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土壌酸度計A 72724で判明!ピートモスなしのブルーベリー栽培、予想外のpH結果に

シンワ測定(Shinwa Sokutei) の土壌酸度計 A 72724を購入しました。

シンワ 酸度計 72724

土壌の酸度計はいろいろありますが、ちょっと趣味で使うにはお高いですが品質重視で定番のこちらを選びました。

さっそく使ってみて驚きました。

スギナが生える土壌だったので、酸性と思っていました。ところが実際にシンワの酸度計(A 72724)で測定したら、phは約6.5。

pH6.5

中性に近い弱酸性でした。予想ではpHは5.5~6.0くらいの酸性だろうと予想していたのですが、測定したら違っていました。

これくらいの酸度だと、ブルーベリーを地植えしたら生育不良になるかどうか、ギリギリのところでした。サザンハイブュシュだといずれ枯れたかも(後述)。

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シンワの土壌酸度計(A 72724)で土壌を測定した結果

pHが中性よりだったので対策することに。ブルーベリーを地植えする場所に、ネグサレタイジを植えて芽がでてから硫安を散布。

硫安をまいて、植物に吸わせることで酸性に土壌が傾きます。1か月後に測定すると約pH6。

酸度pH6.0

酸性よりですが、まだ思ったほどの酸度はありません。これではラビットアイ系のブルーベリーは、生育できそうですがより酸性土壌を好むサザンハイブッシュ系は、生育不良になりそうです。

もう少し硫安を散布しつつ、ピートモスを入れないと環境は整わないようです。生育不良になっている場合、pHが高いのでは?

ブルーベリーは酸性土壌で栽培

さきほども触れましたが、ブルーベリーは酸性土壌を好みます。なぜ好むかメカニズムは私には分かりませんが、これまでブルーベリーを研究されて分かっていることです(下記に私が参考にした論文や研究資料を一覧にまとめています)。

近年、ピートモスが値上がりしたり環境問題で使わないようにする方々もいらっしゃいますが、私のようにちょっと庭で植える程度であれば、それほど多くのピートモスを必要としまさせんので、先輩方の言われたようにピートモスを入れて土壌環境を整えるようにします。

私はブルーベリーの研究がしたいのではなく、庭で獲れたての完熟ブルーベリーを食べたいですので、研究は他の方にお任せしたいと思います。

さすがに土壌が酸性じゃなかったショックが・・・

硫安で酸性土壌になる

ピートモスを使わなくても、硫安(窒素系の肥料)で土壌が酸性よりになることも先輩方の経験で分かっています。メカニズムは他のサイトに譲るとして、とにかく硫安をちょっとずつ与え続けると、土壌が酸性に傾くことはすでに分かっています。

硫安を与えて、植物が根から吸収すると酸性になるので、ただ散布しただけでは酸性にはなりません。即効性ではないのでご注意を。

例えばpH6弱のところに硫安を追肥。

下記は、鹿沼土は表面だけ乾燥状態を把握しやすくするために上にのせているだけ。硫安を入れるとこんな感じに。

pH5.6

このあたりの植物を抜いて、土壌に水をかけて湿らせています。硫安の量や植物によっても酸度は変わりますので、定期的な測定は欠かせません(早くブルーベリーを大きくしたいとか、安定して栽培したい場合)。

ブルーベリーの追肥に、定期的に硫安を溶かした水を散布すれば、酸性土壌を維持することも可能です。最初、植え付けるときに土壌を酸性にしておけば、たまにピートモスを足したり硫安を液肥として与えれば、ブルーベリーは地植えで育てられます。

定期的に土壌酸度系で測定すれば(1分で簡単にできる)、ブルーベリーの環境を管理できます。

硫安だけを与えると、私の印象ですがシャシャンボツバメスガという害虫が増えた気がします。その反面、強いシュートも出やすかったようにも思います。あくまでも私の感想、感覚です。

ブルーベリーの好む酸度

測定器の測定誤差が±0.5あるので、安全を見て下記のような範囲で栽培するのが良さそうです。

私の栽培するときの、あくまでの目安。多少ズレても生育に問題がなければ、そこまで気にしません。

測定前はpH7になっています。

酸度の目安(測定誤差±0.5を考慮)

ブルーベリーの最適な土壌酸度の範囲

これくらいの酸度に管理すると、少なくとも酸度の影響で生育不良になることは考えにくい(根拠)もし成長がおかしい場合は、排水性が悪く根腐れや逆に乾燥しすぎ、コガネムシ等の害虫、酸度系の故障、栄養不足や栄養過多等、別の要因があると考えられます。

下記はラビットアイ系を地植えする予定地の酸度。pH5.3。

これくらいなら全く問題なし。まだピートモスも鹿沼土も入れていない土壌。使ったのは硫安。以前は野菜を植えていた庭で、収穫が終わる前に硫安を散布しておいた場所。マリーゴールドやネグサレタイジ等も混植していました。

他の場所でまたpHが高めの場所は、とりあえず硫安をちょっとずつ吸わせて、定期的に土壌を測定して酸度が下がったら、鉢植えから地植えにしようと思います。(7割、地植えに移行しました)。

※ピートモスを入れて植え替えても良かったのですが、鉢増ししたのが9月でこの記事を書いている時点で11月初旬。根っこが回っていないので来春以降に植え替え予定。それまでに土壌pHを下げる作戦です。

疑問

土壌酸度計(A 72724)は、なぜかピートモスを含む土壌では使えないらしい。

根拠 ブルーベリーの基礎知識 (21) 酸性度の測定(アメブロに飛びます)

実際には使われている方が多いです。私はpH試験紙も併用してみましたが、そこそこあってる気がします。おそらく取り扱い説明書の記載にある、泥団子みたいな感じにできれば測定できる気がします。

乾燥したパサパサした用土では測定できません。おそらく電気を用土に流して、その抵抗?電導度で測定してpHに換算しているのかな~と考えています。

ということで、ピートモス入りの土壌で測定される場合には、自己責任でお願いします。

※注 ここに記載している内容は、あくまでも個人の見解であり内容を保証するものではありません。実際に参考にされる場合にはご注意ください。万が一、不利益や不具合等を生じた、いかなる事象もすべて自己責任となります。

ピートモスや鹿沼土を入れてもアルカリに近いかも

来春以降に植え替える予定ですが、まずは現在の鉢植えのpHも測定しておきます。同じようなpHにそろえておけば、植え替えてからも根っこが張りやすいと思ったからです。

鹿沼土

鉢植えの酸度はこんな感じ。pH5.3。

鉢植えの酸度ph5.3

ラビットは問題ないですが、サザンハイブッシュが若干、生育が悪そうな苗があるのでpHを4台に下げたい。

商品によって酸度は違う。

どうやら世の中にでている商品によって、酸性度が違うらしい。

鉢植えで生育不良の場合、ピートモスや鹿沼土を入れているからpHは問題ない・・・と思っていても、実は中性に近いpH6.5付近になっている可能性も。もし袋にpHの記載がかければ、販売されている商品の質によるので、必ずチェックされた方が良いと思います。1年も2年も経過してから気づいても、その年数分は返ってきませんから。

※注 ピートモスの中には酸度を調整した中性よりの商品もあるので、必ず購入されるときは酸度pH等の記載はチェックしてください。酸度未調整のものを使ってください。

鉢植えや地植えで枯れた。成長が止まっている、根が全く張っていない。このようなケースでは、pHが6.5以上になっている可能性が考えられます。pHが6.5を超えると、ブルーベリーは生育が極端に低下する恐れがあります。その根拠は下記の3つの報告書・論文です。

        参考文献
下記のURL下のコメントは私のメモです。

東京都農林水産振興財団
東京農総研研報 3:57-65,2008
ハイブッシュブルーベリーとラビットアイブルーベリーの種間雑種の高pH土壌適応性
宮下千枝子・石川 駿二先生が他の研究

参考 PDF https://www.tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/7287.pdf

ラビット(ティフブルー)pH6.5  2年目に6割が枯死。

ハイブッシュ pH6.5  2年目に7割が枯死。
高pHだけではなく、乾燥のストレスの影響も考えられるとのこと。

ここで注目したいのは、初年度ではなく2年目に枯死したこと。最初は大丈夫だと思っても、植え替えて2年目以降に枯れること。


東京都農林水産振興財団
〔都内におけるブルーベリー栽培指針の作成〕
ブルーペリー定植時の硫黄華施用の有無による生育の比較
窪田洋二・神雅子先生の研究
(園芸部)

参考 PDF https://www.tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/7165.pdf


組織培養によるブルーベリーの耐酸性機能の解明
(課題番号 06660024)

参考 PDF https://core.ac.uk/download/pdf/144248141.pdf

ph3.5とpH6.5では生育にマイナス要素あり。あくまでも細胞レベルでの話でエリコイド菌根などの影響は加味されていない。


ハイブッシュおよびラビットアイ・ブルーベリーの生育と養分吸収に及ぼす培養液pHの影響

参考 https://www.jstage.jst.go.jp/article/dojo/66/5/66_KJ00001683343/_article/-char/ja/

ハイブッシュpH4.5  ラビットpH4.5で生育良好。(pH3.5は萎縮症状の後に枯死)


ブルーベリーの好酸性・好アンモニア性に関する栄養生理学的研究

参考 PDF https://www.keisen.ac.jp/extension/research/gardening/pdf/e3_katakura.pdf

ハイブッシュpH4.5  ラビットpH4.5~5.5(pH3.5は2年以内に枯死)


組織培養によるブルーベリ-の耐酸性機構の解明 

参考 PDF https://core.ac.uk/download/pdf/144248141.pdf

pH6.5で問題あり。


山口県における未利用資源を活用したブルーべリー培地栽
培技術の確立 

参考 PDF https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030851532.pdf

ラビットアイ系 PH4.0~4.5


 参考書籍

書名:ブルーベリー全書

著者・編者:日本ブルーベリー協会

発行所:株式会社 創森社

書籍のP28のpHの違いによる成長の様子が写真で掲載。P152~詳しく解説されています。YouTubeなどで生育が芳しくない事例や、雨が少なく枯れてしまったりしている原因は、このpHが高くなり根量が少なくなった影響もあると推測。もちろん潅水量(関連記事:ブルーベリーの成長が遅いのは水不足)も大きく影響します。

これらの研究や書籍より、私はブルーベリーのpHを以下のように設定して、その範囲にできるだけ管理しようとし栽培中(赤字は、それを狙って調整。測定誤差±0.5を想定)。

ブルーベリーの最適な土壌酸度の範囲

とにかく酸度調整は重要なので、まずは研究者や先駆者の意見を尊重して真似したい。通気性、排水性が良ければ、pHが高くても育つという情報もありますが、育つのと生育が旺盛なのは別。

上記の研究でも、枯れはしないまでも生育がイマイチな個体もあります。そもそもブルーベリーは初期成長が遅いので、小苗のうちこそpHを管理して早めに大きくして実をたくさん食べたい。

※近年、ピートモスを使わず硫黄粉を使った方法や特殊な菌根菌を使ってpHが高くても育つ栽培条件を模索されていますが、栽培初心者は難しいと思います。

もう少し方法が確立してから真似するか、1~2年栽培して慣れてからが良いかも。ただし学校の自由研究みたいに、楽しみながら栽培するのはありだと思います。食べる用の木と、失敗してもOKな自由研究用の木に分けて栽培するのは楽しいかも。

繰り返しになりますが、ピートモスと鹿沼土を使った栽培は、すでに確立されていて、真似すれば容易に栽培できます。

まとめ:土壌酸度計(A 72724)で測定したらpHが高かった

やはり初心者は勘を頼りに栽培すると難しいですね。pHが高く生育が悪い可能性があったとしても、それを知る測定器がなければ原因が分からない。

今回、シンワさんの土壌酸度計(A 72724)を使うことで、いまの鉢や地植え予定の土壌の酸度が分かったのは大きい。これで生育が悪いとき、酸度が分かるのでそれ以外に原因があると分かります。

ブルーベリーは酸度と水はけにさえ気を付ければ、比較的育てやすいと言われています。もし成長が遅い場合には、酸度を測定してみてください。

最新価格は下記でもチェックできます。青い文字部分をクリック(タップ)すると、すぐに見られます。

参考 ブルーベリー栽培の酸度調整は硫安と硫黄粉で決まり!

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