「ぎゃー」
頭の上に鳥の糞と思って髪の毛を触ったら、なんと錆びたような赤い汁。
最悪。いま思い出すだけで気持ち悪い。
原因は食べきれないほどの玉ねぎを栽培して、大量に保存したこと。うちの母が家庭菜園で300本も育てるから・・・
いつもは苗から50本ほどを育てるのですが、今回はなぜか種から栽培。ダメだったら苗を買えばいいや~くらいな気軽な気持ちで。それがかなりの割合で育ち、腐る結果に。
これは大変。このままでは玉ねぎがどんどん腐るのは確実。そこで保存方法を工夫してみました。
目次
玉ねぎが腐る原因と保存方法
収穫時期が腐りやすい梅雨。
高温多湿の日本では、玉ねぎの長期保存は難しい。これまで私と母が保存した方法をご紹介します。
軒下で吊して干すやり方
都会の人にはクレームが来そうですが、田舎では軒下で干すのは定番。最近はめっきり減りましたが・
地方の一般家庭なら、これがもっと手軽で長期間、保存できるやり方です。
いくつかは腐りますが、屋外のため被害は最小限です。ただし頭の上に腐った汁が落ちた人もいます^^;
我が家では、ネット上の網に入れて干しています。
この保存方法の欠点は、外に干すので家の景観が損なわれること。干すのがめんどくさい。
スノコに並べる保存
床にスノコを置いて、この方法で保存していたことがあります。
これはそこそこ効果がありました。田舎のように保管する部屋がある人限定。数が多いと大変ですが手軽です。来客がないお宅なら玄関が良いのですが。
最新の家は換気が良く、寒暖差も少ないので数ヶ月以上は十分に保存できると思います。
冬に腐ってきて下のカーペットにまで汁が…。下にビニールを敷いて、その上に新聞紙を敷くと最悪の事態は防げます。
床と接する面から腐りやすいので、空気を循環させるためにスノコを使うと良い。床面を金属製の網で、通気性をアップさせるとより効果的だと思います。
室内で保管する場合は、小まめにたまねぎの状態をチェックしてくださいね。
除湿で腐りにくく
ぶったけた話、たまねぎが腐りやすい原因は湿度も1つ。だからエアコンで除湿すると腐りにくくなります。
私は電気代が恐ろしいのでできませんが・・・普通はやらないですね。涼しい地方なら、家に換気扇を取り付けて外気を取り入れるだけで、かなり効果がありそうです。
扇風機で風を送る
24時間タイマーを使うと便利。日中だけ電源をオンにできます。
電源がボタン式の古い扇風機が向いています。最新の扇風機は、この技は使えません。でもエアコンで除湿しないとダメですよ。湿気が高いと真夏に腐ります。
室内用の物干しアイテムを使って吊せば、より効果的に干せます。
でもここまでやるんだったら、大量のたまねぎをご近所に配って、スーパーでその都度、購入した方が節約できます。 ← 禁句でしたね^^;
あくまでアイデアとして紹介しています。もちろん我が家で試した方法です。スノコ作戦と扇風機をかけ算して試しました。
冷蔵庫での保存は短期
冷蔵庫での保管はダメ。
そもそも冷蔵庫に、大量に玉ねぎを保管できるほど大きいお家って、どれくらいいらっしゃるのでしょうか?
うちで玉ねぎをずっと保管しておくスペースの余裕はありません。せいぜい半分にカットして余ったものを、乾燥しないようにラップで包んで入れて置くだけです。
これでも気づくとカビが生えたりするので、あまり長期の保存には向いていません。秋~春にかけて栽培するので寒さにも強そうですが、収穫されると余り耐寒性は良くないかも。
腐るたまねぎの見極め方
芽がでた玉ねぎは腐りやすい!
たまねぎは、ジャガイモと違って芽に毒がないので食べられます。
でも芽が出ると腐りやすい。玉ねぎを半分に切ると、芽がでている時があります。玉ねぎはこの芽の周辺から腐りやすい。
また芽が大きくなると、内部の栄養を使い柔らかく、ぶよぶよしてきますがすでに腐敗が始まっています。
このようなとき、腐っていないところだけ取り除いて調理します。
芽がでてきたら、少し玉ねぎを残して水を少し入れて水耕栽培します。すると芽が伸びてくるので、2回くらいはネギのようにして食べられます。
探したけど写真がなかった(汗)
葉をつけた玉ねぎを買う
イチオシ
葉つきの玉ねぎを、道の駅さんやJAさんなどで購入できたら、その葉をしばらくつけておくと、たまねぎ内部の水分が適度に蒸発するので長持ちします。
これは農家さんがやっているのでオススメです。収穫して晴れた日に畑で抜いてから、転がせて乾燥させているところがあるからです。
葉、茎を短く切ると、1ヶ月くらいから腐りはじめて長期の貯蔵できません。
小ぶりの玉ねぎは保存性が高い
雨が多い時期のたまねぎは、小ぶりのたまねぎを購入すると保存性が良くなります。
農家さんは大きな玉ねぎは高く売れるので、大きいものを作るようにしています。
ところが保存はあまりできません。玉ねぎって、雨が降ると土から水分を吸収して大きくなりやすい植物です。
梅雨時期に収穫されたものは腐りやすい。大きくなりやすいのですが、内部に必要以上に水分を蓄えているので。
その上、短くカットされて球になったものは、切り口からカビが生えやすい。
買う時に失敗しないためのポイント
大量に買われるときは、しっかり乾燥されている玉ねぎを購入しましょう。まちがっても、取り立てのみずみずしい玉ねぎを、100個も買うと失敗します。
たまねぎは外側が茶色になって、小玉でしっかり乾いたものが長期保存に向いています
玉ねぎが安いからとたくさん買い込んで、腐らせると臭い想いをしますし高くつくことに。腐りやすい梅雨や夏場は、食べる分だけ小まめに買うのが一番のおすすめ。
保存性の高い玉ねぎを家庭菜園で育てるなら
苗は小ぶりで成長が遅いものを選びましょう。あまり早く出回る苗は、球が大きくなるので、見た目はすばらしですが保存性は良くありません。
また収穫時期にとうだちして、花が咲いてしまうと保存できません。
大きくなったら
家庭菜園で育てる場合は、大玉のものは早めに食べるか、葉をつけてしっかり乾燥させましょう。天気の日に乾燥させると、さらに保存ができるようになります。
内部からすぐに腐るので見つけ次第、葉玉ねぎとして葉はネギとして食べましょう。球の部分は、普通に食べられます。
小さなものを残して、長期保存にすると半年以上も長持ちします。それ以上、保存できますがうちでは、友達にお裾分けしたり食べてなくなってしまいます。
ちなみに今年は、大玉ばかりで複雑な心境です...。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。