寒くなると足元が冷えますね。女性の冷え性は足元から。そこで新築住宅を建てる場合に、床暖房の設置を考えるお宅が多い。
住宅展示場にいくなら、真冬、それも寒い時期にいくと性能が非常に良く分かります。どれくらいの性能があるのか、すぐに実感できるはずです。
しかし一体、床暖房の設置費用の相場はどれくらいで、実際に使うと電気代はいくらくらいになるのか? その辺りについてわかりやすくまとめました。
目次
床暖房の設置金額
床暖房といっても大きくわけて2種類あります。それによっても設置金額は異なります。
- 電気ヒーター式
- 温水式
電気温水式
ガス温水式
灯油温水式
まずは方式に関係なくおおよその概算を紹介します。
床暖房の設置金額
設置床面積によっても、現在の住居の状態によっても大きく価格が異なります。また、リフォームで増設する場合は、新築と違いかなり割高になりますが追加設置の場合です。
概算
おおよその目安は12~14畳のお宅で、70~120万円くらいは必要です。それ以上価格が安い場合は、注意された方が良いですよ。
設置コストが安い場合
方式によって初期費用は安くても、ランニングコストは高い場合が多いです。ランニングコストというのは、床を温めるのにかかるお金のことです。電気やガス、灯油を多く消費するのでコストが高くなります。トータルで判断する必要があります。
設備が高額なほど、日頃の電気代などは抑えられる傾向にあります。だから初期のお金が安いからと、すぐに飛びつかないようにしましょう。
この辺りは予算との兼ね合いもあるので、見積りをとって比較検討する必要があります。
- 方式
- 設置コスト(床の張り替えコスト等もあり)
- ランニングコスト
業者を回る場合に、下記のいくつかの方式は頭に入れてから出かけると良いでしょう。
電気ヒーター式
電気ヒーターで床を温める方式で、現在は安い深夜電気を使って温める方式が一般的。発熱ヒーターの種類によっても複数の方式が商品化されています。
温水式
- 多機能型エコキュート
- 床暖房専用ヒートポンプ
- 太陽熱を使った温水器
- ガス
- 灯油
エコキュートやヒートポンプ式は近年、新しく開発された技術が活用されています。設置価格は高いですが、長く活用すれば1日辺りのコストはかなり低く抑えられるので、トータルで判断したいところ。
ガスや灯油で温水を作り床を温めるタイプもあります。
メーカーによっても名称が異なりますが、一長一短がありすべてに優れた商品はいまのところありません。私のおすすめはエコキュートやヒートポンプ式。その両方を兼ね備えたハイブリッド式があります。
暗記なんてしなくて良いので、まずは名称だけ把握して出かければ十分。訪問先で分かりやすいパネルなどで開設されているのですぐに理解できます。
ハイブリッド方式
現在はいくつかの方式の良いとこ取りをして、床暖房をするシステムも各メーカーから商品化されています。組み合わせにも注目してください。
夜の間に床に蓄熱しておき、不足分を温水などで補うなど。最新の方式も数年で変わることも予想されるので、家を建てる場合は、常に最新情報を集めて検討してください。
メーカー批判と性能【重要】
大手のQ&Aサイトで、ある方式の質問と感想が記載されていますが、まず信用しない方が良いでしょう。とくにある特定のメーカーの質問の場合は、例えばライバルメーカーがマイナスの評価を書き込む可能性もあります。
とくに床暖房はどんな方式を理論的に述べても、結局は温かいか、冷たいか、それ以外のことは意味がありません。
私が検討したのは、情報を集めて方式は把握しましたが、実際に性能・効果は住宅展示場で自分の足で確かめました。
まず確かめて欲しいのは、忙しくても真冬の時期に展示場に行くべきです。真夏にいっても性能は分かりません。さらに注意したいのは次の2点。
- 靴下は薄めを履く。
- 住宅展示場で進められるスリッパは履かない。
どんな情報よりも、自分の足で確かめる方がはるかに間違いのない回答が得られます。
自分の家の近くの展示場なら、気候はほぼ同じなので理論値のグラフと違い、実際に家を建てたときの状況に近く実感できます。
床暖房の設置されているメーカーを、面倒でも全て回るつもりでいてください。また同じメーカーでも複数の棟があれば、全て回って比べましょう。あまり変わらなければ、自分の足を信用して良いと思います。
私は決定する場合に、2つの住宅展示場を回りました。1つの展示会場で十数棟みたのでかなり比較したことになります。説明も何度も聞きますので、当時はどんどん詳しくなりました。
床暖房を決定する場合は、再度、別の日に展示場に行って最終確認をしましょう。
新築と増設の床暖房の性能差
いまの住居に追加で床暖房を設置する場合と、新築時に設置する場合では性能に差が現れます。
例えば最近の気密性の高い家で窓ガラスが二重になっている場合、外気温に左右されにくいので、床暖房だけでも家全体が温かくなります。
私の家は少しシステムが一世代前なので2階は少し温かさが弱いですが、最新のものなら循環式で1階も2階も温かくなります。
旧システムは1階は昼間はとても暑くなるくらいですが、2階は過ごしやすい。朝の寒い時間帯は1階の床はとても温かくスリッパなしで十分に温かいです。
しかも温度設定は最低にしているのですが、十分な温かさがあります。
でも古い家で気密性が劣れば、2階までは温かくないかもしれません。その辺りのシュミレーションを業者さんに聞いて、導入を検討しないと電気代がかかった割には、あまり温かくないなんてクレームになってしまいます。
この辺りの気密性を考慮しているうちに、リフォームが先だと感じられるかもしれません。その場合、床の暖房は冬だけの恩恵ですが、気密性を高めると夏場のエアコンの効きが良くなるなど、1年中、恩恵を受けられます。予算はかなりかかるかもしれませんが…。
電気代はいくら?
電気代は幅があります。(ガスや灯油の場合は異なります。)
- 子供部屋くらいのサイズなら1万円以下。
- リビングで15畳程度なら2万円以上かかる場合も。
ランニングコストは、方式によってもかなり異なります。
セキスイハイムさんなどでは、ソーラーパネルとセットで電気代を考えられています。
床暖房だけだと、設置面積や方式にもよりますが、深夜電力を使った場合、一戸建ての1階の和室とリビング、お風呂場の脱衣所の床暖房を設置する場合、電気代は2~5万円ほど。
大抵、出力を何段階かに設定できるので、それによっても電気代が変わります。太陽光発電を導入していれば、年間を通してみると、灯油代やガス代と大差ないコストになります。
電気代の価格は、実際に設置したあとの使い方で大きく変わるので、営業マンの試算値はあくまでも例の1つと考えた方が無難です。
この辺りは、まずは見積で自分の家の床の温めるサイズを伝えて比較しましょう。
電気代を抑えるテクニック
テクニックというと大げさなのですが、床暖房で家を温めるとき工夫すると電気代を抑えられます。
まず家が冷え切ったときは、床暖房を強にします。家が温まるのに3~7日かかります。床や家が温まったら弱にすると、電気代が抑えられる上に、温かくなります。
最初から弱に設定すると、家が温まるのに時間がかかるので、最初だけは強すると効果的に床や家を暖められます。参考にしてください。
ソーラーパネル5kwを設置、親子4人で真夏の晴天率が高い地域の場合
- 真冬は電気代がかさみ、発電量も低下するので1~2月は3万~5万円くらい。
- 真夏は、電気代2万円前後。(エアコンの稼働時間によって変わる。)
- 秋、春は2万円前後が一つの目安。
5kwの太陽電池を屋根に設置した場合、真冬は売る電気代は1万円弱、真夏は2万円前後。
※注 売電は傾向として徐々に、買い取り価格が安くなっています。
というのも以前の家は、気密性が低くエアコン代がかかっていたのが分かったからです。その点、最新の家は同じ電気代で室内をより多く冷やしたり温めたりできるからです。
私が一番嬉しかったのが、結露がしなくなったからです。
下記の記事では、ほとんどタダで結露を無くす方法も紹介しています。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。