やる気を出させる方法は、たった1つしかありません。
「私、○○になりたい!」
子が両親に、自分の将来を話す、ほほえましい姿に胸が熱くなります。
その方法は、子供に自分で将来を決めさせること。親が押し付けた将来に、子供は本気で取り組む気持ちはわき上がりません。
やっぱり自分で決めた未来の方が良い。
子供にやる気を出させる魔法
子供がやる気になる、唯一の方法とは?
『自分の人生、好きに生きて良いよ』
人生を選ばせてあげます。
選んだものがサッカー選手だったり、学校の先生だったり、保育士だったり、医師だったりパイロット、ユーチューバーだったとしても、それは自分で選んだ未来。
それを実現するために、「じゃあ、何をすればいい?」と、子供に問いかけて自分で考えさせます。その瞬間から、子供の新しい歯車が動き始めます。
やる気を落とす言葉
せっかくやる気になったとしても、これを言ってはやる気を落とす。
「勉強しなさい!」
これ最悪。
こんな命令口調だったら、私が子供なら親を嫌いになります。相当な信頼関係があったとしても、命令はあり得ない。
人は誰でも、命令されると動きたくありません。むしろ反発されて、言われたこととは真逆のことをしたくなります。
会社でも、あーしろ、こーしろ!と強く言われるほど、心の中で舌を出して「やってられるか!」と思うはず。
高校進学も大学も、「行け」と命令されるから、嫌々になります。
そもそも強制する時点で、子供に選択の権利を奪っています。
日本国憲法
第3章 国民の権利及び義務
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
第23条 学問の自由は、これを保障する。
子供のことを、うわべだけしか考えていなくて、どちらかというと
- 高校くらい出ていないと、ご近所に格好が悪い。
- いとこ、友達の子供は良い大学に合格したから、うちの子も・・・
親の見栄丸出し。こんな気持ちが透けて見えると、子供はさらに反発を強めます。
でもやる気にあふれる子供たちもいます。
私も胸に手を当てると、いくつか反省点がみつかります。
発展途上国のこどもたちに学んだこと
インドネシアのバリ島の小学校に行ったとき、子供たちが活き活きとしていました。(写真撮影しましたが、ここでは伏せさせて頂きます)。
机も日本から見たら、昭和の初期の頃のようなぼろい机でしたが、一生懸命に勉強しています。
テレビで見たアフリカのこどもたちは、電気もない生活環境の中で、小さなLEDライトの灯りで勉強していました。
彼ら彼女らは、「頑張れば幸せになれる!」という希望に満ち溢れています。
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のあの昭和、高度経済成長の時代に似ています。いまは貧しく、家にエアコンもテレビも冷蔵庫もないけれど、希望だけはある。夢も頑張れば叶う。
「だから、いま、この勉強を頑張ろう」と、腹の底から思える。
ところが・・・
日本は経済成長が止まっているとか言うけど、昔の大名や西洋の貴族以上の素晴らしい生活をしているのに、満足していないだけ。
子供に至っては、いまの生活に不満もないから、現状維持で良いと考えている。今で良いと考えているから、成長したいとも思わない。
それは親を見て、そう思うようになった。
アフリカの子供に対して、日本のこどもたちは、一体、何が欠けているのでしょう?
そこに、やる気の秘密があります。
子供に考えさせる
私が感じたのは、日本の子供たちは将来を真剣に考えていないから、やる気が出ないということ。
将来の不安がないから、頑張る理由も見つからない。景気が悪くなると、多少は焦って勉強し始める。
大事なのは、子供自身に将来を考えさえること。
この先、自分はどうなるのか?
日本経済が落ち込んだら、自分はどうなるのか?
勉強しないと、自分はどうなるのか?
それらを、自分で考える機会を与えます。
「それ、先生にやってもらえないの?」
学校でも先生は授業と部活で精一杯。ブラックな環境です。それに個別に、一人ずつは不可能です。
毎日、家で一緒にいる親が言わないと、子ども達はその事に気づかない。問題点を教えます。その後は、自分の頭で考えさせます。
選択の自由
我が家では、子供たちに、「○○の高校に行きなさい」とか「○○大学に行きなさい」とは、一言も言いませんでした。
「別に勉強したくないのに、無理して高校に行かなくても良いんだよ」と、やる気がなさそうなときに伝えていました。
日本は自由主義社会なんですから、法律に反しなければ行き方は自由。もっと学びたいと思えば高校、大学に行けばいい。
自主性に任せます。
その結果、どうなったのか?
「○○高校に行きたい!」「○○大学に行きたい!お金大丈夫?」と、聞いてくれました。
自分から行きたい。
親に強制的に行けと言われて行くのと違い、自分が親に頼んで行きたいと言ったんです。頑張って4年間、大学に通いました。
そして自分の夢だった職業につくことができました。
もちろん、たまには愚痴をいうことはありますが、そんな時は相談相手になってあげます。そこは突き放しちゃダメ。
魔法の言葉『自分の人生、好きに生きて良いよ』
無理して高校も大学も行かなくてもいい。行きたければ自分で進学を選べば?
まとめ
環境を整えてあげないと、いつまでも精神年齢が子供のまま。自分でやる気になって、前に踏み出してくれません。
こちらが子供に「高校くらい卒業しておきなさい」なんていうと、学校でつまらないことがあると、「だから高校なんて行きたくなかった」なんて言われてしまいます。
高校生にもなってもまだ、親におんぶに抱っこ。戦国時代だったら、元服して命をかけて戦に行っている年齢です。
「自分の人生、自分で決めなくちゃ行けない!」そう理解した瞬間から、自主性がうまれます。そこから、本当の大人としての自覚が徐々に芽生え始めます。
子供に自分から考えられるように、少し離れてみてあげては?
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。