ブルーベリーの新梢がしおれる原因は、多岐に渡っています。
- 水不足:根が乾燥しすぎると、新梢がしおれることがあります。特に鉢植えの場合、土が乾燥しやすいですが、地植えでも根が張っていないと水不足になります。
- 肥料過多:肥料を与えすぎると、根が傷み、しおれの原因に。特に窒素が過剰になると、肥料焼けを引き起こします。即効性の化成肥料ではなく、緩効性肥料をおすすめ。
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病害虫の影響:コガネムシの幼虫などの害虫が根を食害することで、栄養が吸収できずにしおれます。蛾の幼虫(シャシャンボツバメスガ等)に新梢の内側から食害され、水や栄養の供給が絶たれるとしおれます。
- 土壌の酸性度不足:ブルーベリーは酸性土壌を好むため、pHが適切でないと生育に影響を及ぼし、しおれることがあります。
- 過剰な水分:水はけが悪い土壌では根腐れが起こり、新梢のしおれに。土壌改良を。
- 環境ストレス: 高温や直射日光、風などの環境要因も新梢にストレスを与え、しおれを引き起こすことがあります。
- 病気の影響:ブルーベリーはさまざまな病気にかかることがあり、特に根腐れ病や葉枯れ病が新梢のしおれを引き起こすことがあります。これらの病気は、適切な水分管理や土壌の衛生状態を保つことで予防できる(ただし、意外と難しい)。
- 栄養不足:特にカリウムやマグネシウムなどのミネラルが不足すると、植物全体の健康が損なわれ、新梢がしおれることがあります。定期的な土壌検査を行い、必要な栄養素を補うことが重要です(土壌検査代がかかるので、普通はプロしかやらない)。
- 根の損傷:植え替えや土壌の掘り起こし時に根を傷めると、栄養や水分の吸収が妨げられ、しおれの原因となります。植え替え時は慎重に行う必要があります(普通は、そこまで神経質にならなくて良いと思う)。
これらの要因を考慮し、適切な管理を行うことが重要です。
ただし1本の樹の枝の中で、数本だけがしおれる場合は虫の幼虫が新梢付近で食害している可能性が高い。筆者の栽培した経験から、シャシャンボツバメスガ以外にも虫がいるのではないかと。成虫にシャシャンボツバメスガを発見することがありますが、それ以外の蛾が飛び回るのを見ることが多い。もしかすると、気候変動の影響でいままでとは違う蛾が影響している可能性も。
原因としては、虫、あるいは病気の可能性もありますが、対策としては『しおれた新梢』より長め(数センチ)に剪定するのが現実的です。
下記の記事では、しおれより酷い状況での強剪定等の対処法をまとめています。病気以外の原因については、下記を読めば対策できます。

釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。