
私の失敗談
床を水で濡らしたこと。鉢植えで水をやると、染み出てくるまで時間差があるじゃないですか。一番最初は、鉢の大きさや土の保湿性が分からない。
それなのに、どんどん水を与えてしまったら、鉢皿からも水がこぼれ初めて焦りました。それ以降、十分な大きさの受け皿を用意して、下に新聞紙を敷いてしばらく様子をみました。
それでたどり着いたのが、さきほど紹介した水の量や間隔です。
植え替え時期
木の活動がもっとも低下した時期に、植え替えるのが木への負担を減らせます。
鉢のサイズは、1つ大きいサイズにします。鉢受けの皿も大きくしてくださいね。
セリアで購入。ダイソーに似たものがあります。
私の場合は1月に植え替えています。
鉢の下には小石など。
100均で購入。
観賞魚用ですが、室内ではこれを使うこともあります。(ダイソー製)
用土は、ダイソーやセリアで入手した土を活用。
培養土を根元。その上に花の土は鉢の周りに。赤玉土は、土の一番上に敷きます。
ただし1月につぼみ、花が咲きますが気にせず植え替えます。この時期に花が咲いても受粉されることはないので、無視して植え替えます。
植え替えは、2年に1回は植え替えたい。生育が良いときは、1年に1回、植え替えた方が良いかもしれません。
もし植え替えしないと、鉢に根がびっしり回って根が呼吸困難になり、根が枯れてきます。根腐れの始まりです。
植え替えのときに根が枯れていたら
可哀想ですが、根が枯れているところは、そこだけ取り除いてください。私は手でちぎりましたが、普通はハサミでやるのでしょうか?
私はざっくり適当な人間なので、手でやりましたが問題はなかったようです。
鉢の周りの土は少し減らして、そこに水が溜まるようにすると水やりのとき、鉢から水があふれるのを防げます。
コバエ予防
コバエを予防するために、土の上には赤玉土や、肥料分のないものを置くのがおすすめ。
こちらはシャコバサボテンの鉢の表面の様子。
できるだけ厚めに乗せるのがおすすめ。
ダイソーで売っている観葉植物用の、カラーゼオライトを表面に乗せてもOK。
こちらダイソーの『らくらくソイル』という、さかなを飼育するのに使うものですが、こちらも使っています。(コケテラリウムで使用)
こんな虫にも要注意。
剪定の時期
植え替えたときに、同時に枝を剪定しています。
一番、活動が低下しているときに行います。庭だったら秋の遅くにやるのが良いかもしれませんが、一年中、温かい室内なので12月~1月頃が目安。
切る枝は混み合ったところです。具体的には、1年で伸びたときの葉の重なり具合を見て、太陽の日が当たらないところを中心にカットします。
幸い1月につぼみがついてしまうので、どの枝のどの位置に花が咲き実がなるのか分かるので、室内栽培は比較的、楽にできますが環境によって異なるので目安を図解しました。
剪定のやり方【図解】
剪定前の木のイメージ。
赤丸で囲んだ部分の枝を除去します。
下向きの枝は、レモンの実がつくと床に垂れ下がるので、私は切るようにしています。また枝と枝の間隔が狭くなると、陽当たりが悪くなるのでやはり除去します。
下記の木は、細かな枝を取り除き陽当たりを良くしたものです。
鉢植えは、混み合った枝や葉を取り除くだけで、十分に立派な実がなります。
木は年々、大きくなるので注意しましょう。あまり大きくすると室内では邪魔になります。
大きくなりすぎないようにするには(樹形を小さく維持する)
- 鉢のサイズを大きくさせすぎない。
- 枝が大きくなりすぎないように先端をカットする。ただし、芽は残し成長できるようにする。
バッサリ、切り過ぎると木が弱る恐れがあるので、毎年、計画を立てて(妄想しながら)、枝をカットしてください。
鉢のサイズより木が大きくなりすぎると、夏場、鉢の土の水だけでは足りなくなり枯れる原因に。大きくさせたいなら、鉢を大きくしましょう。
専門家の動画も参考に。
太陽光の取り入れ方のコツ
日はできるだけ良くあたる場所で管理しましょう。
私の家の場合、真夏は短時間しか日が室内に入りこまないので、屋外にアルミシートを置いて反射させています。
以前はイボだけで枠を作り、それを屋外に設置。見た目はソーラーパネルみたい。ちょうどお昼ごろに、室内に光が入るように屋外に置いたアルミシートを向けます。ちなみにまぶしいので、室内にも日よけが必要になりますが、平日は人がいないので大丈夫です。
物干し部屋が日が夏でも入るので、最近はそこに鉢を置いて管理しています(ドラム式洗濯乾燥機になったため)。家と太陽の位置関係によっては、そういった工夫が必要になります。
レモンの木は40度でも耐えた
旅行中、レモンを40度にもなる室内に放置したことがありました。(温度計の最高気温で確認しました)。
しかし、レモンは平気でした。少し葉が変色や枯れは見られましたが・・・
もともとエアコンがあまり効いていない室内だったので、暑さには耐性ができたのか、もともと温暖な気候を好むレモンなので、大丈夫だったのでしょう。
コレダメ
高温より低温が苦手なので、霜には絶対にあてちゃダメ。屋外に出して育てても大丈夫だけど、絶対に秋以降は室内で栽培しないと最悪の場合、枯れてしまいます。
レモンの木につく虫
庭でみかんやレモンを植えると、葉っぱにアゲハチョウに卵を産み付けられ、気づくと葉っぱがどんどんかじられてしまうので、屋外に鉢を出すときは葉っぱの裏を見てください。
もし卵や幼虫がいたら、丁寧に取り除きましょう。
チョウは葉っぱか、花の香りで室内にもレモンの木があるのが分かるようです。昆虫ってすごい!← 「というか、誰だよ、窓を開けたのは!」
室内でも、たまにレモンの木をチェックしてくださいね。
レモンの室内栽培まとめ
ここにまとめた内容は、書籍を元にしたものではなく、実際に私が鉢植えで育てた経験を元にしています。
レモンは温暖な気候で育つので、鉢植えしているだけで、枯れなければ地植えの方がたくさん収穫できます。
大事なのは日当たり。真夏も午前中だけでも、半日だけでも日が当たるように管理しましょう。
日当たりが良くない場合、可能であれば屋外に光を反射できるものを置いて光合成できる環境をつくります。日射量が不足していると、実がつかなくなるか、落ちます。晴れた日にベランダに出すだけでも効果があります。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。