「ブルーベリーは4~5年生苗になるまで、実はつけてはいけない!」と、言われますが、
「そんなに待っていられない!」いつ何が起こるか分からない。少しでも早く大きくした。
そこで方法を探しました。
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目次
ブルーベリーの苗木を早く大きくする方法
ブルーベリーを早く大きくする方法、以下の3つ+αが効果が高い。
- 適切な量の追肥を液体肥料で、月1回以上は与える。
- pHを適切な範囲に管理する。
- 摘花して4年生までは実をつけない。5年生以降、徐々に収穫量を増やす。
- 枝を垂直に仕立てる道法スタイル。
- シャシャンボツバメスガ等の害虫対策をしっかりする。
- 水は絶対に切らさないけど、排水性は良くする。
追肥は液体肥料で
液体肥料は即効性があります。溶液栽培や水耕栽培は、一般的な土で育てる土耕栽培と比較すると、成長が早いことで知られています。
その理由としては、土壌中の細菌や害虫等の影響を受けないためと言われています。コガネムシの影響も受けませんし、根に寄生して栄養分を横取りして最後は枯らしてしまうこともある、根コブ線虫などの影響も受けません。
さらに欲しいときに、欲しい栄養分が簡単に吸収できる溶液栽培や水耕栽培。ブルーベリーや野菜は加湿は根腐れの原因になると言われていますが、溶液の中に酸素さえあれば根腐れはしません。
参考 花工場とハイポネックス【液体肥料】比較動画にびっくり!
ブルーベリーはpHと水はけを重視するので、ピートモスと鹿沼土を使うのが一般的ですが、保肥力に劣り肥料成分が流れてしまい、本来吸収する肥料が流れてしまいます。しかも緩効性を使うケースが多いので、肥料が溶けだすのが遅く栄養が不足している『日』も。
その点、液体肥料であれば、毎回、肥料が水と一緒に与えられるので、安定して肥料を吸収することができます。
土を使った鉢栽培でも、1か月に1回与える液体肥料を、例えば1/30の濃度にして与えれば、溶液栽培と同じような肥料の効果が期待できます。
私の場合は、ちょっと楽したくて液体肥料は週に1回程度にしていますが。
地植えが一番早く大きくなる
あまりにも当たり前のことなので、+αの中に入れました。
ブルーベリーに限らず、果樹は地植えにした方が早く大きくなります(根鉢がしっかりしている前提)。地植えは鉢植えと違い、必要な栄養や水分を土壌から得るために根をどんどん広げていきます。
YouTubeで福田俊さんが作られたブルーベリーの品種で、フクベリーの誘引作業130629という動画を紹介されていますが、動画の最初の10秒で地植えのすさまじさが分かります。
3/11と4/29(花が開花)、それからわずか約1か月後の6/3には、通路が分からないほどブルーベリーの木が広がっています。
小さな鉢植えでは考えられない樹勢。もちろん、地植えでも土壌や水などの管理がしっかりしていなければ、あそこまで大きくはなりませんが、それは鉢植えでも同じ。
ブルーベリーを早く大きくするためには、根をどれだけ広げられるかです。浅根のブルーベリーですから、小さな鉢では根は広がれません。その点、地植えなら横に隣の木までは広がり続けられます。
ブルーベリー短期間植え替え法
※注 この内容は、まだ検証が不十分ですのであくまでも参考程度にて。
ブルーベリーの栽培農家さんが、同様のことをすでに実証されていました。
YouTube『くるから村』の【ブルーベリー】挿し木のその後(10月)という動画の5分過ぎくらいからで解説されていますが、同じ時に植えたのに、大きさがかなり違う事例を紹介。必見です!
※補足 植え替える場合は、少し乾かし気味にしておきます、水やりしすぎると土が崩れやすく植え替えしづらい。
もし早く木を大きくしたいのであれば、根が広がるスペースを用意することです。ここだけの話、ブルーベリーを4~5月の初めに購入して1~2サイズ大きい鉢に植えて(根鉢は適度にほぐす)2か月後に、また1~2サイズ大きい鉢に植え替える(根鉢は崩さないというか、まだ根鉢はできていない)と大きくなりやすい。
さらに2か月後に、1~2サイズ、大きな鉢に植え替える(根鉢は崩さない)とまた根が広がります。おそらくこれは、地植えのように根が広がる速さに似ているからだと推測します。もちろん潅水や肥料なども必要になります。
ちなみに11月の中旬に、このあと高畝の地植えにしました。
なおこの情報は私が実際に栽培して試した方法ですが、品種や気象条件、栽培環境にも左右されるので、試されるときは自己責任でお願いします。
この方法、いちじく良好な結果が得られているので有効だと考えます。
pHを適切な範囲に管理する
ブルーベリーはpHが6.5より高くなると、成長が極端に低下することがすでに研究で分かっています。根拠の元となる論文等を下記の記事で紹介しています。
このようにpHはブルーベリーを早く大きくすする方法としては、絶対に外せない条件です。
なぜブルーベリーは特定の酸性度の範囲内を好むかは、研究でも完全に解明されたわけではないようですが、確かなのは酸性を好むということ。私達人間も、甘いものが好きだったり、辛いものが好きだったりしますが、なぜ好きなのかと問われると「なんでだろう?」とは思いますが、理由はどうあれ好きなものは好き。
ブルーベリーに知性があってph5.0と7.0のの鉢植えを見せて選ばせたら、pH5.0を選ぶと思います。そういうことです。好きな環境で植えると、のびのびと・・・伸びるみたいです。
ブルーベリーを早く大きくしたいなら、pHを好む範囲に管理する。
ブルーベリーの木を大きく育てるコツ 初心者向け
YouTube『ゆびあぐり』さんの『【ここが大事】ブルーベリーの木を大きく育てるコツ -初心者向け-』という動画で、日本ブルーベリー協会認定栽培士 認定の小尾さんが分かりやすく解説されています。
若木の間は摘花・摘果する
ブルーベリーは、実を付けると栄養をそちらにもっていかれ、成長が極端に遅くなります。下記のように実がなった苗でも、まだ熟す前に摘果すれば、年内にそれなりに大きくなります!
花芽を落とすと新芽が春先から勢いよく伸び、その中から強いシュートがでてきます。しかし実を付けると、その強いシュートなどが出づらくなります。
実が終わると成長を開始しますが、その時にはすでに夏です。春先に伸びるはずだった枝があまりなく、そこから成長がスタートするようなもの。
だた学校と違うのは、ブルーベリーの場合、秋から冬は休眠状態で成長は止まるので、生育できるのが、実が終わってから休眠期までの短い期間しかありません。
逆に言えば実をつけなければ、付けたときと比べると1.5倍(あくまでも感覚)とか成長が早いというわけです。100cm伸びるところ66cmしか伸びない。それが3年だと1.5×1.5×1.5=3.4倍近い差がでます。もちろん剪定等をしますから、そこまでの差はありませんが根の量や枝の太さの差がでてきます。
勉強と同じで積み重ねですので、大きな差になります。なんだか、書いていて子供の頃にまじめに勉強すれば良かったと、ちょっと悲しくなってきました。反省。
ということで、摘花芽、摘花、摘果、木を大きくしたいなら徹底的にやるべきだと思います。
ただしいくら摘果しても、pHが7だったり肥料が少なかったりすると、あまり大きくならないどころか、最悪は枯れてしまうことだってあるのでバランスが大事だと思います。
ただ、業者ではなく趣味の園芸でやっている私としては、挿し木した翌年の春を1年生とするなら、3年生くらいから少しずつ果実をならせても良いのではと考えます。
伸ばせたい主枝やその他2本くらいは実をつけず、他の枝には少しくらい実をつけても良いと思います。
YouTube『園芸農家イシヅキちゃんねる』さんの『【ブルーベリー】小苗でも実を付けて楽しみませんか?/ピンクレモネードの着果状況』という動画は必見です!
なお私は5年生以上の成木になったら、ある程度の実をつけて逆に成長を遅くするようにします。あまり樹を大きくし過ぎると、収穫するのに脚立を使わないとできなくなるからです。
私の場合は、地上からせいぜい自分の頭プラスα、2mくらいまでに抑えたいですね。鉢植えの場合も、地面から2mまでにしたい。
枝を垂直に仕立てる道法スタイル
YouTube『おぐらやま農場』さんの【ブルーベリー】紐で縛って垂直に仕立てるとみるみるうちに木が大きくなります。という動画。
詳しい解説はありませんが、動画の内容からみると実がなっている時期くらいに、垂直に枝をまとめて栽培する方法をやると、上に向かって木が高くなるらしい。
参考 ブルーベリーの道法スタイル【DOHO STYLE】とは?
収穫が終わったら、また縛っているヒモを緩めるか外していく感じだと思います。ただし木が斜めに癖がついてしまったら、垂直になるように誘引すると思われます。
必見 【初登場!】 道法正徳さんの野菜と果樹の自然栽培 講座ダイジェスト!
道法スタイルを確立された方の動画は必見。9分28秒~縛り方の実演が見られます!
大事なのは小苗や木が小さいうちは、水平や斜めの枝を垂直に誘引して木の勢いをつけるという栽培方法だと推測。植物ホルモンを利用して上に大きく育てるこの方法は、理にかなっているかと。
まとめ:ブルーベリーを早く大きくする方法
- 肥料を切らさない。液体肥料を定期的に与える。
- pHを適切な範囲に管理する。
- 摘花・摘果する。
これらに注意すれば、鉢植えでも1年で一回り成長します。
このほか、成長を阻害するシャシャンボツバメスガ等の害虫対策をしっかりするのが大切。
それと意外に大事なのは、排水性は良くしつつ、水は絶対に切らさないのが大事。鉢植えは、猛暑日に1~2日くらい水やりを忘れると、深刻なダメージを与えて摘果した効果を台無しにするどころか、最悪は枯れてしまうことも。くれぐれも水やりは注意してください。
ピートモス1、鹿沼土1の割合の土なら、底に穴がしっかり空いた鉢ならよほど根腐れはしないと思いますが。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。