小さなポットに入ったブルーベリーの苗をホームセンターで購入。価格は税込み398~899円程度で売られています。
2000円を超える苗は、少し大きめの苗ですが、ここでは小さなポット苗の植え替えについて紹介します。
まずホームセンターで購入したら、すぐポットの中の根の張りをチェックしてください。根が完全に回っていれば植え替えします。
ブルーベリーを植える鉢と用土
ホームセンターで売れ残っているブルーベリーは、根が弱っていることもあります。加湿に弱く根腐れしやすい植物ですので、水はけのよい鉢を選びます。いま人気なのは、スリット鉢と呼ばれる鉢。
この鉢を使えば、排水性が良いので根腐れしにくくなっています。菊鉢は側面に穴は開いていませんが、底面にたくさんの穴が開いているので用土が適切であれば水はけは問題ありません。
鉢の種類
ブルーベリー等、果樹に使われる鉢はいくつかの種類があります。
- 昔から使われる素焼きの鉢。加湿になりにくいので根にやさしい。高い。
- プラスチックの鉢。底に穴が1個だけ開いた鉢。水はけが悪い。安い。
- 菊鉢、水はけが良い。オススメ。安い。
- スリット鉢。大人気。水はけがよく根が理想的に伸びる。少し高い。オススメ。
- ルートプラスポットは、水はけが抜群に良い。鉢の中では超高級品。
- 収穫用のコンテナ。水はけがルートプラスポットより更に良く、加湿になりにくいが水やりは大変。大きさの割に格安。
鉢はそれぞれ特徴がありますが、果樹、特に加湿を嫌いつつ、乾燥も嫌うブルーベリーは、上記の2の鉢以外は、どれを使っても栽培は可能ですので、あとか価格やデザイン、サイズを考えて選びます。
おすすめは、予算が許せばスリット鉢。コスパの良い菊鉢もオススメ。数年後、苗が大きく育てばコンテナ栽培をするのも良いかも。
YouTube『ガーデコジャパン園芸ガーデニングチャンネル』さんの下記の動画で、素焼き、菊鉢、スリット鉢の検証をされています。用土の違いによっても変わります。
下記は続きの動画で根を洗って、根の量を目視で検証されています。
上の動画でブルーベリーは、排水性の良い硬質鹿沼土を用土の半分を占めるので、スリット鉢ではなく菊鉢でも問題ないことが分かりました。
この2つの動画より、コスパの良い菊鉢を今後は私も増やそうと思います。なお8号鉢で根がしっかり回った苗であれば、収穫用のコンテナで栽培するのも良いと思います。
コスパを考えて私が購入するためランキングにすると、こんな感じ。
- 菊鉢 コスパ重視。10号まで入手しやすくお値打ち価格。
- スリット鉢。6~8号鉢で使いたい。大きいと価格が一気に高くなる。
- コンテナ。6~8号鉢以上で植え替えるなら、コンテナで栽培します。
- ルートプラスポット。お気に入りの苗は、これを使ってみたい。
ルートプラスポットを使われる場合には、送料がかかるのでまとめ買いがおすすめ。まだホームセンターなどでは見たことがありません。
まとめ買い。
鉢サイズ
鉢は号数で呼ばれますが、形状もチェックしてください。
ブルーベリーの場合、浅型は土の容量が少なく乾燥しやすく、日中にしおれていないかなど様子を見らえれない場合には不向き。
一般的な鉢のサイズと土の容量の関係も参考に選びましょう。迷ったらスリット鉢か菊鉢を選べば失敗がありません。購入される場合には、容量もチェック!
小さな苗は植え替える鉢サイズは、6号くらいがおすすめ。容量でいえば2Lくらいの記載のある鉢を選ぶとOK。容量が分かれば、用意する用土の量の目安にもなります。
ブルーベリーの植え替えは、1~2年毎にすると根張りがよく安定して収穫します。基本は、毎年、鉢サイズを1~2サイズアップさせていくと、安定して成長しやすい。
購入した小さな苗を急に3サイズ以上、大きな鉢に植えると根腐れするリスクが増します。根がしっかりまわるまでは、ゆっくりサイズを大きくします。
植え替えは、鉢に根がびっしり詰まってカチカチになっていたら、2サイズアップで問題なし。少し緩ければ1サイズアップ。根があまり張っていなくて、土がぽろぽろと落ちるようなら、そのままの鉢で育てるのが安全。
YouTube『アントニオ』さんの下記の動画は、実施にホームセンターで苗の選び方から、購入して植え替えるまでを動画にまとめられているので参考になります。
あまり大きな鉢サイズにしてしまうと、根腐れして枯れてしまうリスクが高くなります。ブルーベリーは、少しずつ鉢を大きくするのが安心。ただし、夏の水やりは注意しないとカラカラになって枯れてしまいます。
旅行などででかける場合、晴れが続くようなら自動潅水などのアイテムで水やりするのも検討が必要かもしれません。
植え替え時期
基本、購入したらすぐ植え替えします。
ホームセンターでブルーベリーの苗をチェックすると、秋頃や春先~6月中旬頃でも苗が販売されていました。花が咲いていたり、実をつけている苗を買ったこともあります。売れ残りを含めると、一年中販売されている可能性があります。
根は水やりして乾燥すると伸びるので、水やり、適度な乾燥を繰り返します。
二回目以降の植え替えの時期
寒い地域は9月の暑さが遠のいたころ、暖地は10月頃が植え替え時期。用土が凍結しない地域や時期であれば11~3月頃でも植え替えできますが、まだ気温が下がらない秋に植え替えると、年内に鉢に根が張るので来年の成長が有利に。木が大きければ収量も期待できます。
もし生育が悪ければ、根の状態をチェックして根が全く張っていなければ、鉢のサイズはそのまま。逆に根が張ってカチカチになっていたら、2サイズアップで植え替えるのがおすすめ。
水の管理と注意点
まずホームセンターで購入したら、すぐポットの中の根の張りをチェックしてください。根が完全に回っていれば植え替えします。
稀に根があまり張っていなくて、土が落ちてしまうような状態の悪い苗もあり得ます。その場合は、植え替えないで、そのポットで根が回るまで育苗する必要があります。もし植え替えるとしても、せいぜい1サイズアップの鉢にとどめます。
土が大量に落ちて、貧弱な根が見えたときは仕方がないので植え替えます。その場合、2~3週間は、日陰で根が落ち着くまで休ませます。その間、たっぷり水を与えてください。その後、徐々に日光にあてて水やりは表面が乾いたら、たっぷりの水を与えます。
ちなみに枯れるのを恐れて、水やりしすぎると過保護になるの根が伸びません。
私の場合は表面が乾燥したら、たっぷり水やり。下から水が染み出てきたら給水をやめて、しばらくしたら再度また水やりします。
ピートモスは完全に乾くと水をはじくので、バケツなどに水を張ってそこにつけて鉢が重くなり十分に給水を確認したら出します。
また鉢のサイズを1~2サイズアップが基本ですが、毎日、朝に水やりできず2日くらい空いてしまう場合、真夏の酷暑日が続くと枯れる恐れがあります。そういう場合には、日陰に鉢を移動させるなど対策してください。
3日以上、家を空ける場合はダイソーの寒冷紗で、日差しをカット。挿し木苗や植え替えたばかりの鉢があったときは、寒冷紗を2枚重ねに。それでも心配だったので、鉢の下に水の受け皿を置いて、下から給水するようにしました。
あまり長期間の場合は、それでも枯れる場合があるので自動潅水システムの導入も検討してください。2万円以下くらいの予算は必要になります。受け皿に水を張っておくデメリットしては、長期間だと蚊のボウフラが湧いたり根腐れする可能性も。
まとめ:ブルーベリーの植え替え
ホームセンターで購入したブルーベリーの植え替えについてまとめました。
植える鉢は、購入したときの鉢のサイズから1~2サイズアップを使う。
用土は、ポートモス5:硬質鹿沼土5の割合で、排水性と土を酸性にして生育を助けます。一般の培養土は不適。ブルーベリー専用の培養土でも、鹿沼土を少し足すと排水性が良くなり、根腐れのリスクを減らせます。
2回目の植え替え時期は、秋ごろ。真夏の暑さが和らいだ時期。地域やその年の気温によって異なります。ブルーベリーも少し涼しくなってから植え替えると、ストレスが減り活着が良くなります。
植え替えたら肥料はIB化成を与えますが、あまりたくさんの肥料は避けます。本格的な施肥は来年の春にします。年内に肥料が効きすぎると、寒くなっても芽が伸びて枯れやすくなるのでご注意を。
下記も読むとさらに詳しくなります。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。