「去年はキスが爆釣したのに、今年はぜんぜん釣れない」。
波は穏やかな朝マズメ。潮も適度な濁りがあり、満潮まで2時間。これで釣れない方がおかしい。
ところが・・・
こんな好条件でキスを狙っているのですが、釣果ゼロばかり。ここ何年も通っていたポイントに、魚が全くいなくなったみたいに。
大潮、中潮、小潮、それぞれのいいタイミングで、釣行日を変えてチャレンジしても釣れない。
そこで思い切ってポイントを大幅に移動してある条件が整ったサーフへ移動。
すると今までアタリすらなかったのに、いきなり1投目からヒット。
キスが釣れないならポイントを移動
場所を変えたら、釣果ゼロがウソのように釣れる。
おそらく、同じ場所にとどまっていても地合いは訪れず釣果ゼロだったでしょう。
近年、夏になると40度近い高温の異常気象、黒潮の蛇行などで、海の環境も変化しています。これまでの常識が通用しないのかもしれません。
なかなか水温を測定されている方は少ないかもしれませんが、釣果ゼロのサーフは水温が高くキスが避けていた可能性があります。
遠浅の海は、温まりやすくお湯とは言いませんが、30度近くに上昇することもあり、キスは産卵に適さない環境だと判断して、そこから移動している可能性があります。
潮通しの良いサーフが釣れた
実は釣果ゼロのポイントは、湾内の潮の流れがゆるやかな遠浅。
「そういえば、昨年は苦潮があったね」
潮の流れが悪いと、海中の酸素が減少して魚や貝が窒息状態になる条件が整いやすくなります。
シタビラメやワタリガニが沸き始めたら、苦潮になっている可能性があります。しばらくすると、貝が死滅して貝殻がサーフに打ち上げられます。
またキスやマゴチも、逃げ遅れた個体が浜にひからびています。
このよな場所は、夏は高温になりやすく暑くなり過ぎると、キスやマゴチが全く釣れなくなることも。
そんなときは、そのポイントの水温が下がるまであきらめて、場所を移動して潮通しが良く水温が安定しているところを探します。
「どこに移動すれば良いのか?」
移動の目安は、釣れないその場所より湾の外側。友人は釣れない場所から数十キロも移動しています。
私が調べたところ、釣れない場所から数キロ移動したところでは、キスが場所によって釣れていたので、やはり移動が効果的なようです。
ありがちなのは、策にはまってしまうことです。例えばこんな感じ。
- 遠投すれば釣れるかも。
- エサを変えれば、あるいは・・・
- 仕掛けを変えれば(浮かせば、針を小さくすれば・・・)
実は、これ、やってみたのですが釣れず。何をこねくり回してもキスが釣れません。
それなのに、ちょっと移動しただけで釣れてしまう。やっぱりいままで釣れたポイントがダメになったようです。
底引き網でごっそり
以前も書いたのですが、早朝に底引き網の船がごっそり(根こそぎ?)、キスやマゴチを漁で獲られると、しばらくは魚がいなくなるので釣れないでしょう。
さすがにちょい投げでも届くくらい、サーフから近距離で漁をされてしまうと、かなり厳しくなります。
「今日は全く釣れないな・・・」と思っていたら、底引き網漁船が漁をしたあとの海かも。
先日も目の前で、船が2隻、お仕事をされていたので、全くつれませんでした。
もちろん原因は、それだけではないでしょう。魚影が濃ければ、もっと近くにもキスはいるはず。アタリすらないのは、ちょっと異常。
近くの市場で、大量のキスが売られていたら、それを買った方が良いかも。
ちなみに本当に市場に購入するために行きました(汗)
ちっちゃなマゴチも売られていたので、リリースがちょっとばからしく感じたのは内緒にて。
移動を前提に荷物はコンパクトに
いろいろ原因はありますがキスの投げ釣りは、釣れない時はすぐに移動してしまった方が良いかもしれません。
もちろん地合いがやってきて、その後に釣れる可能性もあります。
私の場合は、同じポイントに毎週とは言いませんが、かなりの割合ででかけて今年は釣れない状態だったので、さすがにすぐに切り上げて移動することにしました。
そのため、荷物はできるだけコンパクトにまとめて、できればライフジャケットに全部、入れて移動できるのがベスト。
竿(リール)と竿立て、小さなクーラーボックス1つ。後の仕掛けは、ジャケットまたはクーラーボックスに入れるなど工夫すれば、即、移動できます。
そうすれば移動も楽です。
家族でいくと移動しづらいとは思いますが、暑いのに全く釣れないと心が折れるので早めの移動をおすすめします。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。