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暗記が得意に!答えは短期記憶と長期記憶の活用にあった!

スラスラ暗記できる人がいるのに、自分はできない。

頭の良い人 VS 悪い人

「遺伝でしょ?」

違う!

暗記が得意な人は、脳のある仕組みを効率的に使いこなしているから。それが大きな差に。

勉強でもっとも大事なのは、いかに効率良く暗記できるかが重要ですよね。

  • そもそも英単語を覚えないと、英文が読めない。
  • 公式を覚えなければ、基礎的な問題すら解けない。

そのためには暗記が勉強の入り口。

では、どうすれば脳を上手く活用できるのか?

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短期記憶を長期記憶にする『ある仕組み』

仕組みを理解していると、効果を信じて行動できる。

さて本題。

「人間は、なぜ忘れやすいのか?」考えたこと、ありますか?

こんなとき、忘れないと「どうなるのか?」を考えれば、その理由が分かります。

もし自分の体験全てをビデオみたいに記憶できたら、つらすぎる・・・

疑問

  • 先生に叱られたことを一生忘れない。
  • テストで悪い点をとった記憶も頭を離れない。
  • 親に怒鳴られたことを、いつまでも引きずり続ける。
  • 滑って転んで痛かった記憶が、いまも鮮明に蘇ってくる。
  • 熱が出てベッドの上で苦しかったことが、瞬時に思い出してしまう。
  • 会社で上司やお客さんに叱られたことを、いつも思いだして恐怖を感じる。
  • 失恋した状況を、何度も思いだして忘れない。

こんな悪いことも、すべて鮮明に記憶していたら、あなたはどう感じますか?

嫌なことも瞬時に脳裏に浮かんできたら、私だったら・・・と考えるだけで恐ろしくなります。

それにもし全てを記憶し続けたら、脳も記憶容量は無限ではないので、さすがにパンクしますよね。記憶できなくなったら、それこそ生活もできなくなります。

だから人間は、時間と共に忘れるという機能を身に付けたと考える方が自然。暗記できないことより、悪い嫌な記憶を忘れられる方が幸せ。

問題は・・・

覚えたい勉強も忘れてしまいます。

これが大問題!

でも心配いりません。脳の仕組みを活用することで、覚えたいことが効率良く記憶できるようになります。

短期記憶と長期記憶の仕組み

人間は忘れる機能があるとお伝えしました。これを短期記憶と言います。

問題なのは、良いことも、悪いことも、勉強したことも、基本的にすべて忘れてしまいます。

しかし、記憶して忘れないものもありますよね。でないと、生きていけない。

つまり記憶して忘れないようにする機能もあるわけです。それが長期記憶。その機能を優先的に使えれば暗記が得意になりますよね。

人間の脳には、記憶する場所が2カ所あると言われています。

1つは、海馬と呼ばれる、短い間だけ憶えられる場所。もう1つは、長期的に記憶しておける大脳新皮質、側頭葉。学校の理科で少し勉強しましたが、忘れてますよね?

2つの記憶する場所の使い分けについて。

英単語『Memory:記憶』を記憶するとします。すると脳はその単語を海馬に記憶します。

海馬は、いわばメモ用紙のような存在で、短時間、ちょっとだけ覚えておける場所。

海馬と脳のしくみ

やっかいなのは、この海馬、時間の経過と共に記憶が薄れて消えてしまうこと。

しかし、どんなに天才の人でも暗記が得意な人でも、脳の機能は変わりませんから同じように忘れます。

では、なぜずっと記憶できるのか?

側頭葉と脳の位置

そこで忘れないよう、長期間記憶できるように、海馬から側頭葉に情報をコピーします。

それが側頭葉の機能です。

長期記憶させるポイント

もう一度、くり返し説明します。← ここ大事!

まず脳にある海馬で、短時間だけ、単語『Memory』を記憶(メモ)します。時間が経過すると、どんどん記憶が薄れてしまいます。

『Me???・・・あれ、なんだっけ?」

一方で、覚えていることもあります。当たり前ですよね。なぜ、記憶できるものと、忘れるものがあるのか?

嫌な思い出なら忘れてしまえば助かるのですが、英単語は重要なので忘れてはいけない。でも脳は、『嫌な思い出と、大事な英単語』それをすぐには判断できない。

嫌な記憶も英単語も、脳にはただの同じ記憶に過ぎません。だから、どちらも徐々に忘れます。

さて、このままでは暗記ができません。生活も不便。家族の顔も名前も忘れてしまうと、生活できませんね。

では、脳はどうしているのか?

海馬に記憶された情報が薄れた頃に、もう一度、暗記しなおすと記憶が強化されます。

つまりくり返し海馬に、覚えたい情報を入力させるのです。繰り返すことで、脳はその情報が重要であると判断、理解できるようになります。繰り返した記憶だけが強く濃くなるわけです。

あ、『Memory』だ!

そういえば、前にも覚えたよな。これは大事なのかもしれない。脳がそう判断すると、側頭葉に長期記憶とし保存してくれます。

でも。人間って、また忘れますよね。長期記憶に入ったハズがまだ完全には保存してくれていない状態です。

そんなときは、もう1度、暗記します。

すると脳では側頭葉にも記録されているし、またまた『Memory』が海馬で記憶されるので、

『Memory』は、重要な情報に違いない。そう自動で判断されると、側頭葉に『Memory』の情報が強化されて強くなります。

これが長期記憶になった瞬間です!

これでやっっと、脳は暗記したものを忘れにくくなります。

忘れやすい人

復習しない人。

暗記できないのは海馬から記憶が薄れた時に、再度、入力しなかったからなんです。暗記が得意な人は、この作業を意図的に行っているからです。

たったそれだけの差が、徐々に大きな偏差値の差になります。遺伝的な要素もあるでしょうが、これは脳を訓練し続けると、どんどん暗記する脳になるとも言われています。

それと自信ですね。「私は暗記が得意」だと言い切れるくらいになると、勉強も楽しくなりさらに学習するようになりますからね。

だから暗記が苦手な人は、海馬に何度も繰り返し情報をインプットするように、意図的に勉強しましょう。

やがて海馬から側頭葉への情報のコピーや、記憶された情報が強く書き込まれ忘れにくくなります。

効率的に長期記憶させるポイント

英単語や文型、漢文、語句、公式、歴史、年号など、暗記が得意じゃないと言う方は、海馬の記憶を側頭葉にコピーされるまで、何度も復習しましょう。

復習が大事だと言われますが、その理由があったわけです。

予習もやれば更に良い結果をもたらします。予習してから学校で授業を受けると、授業が復習になりますよね?

家に帰って復習すると、海馬に3回も記憶が書き込まれることになり、より忘れにくくなり長期記憶になります。

そして、ここで最も大事なことがあります。それは復習するタイミングが研究で明らかになっています。

この方法を使えば、最小限の努力で効率的に暗記できるようになります。

具体的には、どのようにすれば良いのか?

参考 エビングハウス忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線というのを見ると、いつ復習すれば忘れにくいかが分かるようになります。

結果的に暗記が得意になります。

参考文献

※注

可能な限り専門的な語句は使わず、分かりやすい表現を使ったつもりですが、理解できないところは、検索して補ってください。

脳の記憶するメカニズムは、完全には分かっていません。もしさらに詳しく知りたい方は、脳科学や研究などの学会誌や論文などを参考に調べてください。

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